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    2015.12.16

    【南アフリカ探訪記】 大航海時代を語るのに欠かせない場所、 あの“喜望峰”まで行ってみた

    キャプチャ

    ケープタウンから南に約70キロの場所に、英語でCape of Good Hope、日本語では喜望峰と呼ばれる岬があります。かつて、大航海時代のさなかの1488年、ポルトガル人バルトロメウ・ディアスの率いる船団がヨーロッパ人として初めてこの岬に到達。当時のポルトガル国王ジョアン2世は、ディアスの発見がインドまでの航路の開拓につながると喜び、この岬を「希望の岬」と名付けました。
    日本で暮らす我々には、歴史や地理の授業で習った程度のイメージしかない喜望峰。実は自転車で訪れることができるのです。

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    喜望峰のあるケープ半島の先端付近は、自然保護区となっています。車で行くことも可能ですが、現地で人気なのは、自然保護区の入口からサイクリングで喜望峰を目指す方法。潮風に吹かれながら半島の道で自転車を走らせるひとときは、爽快の一言です。

    AWOL Tours
    https://www.awoltours.co.za/

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    途中で出会った大型のアンテロープの一種、エランド。うるんだ黒い瞳と柔和な表情に、カメラを構えながらも思わず見とれてしまいました。横でガイドさんが「あいつの肉は、食べるとものすごくうまいんですよ!」と力説するので、ちょっとがくっとしてしまいましたが(苦笑)。

     

    キャプチャ

    喜望峰に到達すると、こんな看板が。「アフリカ大陸の最南西端」とあります。そう、喜望峰はアフリカ最南端の岬だと勘違いしている人が多いのですが、実際は最南西端と呼ぶべき場所で、最南端の地点は、ここから南東に約150キロの場所にあるアグラス岬なのです。それでも圧倒的に知名度が高いのは、喜望峰の方なのですが。

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    岩場にしつらえられた遊歩道を登って、断崖の上に立ってみました。激しく打ち寄せる波は、大西洋なのか、それともインド洋からなのか。教科書に書いてあったイメージしか持ち合わせていなかった場所でしたが、遠い昔から数え切れないほどの船乗りたちが、悲喜こもごも、さまざまな思いを抱いてこの岬を眺めながら通り過ぎていったことに思いを馳せると、胸にぐっと迫るものがありました。

     

    ▼著者プロフィール
    山本高樹 Takaki Yamamoto
    著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。2016年春に著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々』の増補新装版を雷鳥社より刊行予定。http://ymtk.jp/ladakh/

    ▼取材協力クレジット
    取材協力:南アフリカ観光局
    http://www.south-africa.jp/

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