
先日旅した沖縄県与那国島でも毎日必ずどこかのタイミングで「八重山そば」をすすりました。家族の土産はもちろんそれ。おいしいわりに簡単、しかも材料費が安いので、キャンプにもおすすめ。一気に沖縄を旅している気持ちになれます。今回はそんなお話です。
沖縄の郷土料理の「そば」とは

大小146の島々からなる沖縄県。同じ県ですが広範囲に島が点在しており、各島々で独自に発展した郷土料理に「そば」があります。似た感じでわかりやすいのは「ご当地うどん」ですかね。さぬきうどん、武蔵野うどん、稲庭うどんなど、同じうどんでも特色が全然違いますよね。
沖縄本島あたりで食べられる「沖縄そば」と、石垣島、竹富島、与那国島などの八重山諸島の「八重山そば」との特徴の違いをざっくりですがまとめてみます。
- 麺
→沖縄本島や宮古島のそばが「平打ち麺」なのに対して、八重山そばは「丸麺」で口あたりがやさしい。 - スープ
→沖縄そばは豚骨+鰹だしベースで、わりとコッテリ目。八重山そばも同じく豚骨+鰹だしだけど、アッサリしている。 - 具材
→沖縄そばはかまぼこ、ボリュームのある三枚肉や骨付きの「ソーキ肉」が豪快にドン。八重山そばはかまぼこや豚肉を細切りにしてスープになじませるようにのっていることが多い。 - トッピング&調味料
→沖縄そばはコーレーグス(島唐辛子)や紅ショウガ、八重山地方は「ビパーチ」と呼ばれる胡椒にも似た八重山地方独特の香辛料。紅しょうがはあまり使っていないイメージ(私は紅しょうが好きなので自作する際つい盛ってしまいますが…)。


こってり&ボリューム感があるのは「沖縄そば」。あっさり&馴染むような一体感のある風味が好きなら「八重山そば」という感じでしょうか。私は両方大好きです(笑)。
沖縄が恋しくなったときはお取り寄せしてみたり、沖縄の店がひしめく京王線の代田橋駅からほど近い「和泉明店街沖縄タウン」まで食べに行ったりしています。

今回作った「八重山そば」の材料

2~3人前(わが家はこの量を4人でシェア)
- 麺
→いろんな製麺所の麺が空港や街中のショッピングモールで売られていますが、私が個人的に好きなのは「金城製麺所」の麺。適度なコシがありスルスルっとしたノド越しが最高。 - スープ
→こちらも金城製麺所のもの。家族4人でシェアなら2つで十分。 - 三枚肉
→皮付き豚バラ肉を醤油ベースで味付けした「沖縄ハム」のもの。空港売店の「ザ・島人」といった風貌のオジサンおすすめでした。沸騰したお湯にパッケージのまま入れて温める手軽さ。余ったら良きおつまみに。 - かまぼこ
→店で食べる八重山そばは白地に赤い縁取りがあるかまぼこや、丸いかまぼこが入っていることが多いですね。今回は「かみーやーき小かまぼこ店」の平らな「ヒラ」にしました。こちらも売店のオジサン島人チョイス。地元の人に聞くのも楽しいですよ。 - ネギやお好みで紅ショウガ
麺、スープ、三枚肉はスーパーやモールの土産店でも買えますが、私はいつも帰り際に空港でサッと買って保冷剤を入れてもらい手荷物で。今回のお会計は全部で2,720円でした。
作り方

- 具材の準備
→パックごと鍋で10分温める三枚肉は、私は麺を茹でるお湯をそのまま利用しましたが、気になる方は別鍋で温めてくださいね。 - スープの準備
→スープの素を小鍋に移し温めておきます。

- 麺を湯がく

- 盛りつける

三枚肉を細かく刻めば「八重山そば」風になりますが、キャンプなどで調理スペースが狭かったり、切るのが面倒くさかったり(私だ笑)、ボリュームが欲しかったりしたら、そのままでも。お好みで。
完成!

八重山風そばがあまりに簡単すぎたので、「ゴーヤチャンプルー」と「茹でキャベツのおかか和え」も同時進行で作りました。キャンプのシメとしてもアッサリしておいしい。オリオンビールと一緒に、一気に南の島にワープした気持ちになりますよー。