世界中から多くの自然ファンが訪れる島国「ニュージーランド」
日本と同じく四季が存在し、豊かな自然と先住民であるマオリから受け継がれた個性的な文化が残るニュージーランド。大人から子どもまで楽しむことが出来る多くのアクティビティーもあり、数え切れない魅力を持っています 。
ニュージーランドは北島と南島の2つに分かれていて、北島はオークランド、南島はクライストチャーチが主要都市になります。日本からはどちらの都市へも毎日直行便が運航されていて、片道約11時間程でアクセスでき便利です。
そんなニュージーランド北島が誇る世界遺産といえば、鮮やかなエメラルドグリーンの湖『トンガリロ国立公園』です。
人気の日帰りトレイルがあると言うので、挑戦してきました!
全長19.4kmの火山トレイル!トンガリロ・アルパイン・クロッシング
トンガリロ・アルパイン・クロッシング(Tongariro Alpine Crossing)は、ニュージーランド国内で最も人気の日帰りトレッキングコースの一つです。
同コースが位置する「トンガリロ国立公園」は、1894年にニュージーランド初の国立公園に指定された後、1990年にはユネスコの世界自然遺産としても登録されました。
総面積は、東京23区よりも広い約8万ヘクタールで、火山地帯である敷地内には最高峰であるルアペフ山(2797m)をはじめ、富士山に似た形を持つナウルホエ山(2291m)、鮮やかなエメラルドグリーンが美しい湖が位置するトンガリロ山(1967m)などの活火山および死火山があります。
トンガリロ国立公園は先住民のマオリ族にとって聖なる場所
実はトンガリロ国立公園は、ニュージーランドの先住民である「マオリ族」によって古くから崇拝されてきた聖地でもあります。
「トンガリロ」と言う名前はマオリ語で「冷たい南からの風」を意味し、今も昔も神聖な力が宿る聖なる場所としてマオリ族によって大切にされてきました。
1993年にはこのような高い文化的価値から、世界文化遺産としても登録され、現在は世界的にも貴重である複合遺産となっています。
どんなルートを歩くのか?初心者でも大丈夫?
このトレッキングの難易度は中級程度ですが、傾斜がきついコースはあまりないので、長い距離を歩き慣れているという方や体力に自信がある方は挑戦できると思います。
トレイルは、Mangate popo Road(標高約1200m)〜Ke te ta hi Road(標高約800m)間の全長19.4km、個人差はありますが平均所要時間は約7〜8時間ほどです。
縦走を希望する場合、コースの始点と終点が離れているので、タウポ(Taupo)など近郊の町から送迎シャトルを利用してアクセスすると便利です。
Mangate popo Roadを始点とした場合、約8km地点前後、Ke te ta hi Roadからの場合は11km地点の辺りがコースの最高地点となり、標高は約1800mです。
足元はゴロゴロとした火山岩でいっぱいでしたが、写真で見てもお分かりの通りトレッキング専用の靴があれば特に歩きにくさを感じることはありませんでした。
トンガリロアルパイン・クロッシングのハイライトのひとつは、約3000年前に形成されたといわれるレッドクレーターです。
この辺りは植物の姿も無く、酸化鉄が何とも不気味な赤色を放っていて、まるで火星にでも来たかの様な印象を受けました。
360度で眺める大パノラマの迫力は、訪れた人にしかわからない素晴らしさがあります。
そこから更に進んで峠をひとつ越えると、ハイライトと呼べるエメラルドグリーンが美しい湖が現れます。
この鮮やかな色は土壌に含まれる鉱物の成分によるものだそうです。
さて、ようやく目的としていた場所に到着したという事で、いよいよお待ちかねの『天空ピクニック』の時間です!
・・・と言いたいところですが、当日朝寝坊をしてしまい急いで送迎のシャトルへ駆け込んだので、写真のような簡素的なランチとなってしまいました。
これが自称『女子の天空ピクニックランチ』の姿です!笑
皆さんが訪れる際は、しっかりと昼食を用意していくことをオススメします。
またこの地域は天候の変化が非常に激しいので、ゴアテックスの様な防風・防水機能があるジャケットを持っていくと便利でしょう。
シーズン真っ只中のニュージーランドへ天空ピクニックしに行きませんか?
いかがでしたか?
今回はニュージーランド北島の世界遺産であるトンガリロ国立公園の『トンガリロ・アルパイン・クロッシング』という人気トレッキングを紹介しました。
ニュージーランドは南半球に位置している為、ベストシーズンは日本の秋冬にあたる10〜5月で現在シーズン真っ只中です! 高山植物を眺めるのにも最適なシーズン。次の長期休暇は感動の大自然を満喫しにニュージーランドへ遊びに行ってみませんか?