【ぜんぶ使ってレビュー!】自然由来の「サステナブル洗剤」4選。廃棄されるはずの素材を再利用! | ナチュラルライフ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.05.28

【ぜんぶ使ってレビュー!】自然由来の「サステナブル洗剤」4選。廃棄されるはずの素材を再利用!

【ぜんぶ使ってレビュー!】自然由来の「サステナブル洗剤」4選。廃棄されるはずの素材を再利用!
海に山に川に。自然の中で遊ぶ気持ち良さは格別ですよね。これからもアウトドアライフを楽しむために、キャンプで使うのにもおすすめ!“本来であれば捨てられてしまう自然素材”を再利用した、地球環境に配慮した洗剤をご紹介します。

いずれも人や動物にもやさしい素材で作られており、小さなお子さんや動物と暮らすご家庭も、安心して使うことができますよ。
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水産系廃棄物「ホタテの貝殻」

農林水産省の調べ(2025年「農林水産物輸出入概況」)によると、ホタテは日本の水産物の中で輸出額トップなのだとか。そしてその多くは養殖です。

日本でのホタテの養殖は、1934年頃に研究が始まり、1970年頃から本格化しました。主な産地は北海道と青森県で、世界的にも良質なホタテで知られます。一方で、ホタテの産地では多くの貝殻が水産系廃棄物として焼却・埋め立て処理されてきました。

そんなホタテの貝殻には炭酸カルシウムという成分が含まれ、いまでは建材・セメント・プラスチックなどの原料としても活用されています。また、ホタテ貝殻を焼成したパウダー(焼成カルシウム)は高い除菌・消臭・洗浄力を持ち、水に溶けると強アルカリ性(ph12)に。少量で汚れをしっかりと落とすので、地球にやさしい洗剤として一目置かれているそうです。

さらにホタテの粉が溶けた水は、排水管や河川をキレイにしながら自然に還るという一面も。本来なら捨てられてしまうはずだったホタテの貝殻は、使えば使うほどいいことづくめなのです。

そんなホタテの貝殻を使ったサステナブル洗剤がこちら!

シュッとひと吹きで、除菌・消臭・洗浄してくれる
『Shell we clean?』「台所・住居用クリーナー」350ml(税込1,430円

『Shell we clean?』「台所・住居用クリーナー」350ml(税込1,430円)

オーガニッククリーナー『Shell we clean?(シェルウィークリーン)』を手掛けるのは、ホタテの養殖から加工までを自社で一貫して手掛ける、青森県のホタテ漁師が立ち上げた企業『山神』です。『山神』では、毎年7000トンものホタテ貝殻を自社工場で廃棄することから、有効活用する事業として「Shell Cycle Project」をスタート。2026年3月に『Shell we clean?』を発売しました。

『Shell we clean?』に再利用されているのは、青森県陸奥湾産のホタテの貝殻です。界面活性剤を一切使わず、パッケージには大阪府の『甲子化学工業』によるホタテの廃棄貝殻とリサイクルプラスチックから作られた「SHELLTEC(シェルテック)」を採用。 “捨てずに生かす”ことを考え抜き、パッケージから洗剤に至るまで、すべて廃棄されたホタテ貝殻を再利用しています。

ホタテの廃棄貝殻とリサイクルプラスチックから作られた「SHELLTEC」で出来たパッケージには、オーガニック認証「エコサート」の認証マークも

さらに『Shell we clean?』は、世界最大級のオーガニック認証「エコサート(ECOCERT)」を日本で初めて、洗剤部門で取得。エコサートは製品が厳しい環境基準をクリアしているかを審査され、主に植物原料や製造プロセスの持続可能性も評価されているものなので、製品のこだわりぶりが伝わりますね。

シュッシュッとスプレーして、乾いた布か固く絞った布巾で拭けばOK

その「台所・住居用クリーナー」の原料は、ミネラル水と青森県陸奥湾産の焼成ホタテ貝殻粉末のみ。特殊技術により、通常の3倍もの粉末を溶かして作られています。成分は強アルカリ性(ph12)で、スプレーすると除菌・消臭・油汚れを分解。人体への影響がほとんどないよう実験済みで、家中のお掃除に使えるとのこと。

筆者はキャンプに持って行き、食事前のテーブルや使用済みコンロの掃除に使ってみました。「台所・住居用クリーナー」は無色透明で無臭。使われているのは天然成分のみなので、食べ物を置いたり、子どもが触れたりする場所にも安心してスプレーできました。お肉の脂が飛び散ったコンロも、2〜3回スプレーして乾いた布で拭き取ると、ベタつきがサッパリ。こりゃキャンプの片付けも捗る!

ちなみに洗濯ものの生乾き臭の軽減にも役立つのだとか。梅雨時や冬場など、部屋干しが増える季節は洗濯物にシュッシュッとしてもよさそうですね。

汚れと菌を落とし、鮮度も長持ちさせる
『Shell we clean?』「野菜用ウォッシュパウダー」130g(税込1,650円

『Shell we clean?』「野菜用ウォッシュパウダー」130g(税込1,650円)

同じく『Shell we clean?』の「野菜用ウォッシュパウダー」は、青森県陸奥湾産の焼成ホタテ貝殻粉末100%。ひと振り1gのパウダータイプで、水に溶かして洗うことで野菜や果物の汚れと菌を落とします

小さな穴のあいた内ぶた

スクリュータイプのふたを開けると、小さな穴のあいた内ぶたが登場。

使い方はとっても簡単です。水を溜めたボウルなどに1〜3回振り入れ、野菜や果物を洗った後で水洗いするだけ。『Shell we clean?』によると、水洗いより約70%も多く、菌や汚れを落とすのだとか。

1リットルの水にひと振り(1g)溶かして、柑橘類を洗ってみた

実際に、道の駅で買った果物を洗ってみました。「野菜用ウォッシュパウダー」を振り入れると、水はやや白濁するも、においに変化はありません。そのままジャバジャバと洗浄し、水ですすいだらOK。洗い上がりは水で洗っただけの場合と、あまり変わらないような?でも、この“いつもと変わらない”ことが、かえって負担がなくていいかもふたを開けやすく、溜めた水に振り入れるだけなので、手が濡れているときにも使いやすいですね。

『Shell we clean?』によると、洗うことで鮮度も長持ちするのだとか。葉野菜など鮮度が落ちやすいものは、買って帰ったら「野菜用ウォッシュパウダー」でまとめて洗い、保存しておくとよさそうです。

消臭・殺菌に強い!ホタテ貝殻100%の多用途パウダー
『日の出PRODUCTS』「ホタテ貝殻の粉」150g(税込1,430円)

『日の出PRODUCTS』「ホタテ貝殻の粉」150g(税込1,430円)

京都に拠点を置く、エシカルライフを提案するブランド『日の出PRODUCTS』。その「ホタテ貝殻の粉」は、北海道産ホタテ貝殻を1000度以上の高温で焼成したパウダーです。

缶のふたを開けると、小さじ1杯がすくえるスプーンが付属していました。これは地味にうれしい。

小さじ1程度のスプーン付き

特徴は、とにかく多用途なこと。これさえあれば、用途別に洗剤を買い揃える必要はなくなるのでは?と感じます。中でもとりわけ殺菌・消臭に期待できるそう。

とにかく多用途!

そこで今回は、台所用品の除菌にトライ。

1リットルの水に対し、スプーン1〜2杯の粉を溶かす

使い方は、1リットルの水に対し、スプーン1〜2杯のパウダーを溶かして台所用品を沈め、15分つけ置きします。水は、何のにおいもしません。自然由来の成分だから、木製のまな板も安心してつけ込めました。

ひとつまみ「ホタテ貝殻の粉」を溶かして口をゆすぐ。粉は強アルカリ性のため、素手でつまむことは控えよう

もう一つ、歯や口内のケアにもトライしてみました。コップ1杯の水に「ホタテ貝殻の粉」をひとつまみ溶かした水溶液は、やはり無色透明で無臭。これで口をすすいだり、うがいをしたりすれば虫歯菌や歯周病菌の対策や、風邪予防にも期待できるとのこと。

恐る恐る水溶液を含んでみると……。

においはしませんが、エグみをほんの少〜しだけ感じます。水溶液の成分が、強アルカリ性だからかな?と想像。仕上げに水ですすげば気にならなくなりました。

いやはいや、ホタテの貝殻ってスゴいなぁ。

パルプ製造の副産物「松の油」

「松の油」をご存知ですか?これは、松の木を使ったパルプ製造の際に出る副産物で、以前は捨てられていました。

しかし近年では、松の油に含まれる成分が、油汚れを分解しやすい性質を持っていること。抗菌・消臭効果があり、清潔を保ちやすい天然素材であること。石油系の原料に比べて環境負荷が低いことなどが認められ、ナチュラルな石けんとして有効活用した製品が登場しています。

植物性原料100%の手肌にやさしく、洗浄力の高い液体石けん
『日の出PRODUCTS』「松の油の洗剤」300ml(税込924円)

『日の出PRODUCTS』「松の油の洗剤」300ml(税込924円)

原材料は、再生可能資源である松などの植物由来成分と水のみ。石油化合物を一切含まない、弱アルカリ性の液体石けんです。

その特徴は、生分解性98%以上で、川や海に流れても環境への負荷が少ないこと。また、松から抽出された脂肪酸を原料として作られる界面活性剤(トール酸アミド)が石けんカスを分解。河川の富栄養化を抑制するはたらきもあります。人が生きていくうえで生活排水を完全になくすことは難しいですが、使う石けん一つで少しでも河川が美しく保たれるのなら、とても喜ばしいことですよね。

また、「松の油の洗剤」は手洗いでの食器洗いをはじめ、食洗機や、野菜・果物の洗浄、しつこい油汚れ、お掃除、洗濯にも使えるとのこと。こちらも1本でマルチに使える便利な洗剤です。

適量をスポンジにつけて、洗うだけ

今回は、キャンプで使ったシェラカップを手洗いしてみました。シェラカップは、キャンプ場で汚れを拭き取っただけなので、油分や汚れは残っています。

使い方は、濡らしたスポンジに適量を取り、洗ったら水ですすぐだけ。一般的な洗剤と同じです。洗剤を2〜3滴垂らしたスポンジは、きめ細かい泡が程よくたち、においはしません

泡立ちは程よく、隅々まで洗いやすい

泡立ちはよく、きめ細かい泡で隅々まで洗いやすい!また、水ですすぐと泡はさっと消え、洗い上がりはさっぱり。汚れはしっかり落ちました。さらに洗い終えたあとの手指はつっぱることなく、素肌にも穏やかな使い心地だと感じましたよ。

多用途な「サステナブル洗剤」なら1本あればOK

お好みの洗剤を1本

4本の「サステナブル洗剤」を使ってみて感じた魅力は、どれも自然由来ながら、しっかり落ちること。また、多用途で、1本あればとても便利なこと。さらに使うことで河川をキレイにしてくれるので、地球環境にもよいスーパーアイテムだということ。

地球環境に配慮したい人はもちろん、荷物を少なくしたいキャンプや、ライフスタイルをシンプルにしたい方にもおすすめです。よければチェックしてみてください!

著者画像

ニイミユカさん

編集・ライター

兵庫県生まれ、東京・浅草在住。朝ランが日課の編集者・ライター。女児の母。「衣食住子」と地に足のついた企画を編集・取材・執筆しています。Instagram @yuknote



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