旅先の美味を野外で再現!冬のキャンプ飯に「氷見うどん」の釜揚げがおすすめ | 料理・レシピ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.12.27

    旅先の美味を野外で再現!冬のキャンプ飯に「氷見うどん」の釜揚げがおすすめ

    旅先の美味を野外で再現!冬のキャンプ飯に「氷見うどん」の釜揚げがおすすめ
    旅エッセイストであり、自称"うどんのおばさん"こと国井律子です。各地を旅したときに、つい麺処を探してしまうのが私の性分。北陸には結婚以来もう10年以上通っているのに、まだまだ知らない味がありました。今回の衝撃は、富山県氷見市の「氷見うどん」。夫から「またその話?」と苦笑されるほど、帰り道は延々とうどん談義。今回は、寒い時期のキャンプ飯におすすめしたい、氷見うどんの釜揚げを紹介します。
    Text

    氷見ってどんな場所?

    海越しに3000m級の山々が見える景色
    氷見市から海越しに3,000m級の山々が見える景色は、世界的にも珍しいそう。

    富山県氷見市に面した富山湾は、寒ブリ、白えびなど海の幸の宝庫です。その海のすぐ向こうに、雄大な立山連峰の山々がそびえ立ちます。氷見は水にも恵まれており、これがうどんづくりにぴったりだそう。金沢からクルマで約1時間。「こんな場所に、こんな繊細な麺があったなんて!」と感動せずにはいられませんでした。

    氷見うどんの魅力は「手延べ」と「水」

    氷見うどんは昔ながらの手延べ製法。生地を練り、延ばし、細くしていく工程をじっくり繰り返すことで、麺には自然と「ねじれ」や「層」が生まれます。これが、つるつるの喉ごしと噛んだ瞬間の弾力につながるとか。加賀藩の献上品だったというのも納得の上品さです。

    今回訪れたのは、氷見うどんの老舗のひとつ、海津屋の店舗。氷見市内はもちろん、金沢市内の飲食店でも使用されているプロ御用達の製麺所です。家族で「ざる」「かけ」「鍋焼き」「ばち麺コロッケ」をシェアしました。私は断然「鍋焼き」の太麺派。モチモチで、噛むほどに旨みが湧き上がる一杯でした。ちなみに夫は「ざる」、子どもたちは「かけ」がお気に入り。せっかく行くなら、食べ比べをおすすめます。

    海津屋店内
    氷見市内にある、うどん茶屋 海津屋でいただいた「ざる」「かけ」「ばち麺コロッケ」「鍋焼き」。
    海津屋外観
    今回訪れた、うどん茶屋 海津屋。店舗情報は最後に紹介します。

    氷見うどんは、海津屋、高岡屋、かなや製麺など、複数の製麺所が伝統を守り続けており、それぞれに味が違うのも魅力です。

    旅先の味を持ち帰れるお土産コーナー

    お土産コーナー
    興奮冷めやらぬまま、敷地内のお土産コーナーへ直行しました。
    購入した麺とつゆ
    左から、太麺、半生細めん、細麺。ちょっと甘めのつゆも購入しました。

    帰宅後にさっそくベランダでうどん会を決行することに。寒い季節、キャンプなど野外でうどんを食べるなら、うどんおばさんのおすすめは、釜揚げです。うどんが茹で上がったときに水洗いをせず、釜(鍋)から直接どんぶりに入れて、つけ汁で食べるご馳走です。湯気が立ちのぼる麺をハフハフとすすりながらいただきます。今回は、太麺と半生細めんを食べ比べしました。

    氷見うどんをおいしく食べるコツを教えます

    氷見うどんは種類によって茹で時間が違います。とくに太麺は24分と長め。ここはうどん好きの腕の見せどころ。

    1.差し水(びっくり水)は絶対にNG

    麺を茹でる
    麺を茹でているときに、吹きこぼれそうだからと差し水を入れるのはNGです。

    差し水は、お湯の温度を下げて吹きこぼれを防ぐ昔ながらの方法ですが、温度が下がることで食感が悪くなります。すべての麺にいえることですが、火加減で調整しましょう。

    2.釜揚げは茹で時間を1分短くする

    半生細麺
    麗しい半生細めんにテンションが上がります。

    冷水でシメるなら表示時間通りでOK。でも釜揚げにするなら、表記時間より1分ほど早めに上げると理想ののど越しになります。半生細めんは表示時間7分のところ、6分で火を止めるのが丁度よい感じでした。

    3.太麺は、待つ時間を楽しむ

    茹で時間を計るタイマー
    麺を茹でるのにタイマーは必須。キャンプならスマホを使ってきちっと茹で時間を管理しましょう。

    手延べの太麺は、内部まで湯が入りきると極上のモチっとした食感になります。24分という長い茹で時間も、おいしさの理由!茹で時間が、たっぷりあったので、その間に薬味やトッピングなどの支度をしました。

    薬味を作る
    茹で時間を有効活用して薬味を準備しました。

    ベランダでもキャンプでも楽しめる、湯だめうどんビュッフェ

    薬味
    薬味やトッピングは多いほど楽しくておいしくなります。

    今回のベランダうどん会は、湯だめうどんビュッフェ方式で楽しみました。キャンプでも盛り上がること必至です。

    うどんのおばさんのおすすめ具材

    • 薬味
      細ネギ、みょうが、しそ、大根おろし、生姜、かいわれ
    • トッピング
      天かす、温玉、胡麻、鰹節、じゃこ、梅干し、とろろ昆布
    • 天ぷら
      エビ、キス、イカ、ちくわ、舞茸、かき揚げなど

    天ぷらはフライパンなどで温めなおすと香りが復活します。

    つけ汁と香辛料をたくさん用意しよう

    市販の調味料
    市販の濃縮つゆのほかに、味変を楽しむための調味料を準備。
    • ポン酢
      →旭ポンズ~個人的に一番推しの銘柄です
      →スダチポン酢~今回はフレッシュなものが手に入らなかったので液体で代用
    • その他の調味料
      →ごま油、ろく助塩(写真右下の瓶)
    • 香辛料
      →写真左下から、レモン胡椒(佐藤紅商店)、粉山椒(原了郭)、一味(八幡屋磯五郎)など
    いろいろな薬味
    辛み系、柑橘系、旨み系など、各自のお好みでトッピングします。

    麺の茹で上がりに合わせて、好みの薬味を好きなだけトッピングします。組み合わせは無限大。だからが楽しい!

    コンパクトストーブで鍋を加熱
    重いストウブ鍋を置いても安定するSOTOのコンパクトストーブ、FUSION Trekを愛用。

    コンパクトストーブに着火すると、炎でじんわり温かくなります。野外ごはんは、夏よりも寒い季節の方が好きです。

    “旅の味”だった氷見うどんが、”家族の味”になりました

    釜揚げうどんを食べる筆者
    熱々の釜揚げうどんを、寒空の下ハフハフしながら食べる幸せよ。

    太麺、いざ実食!

    細ネギと生姜をのせて
    まずはシンプルに細ネギと生姜で。

    ゾゾゾッとすすれば「あ~これこれ!」と思わず声が出ます。私は強いコシより、水分を含んだモチモチ派。改めて太麺LOVEを再確認。

    お次は半生細めん

    トングで持ち上げても切れない麺
    トングで持ち上げても切れないこのコシの強さ。まさに芸術的!

    太麺から細麺へ移る瞬間、また別の幸せの波が押し寄せます。手延べならではの、そこはかとない一本一本の強さに、思わず「すごい……」と声が出ました。いやぁ、こっちも最高にうまかった。

    いろんな食べ方でいただいた
    いろんな食べ方でいただきました。幸せ~。

    旅先で感動した麺を、自宅のベランダで再現できる贅沢。次はキャンプ場で大鍋を囲み、湯気の向こうにみんなの笑顔が浮かぶ時間を作りたいです。そう、冬のうどんは、人をあったかくする旅の名わき役になるのです。

    うどん茶屋 海津屋

    • 所在地:富山県氷見市上泉20番地
    • 電話:0766-92-7878
    • 営業時間:11〜15時
    • 定休日:木曜日
    • ホームページ:https://www.kaizuya.co.jp/kaizuya

    国井律子

    旅エッセイスト

    国内外の旅を綴るエッセイを中心に、日常の延長にある“ちょっと特別な旅”も提案。ソロ登山、2人の男児の母として家族とのキャンピングカー旅、自由で自分らしい旅の形を発信中!

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