フェスのキャンプで持ち物検査!「朝霧JAM」で取材してきましたよ。

テント、タープ、焚き火……キャンプは暮らしの実験室なのだ!

ここ数年でキャンプは、ぐっと身近になり、だれもが気軽に、おしゃれにたのしめる「外あそび」になりましたよね。ふりかえってみると、かつて1990年代にも、「オートキャンプ」ブームがありました。そのときには、三菱/パジェロやトヨタ/RAV4など、4WDな車が大ヒットしたり、コールマンのツーバーナーや、スノーピークの焚火台が大人気になったりしておりました。

1997年には、「フジロックフェスティバル」が初開催され、1999年からは新潟県・苗場スキー場に会場を移します。以前にも「レインボー2000」などキャンプで音楽を楽しむシーンは細々とあったのですが、まだまだ知る人ぞ知るアンダーグラウンドなカルチャー。そんな中で、人気ナンバーワンのフェス「フジロック」が苗場に移転を決めたことが、キャンプの歴史を大きく変えることになります。のべ3万人を超えるキャンパーが、テント泊で音楽を楽しむようになり、

「キャンプって、意外と楽しいじゃん!」

そんな気分が生まれはじめました。新しいキャンプ・カルチャーの萌芽です。

2001年には、フジロックの主催会社である「スマッシュ」が、よりキャンプをメインに設計した新型フェス「朝霧JAM - It’s a beautiful day-」をスタートさせます。会場は静岡県富士宮市。朝霧アリーナから朝霧ジャンボリーオートキャンプ場にひろがる広大な草原がキャンプサイトとなり、のべ2万人を超える来場者全員がキャンプで音楽を楽しむ完全キャンプ・イン・フェスです。キャンプ地で、焚き火や料理を楽しむこともできるようになりました。

このころから、「ダッチオーブン」や「スキレット」とよばれる、鋳鉄製の鍋がブレイクしはじめます。「ロースタイル」と呼ばれる、低めのテーブルや椅子で楽しむキャンプ・スタイルも生まれました。ファミリーキャンプの時代から、仲間、カップル、家族、だれもがキャンプを気軽に楽しむ時代へ――。フェスが、キャンプの楽しみを進化させていきました。

 

さて、最近のキャンプ・スタイルは、どのようなものなのでしょうか? フェス・キャンプの最高峰「朝霧JAM」のキャンプサイトを取材しました。

 

フェス・キャンプに便利な道具とは?

こんにちは~。最近、ふと、フェス歴20年なことに気づいて、軽く落ち込んでいます。ライターのトミヤマです。

今回の取材では「朝霧JAM - It’s a beautiful day-」(2016年10月)のテントエリアのひとつ「ふもとっぱらオートキャンプ場」にお邪魔しました。

最近は野外フェスでも、フル装備で快適キャンプを楽しむ人が急増中。ということで散策したところ、総勢12人の小さな〝村〟を発見しました。

 

「すいませ~ん、雑誌の取材なんですけど、撮影いいっすか?」

「(誰だコイツ)……。

えっ、いいですけど、昨日の夜ならアクアパッツアもグリーンカレーもあって豪勢だったのに…」

と、この村のリーダーらしい遠藤さん。

遠藤慎也さん。インテリアスタイリストの仕事をしていることもあり、道具は機能面だけでなくデザインにもこだわりを持って選んでいる。

あの雨の中、そんなおしゃれなもん食べてたんかい! 

と思いながらも、潜入開始させていただきました。

 

テンマクデザインの『焚き火タープTCウィング』を使い、雨でも火を扱える空間づくり。布地と同系色の茶色のポールで、すっきりまとめています。左のテントは、ノルディスクの『レイサ6』。

「大人数のキャンプはよくやっています。みんなでギアを持ち寄ると快適度がアップするし、何より楽しいですよ」

と遠藤さん。

まず目に飛び込んだのが、『ファイアハンガー』。焚き火用の三脚ですね。

たしかにいい製品だけど、こんな重いものをマジで持ってくる人がいるのか! と不思議な感動。

『焚火台』は、定番のスノーピークでした。

焚き火まわりは、SOTO『ステンレスダッチオーブン』に、キャンプマニアプロダクツの『ファイアハンガー』、コールマン『ファイアープレイススタンド』の組み合わせ。

タープを囲むように配置されたテントの中をのぞいてみると、コット(折りたたみベッド)を並べて、テラスハウスみたいな空間にしている男子がいたりするじゃないですか!

設備の充実がすごい。ザ・ノース・フェイスのテント『カイジュー6』を2人で使い、左右にコットを配置したスタイル。荷物をコットの下に入れることですっきり空間に。

 

テラスハウスのコットくんは

「いつも暮らしている賃貸の狭い部屋ではできないことを、キャンプで実現しているんです。“別荘”みたいなものなんですよ」

と語っていました。

その気持ちわかる! 

日本では取り扱いのないファウデの『マーク XT 4P』は並行輸入。前室が広く快適で、メッシュ部分も多い。

 

コールマンの『コンフォートマスター ワンタッチキッチンテーブル』で調理場もすっきり。

大人数でのキャンプに欠かせない寸胴ナベには具沢山の豚汁。

 

いや~、これだけひろびろと自分たちの世界を作ってキャンプしたら楽しいだろうなぁ。

……でも、自分にはもう、この荷物を運ぶ体力がないのです。くぅー! !(涙)

 

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※構成/富山英三郎 撮影/米田樹央