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    2020.06.14

    自宅でキャンプで白米が驚くべき美味しさに!ダッチオーブンで炊飯してみよう

    私が書きました!
    CX / BMXアスリート
    腰山雅大
    自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。https://www.instagram.com/vhlg/

    ダッチオーブンで炊く白米。味、食感ともに最高だ。

     ダッチオーブンで作る定番料理とは

    アウトドアに欠かせないアイテムのひとつ、ダッチオーブン。鉄の黒々した姿は、使うほどに愛着が湧くものだ。結婚祝いでLODGEのディープスキレットをいただいてからというもの、キャンプでは必ず持参して丁寧な朝ごはんを演出してきた。

    T-falの圧力鍋と、いただいたLODGEのディープスキレット。ディープスキレットは蓋側もフライパンとなっていて、一枚だけでも、両方合わせてダッチオーブンとしても使える

    特にGW中は自宅で、ひたすらダッチオーブン料理に精を出していた。肉汁が染み込んだ豚とじゃがいものロースト、鴨肉やナッツの燻製、自家製ベーコンなど、普段だと面倒な料理でも楽しく時間を過ごすことができる。中でも気に入ったのが基本のキともいうべき炊飯、つまり米だ。

    毎朝1合の白米を、最大限美味しく食べたい

    毎朝1合の白米と納豆を食す私。独り身だった頃は小さな炊飯器で毎朝必要分を炊いていた。冷凍すると解凍に意外と時間が掛かるし、何より美味しいとも思えない。何の不自由もなく使っていたが、ある日我が家に圧力鍋(と彼女)がやってきた。浸水時間を除けばおよそ20分弱で炊けて、常に出来立てでもっちもちのお米を食べることができる。味も炊飯器と比較にならないレベル。すぐに圧力鍋で炊く白米に魅了され、炊飯器は倉庫の棚に仕舞われることとなった。

    圧力鍋の白米と過ごして数年。先述のダッチオーブンという新たな刺客が私の前に現れた。土鍋と同じで、ダッチオーブンでお米が炊けることは何となく知っていたし、調理法でどう味が変わるのか気にもなっていた。そこで、食べ比べをしてみることにした。

    レシピをおさらい

    毎朝のルーティンとも言える圧力鍋での炊飯。

    まずは両者のレシピ確認から。圧力鍋の場合、私が使っているT-falの公式には圧力3分、蒸らし10分とある。分量は1合に対して1カップ(200cc)。他には5分というレシピもあったり、このあたりは食べる料理や好みにもよるだろうが、今回は硬すぎず柔らかすぎずで圧力4分がベストと判断した。

    対してLODGE公式には白米のレシピ掲載はなかったが、ダッチオーブンで炊き込みご飯を作る際は、最初は強火で沸騰したら7〜8分弱火で蒸らし10分とあった。ダッチオーブンでのレシピもサイトなどによってまちまちで、最大20分弱火というのもある。こちらも好みの問題もあると思うので、間をとって15分加熱することにした。分量は1合に対して1.4倍の210ccほどが良いそうだ。

    実際に炊いて、食べてみた

    少ない量でも変わりなく炊けるところも良い。

    まずは食べ慣れた圧力鍋で。研いだお米を120分冷蔵庫で浸水させ中火にかける。圧力がかかってから弱火に落とし4分。そして蒸らし10分で完成。

    炊き上がった白米は、炊飯器に比べ粒の形がしっかりしているように見える。若干灰色がかっても見えるのは圧力鍋での炊飯でよくあることだそうだ。熱々をいただくと確かに粒が立っていて食感が良い、そして米の味も強く感じられる。これぞ私が炊飯器から圧力鍋に鞍替えした何よりの理由だ。程よい弾力に米の味わいが凝縮されていた。

    続いてダッチオーブンで炊いてみた。事前にスキレットを温めるのもコツで、特に蓋も温めておけるのは便利が良い。

    さて、おまちかねダッチオーブンの登場。浸水時間や条件は圧力鍋と同じ。ポイントは先に鍋だけを温めておくこと。米は一気に熱をかけて炊き上げることが重要とされているが、鉄で分厚い鍋はなかなか温度が上がらないのでこの道理に反してしまう。逆に熱くなったダッチオーブンはなかなか冷めないのでこの点を生かす方法だ。熱くなりすぎるといけない(鍋が割れたり、水分が即沸騰してしまう)ので鍋に水を入れて温める。ある程度鍋が暖まったら中のお湯を捨て、全量を投入し強火にかける。しばらくするとフツフツと鍋の隙間から吹き出してくるので、ここで弱火にして15分。そして10分蒸らして完成だ。

    ということで、完成。圧力鍋に比べて時間こそかかるが、蓋を開けた瞬間甘い香りが漂う。

    見た目は圧力鍋に比べ真っ白で艶が美しい。また湯気から漂う香りも強い。甘味に関しては圧力鍋と同等または若干劣る気もするが、食感がとにかくモチモチしている。平たく言って、ダッチオーブンで炊いた白米の方が美味しいと感じた。おそらく圧力鍋では温度が100℃を越え、しっかり米のデンプンがα化したのだろう。対してダッチオーブンはムラなく全体へ均一に熱がかけられることが差になったのではなかろうか。またダッチオーブンは蓋の重さで圧力も適度にかかるため、同じように甘味が引き出されているのかも知れない。

    ちなみに、ダッチオーブンのお手入れには油の塗布が不可欠だ。使う種類のよってはお米に影響がありそうなものだが、私は風味や香りのない太白胡麻油を使っていて米に味が移ることもなかった。気になる方は米油でお手入れをするのも良いだろう。

    勝負はダッチオーブンに軍配が上がった

    おこげも作りたかったのが若干火加減を強くしてみた。微調整で炊き上がりを工夫できるのも良いところ。

    ということで個人的な好みにはなるが、ダッチオーブンで炊いた米がより美味しかった。ダッチオーブンの方が手間暇はかかるが、食感は大きく変わるし、保温も効く。朝の忙しい時間で炊くなら、圧力鍋が良いし、時間があるときはダッチオーブンで炊くのもとても良いと感じた。

    タコ、エビ、生姜などの具材にダシと醤油を足して火にかけるだけ。

    さくっとタコ飯の出来上がり。お気に入りレシピのひとつ!

    程なく我が家では(もとい私の中で)ダッチオーブンでの炊飯に火がつき、白米のみならず、たけのこご飯、タコ飯、果てはパエリアまで、様々な種類の炊き込みご飯が食卓に並ぶこととなった。ちょっと余ってしまった食材も、酒みりん醤油と一緒に放り込めば立派な一品となるので強くオススメしたい。また自宅で練習を重ねれば火加減などもわかりやすく、キャンプでも手際良く美味しい白米が調理できるはずだ。大事なダッチオーブンを眠らせている方にもぜひトライしてみていただきたい。

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