どうも、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
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【柳沢有紀夫の世界は愉快!ドイツ・フライデンブルク州編2】
それはドイツ・ブランデンブルク州のシュプレーヴァルトと呼ばれる地域。運河の総延長は1000キロメートルとも1500キロメートルとも言われ、独特の景観を誇っています。東京から大阪までが高速道路で約500キロメートルですから、その2~3倍の長さ! ちなみに東京から下関までが高速道路で約1000キロメートルくらいです。
どれだけ運河が伸びているのかは、たとえばGoogleマップで「Freilandmuseum Lehde」(レーデ野外博物館。あとで紹介します)と検索して、少しズームダウンしてみてください。水路がまさに網の目のように広がっているのがよくわかると思います。
さてこのエリアにある村の一つが今回訪れたレーデ。人口400万人の大都市ベルリンから列車でわずか1時間ほどのところに、こんな巨大水郷地帯が残されています。
まずは「野外博物館」をウォーキング!
さらにここはドイツの主要民族ゲルマン系ではなく、スラブ系少数民族であるソルブ人が多く住む地区。というわけでまずは彼らの19世紀から20世紀の伝統的な農家の暮らしや文化を再現した野外ミュージアム「レーデ野外博物館(Freilandmuseum Lehde)」を散策してみました。


1820年頃から1920年頃までの農家(母屋だけでなく家畜小屋や作業小屋も)が5つ移築されています。さながらドイツ版「江戸東京たてもの園」。笑


外を散策しては家屋に入るというのを繰り返していると、まるで100年や200年前の村にタイムスリップしたような気分になってきます。コスプレしたい。笑

昔はくりぬいた舟でしたが、その後、木の板を張り合わせた舟に。ちなみに今では船底が金属の舟が主流です。
水郷村をウォーキング!
さて「レーデ野外博物館」を出てからも運河に囲まれた遊歩道を散策することができます。ただし今でも交通の中心は運河。というわけで…。

階段を昇り降りするので、「橋」というよりも形状的には「歩道橋」っぽいですね。


こうなるともう本当に、渋谷とかにあるあちこち行ける歩道橋みたいです。笑
その橋からの眺めはというと…。

さて「歩道橋」以外の道はというと…。

さらに狭いこんな「小径」も。

「自己責任で進め」ってことですね。山の中ならまだしも平地ではあまり見ることがなく、なかなかスリリングです。いったい何があるのかと思ったら……。

看板の右上の左上の文字をGoogleレンズで翻訳すると「……それでおしまい」、右上は「居心地が良かった」。…言葉巧みな分、どこに連れていかれるのかちょっと怖い。
魔女のお菓子の家にいざなわれてしまう「ヘンゼルとグレーテル」のグリム童話感をそこはかとなく醸し出しているのも、さすがドイツとしか言いようがないです。笑
ちなみに自分の責任感に自信がないことには自信がある私。「自己責任」は無理なのでちょっと進んだだけで引き返してきました。
水郷地帯なのだから交通手段はやっぱり…
さて最初に紹介した「野外博物館」とその周辺の散策路、最寄りの街であるリュベナウから徒歩で25分ほどで行けます。で~も。せっかく水郷地帯に来たのだから、それらしいルートと交通手段も楽しみたいですよね。はい、水路を船での移動です!
運河を行き来するもので最も人気があるのは昔ながらの平底船です。

イギリスのケンブリッジとかニュージーランドのクライストチャーチとかである「パンティング」(平底の舟に乗る舟遊び)と感じが似ていますが、こちらのほうが舟は大きく乗車定員も10名以上のものがほとんど。
そして舟の最後尾には船頭さんがいるのですが、オールで漕ぐのではなく長い棒で水の底をついて進むのはパンティングと同じです。
ちなみにこうした平底の舟は人の移動だけでなく、収穫した農作物や商品、さらには牛などの家畜も乗せたそうです。

舟遊びというとつい「ゴムボートでのラフティング」とか「いかだや小舟での川下り」など、水しぶきバシャバシャ系のスピーディーかつエキサイティングなものを思い浮かべます。でもこういうのんびりした感じの水遊びもいいですね。
でも「BE-PAL」読者のみなさんですから、よりアクティブに楽しみたいという人も多いでしょう。そういう人には…。


自分でオールをこぐカヤックやカヌーも、水面に波がない分優雅です。そして水路の左右には家があるのですが、木々や草花が豊かに生い茂っていて自然が豊か。
水の上の森林浴。そんなフレーズがふと頭に浮かびました。

ちなみにすべての運河には名前があるそうで、主な水路には道路のように標識がついています。その標識には2つの名前が併記されています。
1つはドイツ語で、もう1つは「レーデ野外博物館」で展示されていたスラブ系の人たちが話した言葉。でも後者は今ではしゃべる人があまりいないそうです。
言葉は民族のアイデンティティですからなんとか残ってほしいですが、実際に暮らす人にしてみたら国中で話せされているドイツ語を用いる方が便利というのもわかります。
運河からの風景は統一感がありながらも変化に富んでいます。



どこをどう切り取ってもまるで印象派の絵画の世界に入っているような感じです。
水郷散策も舟遊びもエキサイティングではありません。でも心が落ち着く時間がそこにはありました。
【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら!
ドイツ観光局
https://www.germany.travel/en/campaign/german-local-culture-jp/home.html
レーデ村(英語サイト)
https://spreewald-dorf-lehde.de/en/





