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アウトドア神ブランド大辞典 キャラバン
創業 :1954年
問い合わせ先:キャラバン 03(3944)2331
1954
初代 市販開始
1958
アッパーにナイロン採用
1967
「スタンダード」完成・発売
2008
新生「C-1」を発表・発売
ハイキングシューズの元祖はヒマラヤ8000m峰の"キャラバン"用に生まれた
1956年5月9日、ヒマラヤの8000m峰マナスルが日本山岳会隊によって初登頂された。登頂のニュースが新聞の一面を飾るなど、敗戦から立ち直りつつあった日本人に自信を与える画期的な出来事だった。一方で、マナスル挑戦は画期的なモノも生み出した。1953年、同隊が初めてマナスルに挑んだ際に、ベースキャンプまでのキャラバン用に帆布のアッパーに厚いゴム底を接着した軽量の靴が開発されたのだ。開発者は、日本山岳会の佐藤久一朗。佐藤は1954年、㈱山晴社(現㈱キャラバン)を創業し、この靴の市販を始める。商品名には、マナスル登山隊員たちが使っていた愛称、「キャラバン」がそのまま採用された。ハイキングシューズの祖というべきキャラバンシューズの誕生である。マナスル初登頂を機に一大登山ブームが巻き起こると、軽いけれど頑丈なキャラバンシューズは、軽登山靴の代名詞として登山者の足を支えることとなる。
1981年には、キャラバンシューズのハイスペックバージョンとして、「グランドキング」ブランドが誕生。キャラバンシューズは2005年に生産を終了するが、多くの復活を望む声の後押しもあり、2008年に新生キャラバンシューズ「C1」を発売。誕生から70年余を経た現在も愛され続けている。
日本一愛用されたロングセラー、キャラバンシューズ

発売年:1954年
当時の価格:¥1,600
POINT:布製軽登山靴の嚆矢登山ブームを支える
創業者の佐藤久一朗が設計し、現・藤倉コンポジット㈱が製造した初代モデル。踝をガードするエンブレムには、「Fujikura’s Caravan Shoes 日本山岳会推薦」と刻印されていた。

1950年代、8000m峰の初登頂が国家間競争となる中、日本人が初登頂したマナスル(8163m)。

1956年5月9日、マナスル初登頂。頂上に立つシェルパのギャルツェン・ノルブを今西壽雄が撮影。
ナイロンアッパーを採用し日本の山を席巻!キャラバンスタンダード

1967年に発売された「スタンダード」は軽登山靴の代名詞になった。初代モデルの発売開始から2005年の一時生産終了までの約40年間の生産総数は、じつに約600万足に達した。
現在の定番、C1_02S

新生キャラバンシューズ「C1」発売から6年後、2014年に3代目「C1_02S」が誕生。¥20,900。
より軽量化した最新モデル、C1_DL MID

歩行性能はそのままに、軽さを追求し、柔らかな履き心地を実現した2024年発売モデル。¥18,920。
※構成/鍋田吉郎 撮影/山本智 写真提供/共同通信社(マナスル登頂)、stock.adobe.com(マナスル)
(BE-PAL 2026年4月号より)




