まずは関東(1都6県)の中から、施設の充実度だけではなく、その特徴が特に初心者におすすめ!という10施設を厳選。ぜひチェックしてみてくださいね。
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キャンプラビット(栃木県)


松村
場内には自然の小川が流れ、クリやヤマザクラなど、広葉樹を中心にした自然林を活かして整備されています。
新緑や紅葉など、サイトに居ながらにして自然の美しさが感じられるのがうれしいところ。2024年に30周年を迎えた老舗の部類に属するキャンプ場なので、管理体制やサービスはバッチリ!
キャンプを熱愛する2代目オーナーが隅々まで目を光らせているので、ビギナーも安心に過ごせます。マナーの悪いキャンパーにとってはそれが煩わしいと感じることもあるようですが、びしっと注意してもらえるので、普通にキャンプを楽しんでいる人にとってはありがたいです。星を楽しんでもらいたいとの思いから、場内は明かりが少なめなのも個人的には好印象。
テントサイトは木立の中の家族向けと、複数のサイトが隣接するグループ向けがある。地面は平坦で水はけもよい。ヤマザクラ、クヌギ、クリなどが生えていて、新緑、紅葉シーズンの美しさは格別。売店、炊事棟、トイレ、貸し切り露天風呂など、設備は充実しているが、「不便を楽しんでほしい」と、灯りは最小限に設定されている。
ACNオーキャン宝島(栃木県)





松村
ワンコ連れキャンパーの天国!開業は1992年の第一次キャンプブームのころ。段階的にドッグフレンドリーにシフトし、現在はほぼすべてのサイトがドッグフリーサイトになっています。
場所柄、冬季は休業しますが、その間はキャンプ先進国のニュージーランドなどへ視察をしているそう。
広いドッグフリーサイトが並ぶ「オウルの森」にあるオシャレな炊事棟は、海外視察を反映して造ったもの。ここは子ども向けのサービスも充実していて、遊具やライブラリー、アスレチックなどのほか、毎週土曜日には星空子供映画界なども開催しています。
焼きたてパンや手作りベーコンなどを提供する「モーニング食材サービス」もあり、次回、泊まるときには利用する!と決めています。
家族経営のアットホームなキャンプ場で、夏にはプールが登場するなど、ファミリーに嬉しいサービスが満載だ。15年ほど前からはドッグフリーサイトを増設。テントサイト10サイト分のドッグランもあることから犬連れキャンパーの間で評判になり、今では年間、1,500頭を超えるワンコが訪れているとか。
営業:通年
予約:2か月前の同日より(ネット予約は3か月前より)
テントサイト:40
その他の宿泊施設:10棟
モデル料金:6,500円
しもはじ埴輪キャンプ場(茨城県)







松村
里山保全を目的に生まれたキャンプ場。会員制のせいかリピーターが多く、子どもたちが集団になって遊んでいたりして、実家に帰ってきたときのようなアットホームな雰囲気にほっこり。
運営元は周辺の荒れ果てた森も整備していて、その際に出た木材は薪にして販売。焚き火をすることで里山の循環サイクルの一端を担うという体験ができるのも魅力です。
テントサイトは開放的なフリーサイトと林間サイトに分かれています。林間サイトは数が少ないですが、スタッフとリピーターたちがコツコツと整備を進めています。ビジネスを超えた良好な関係が垣間見え、自然好きが集まるキャンプ場だということを実感。
私が車を運転できたら、間違いなく会員登録していたと思えるキャンプ場です。
適度な人の営みが介入して生物多様性を維持していた里山の環境を取り戻すべく、2017年に耕作放棄地の再生をスタート。2年後、里山の暮らしを伝える場としてキャンプ場をオープンした。
「森の整備の際に出た木々は建物の修繕やクラフトの材料に。丸太は割って薪にしています」と、代表の大和幸生さん。テントサイトは林間サイト、栗の丘サイト、直火も可能な山桜サイトなど。車は乗り入れNGだが、その分、子供たちが安心して遊ぶことができる。場内には収穫体験が可能な菜園もあるが、落ち葉や刈り草、焚き火の灰などは土にすき込んでいるそうだ。
薪ストーブのレンタルも里山暮らし体験の一環で、「うちではペレットストーブも用意しています。木質ペレットは環境負荷が少なく、燃料費も1時間80円と安く、おすすめです」。
里山保全をコンセプトに掲げているので、趣旨に賛同する人に利用してもらいたいと、初回のみ会員登録料が必要となるが、会員になってはまる人が続出。スタッフといっしょに森を整備し、テントサイトの拡張に励む人も少なくないとか(笑)。
メール:simohajiyoyaku@gmail.com
営業:通年(毎週木~土曜。日曜はチェックアウトのみ。祝日は営業。)
予約:2か月前の1日より
テントサイト:23
その他の宿泊施設:0棟
モデル料金:5,500円(大人2人で利用する際の目安)
大子広域公園オートキャンプ場グリンヴィラ(茨城県)


松村
キャンプ、コテージ、エアストリーム(トラベルトレーラー)とさまざまな宿泊スタイルを楽しめます。
手ぶらキャンプはもちろん、温水の出る炊事場、温水洗浄便座付きトイレ、ランドリー、温泉までそろっているうえに売店の品揃えも充実。
こんな環境に慣れたら堕落してしまう~(笑)、と思いつつ、快適さには勝てず……。
基本的にはファミリー向けですが、ファミキャンを卒業した『おやじ』向けソロキャンイベントや越冬キャンプなどの、ユニークなイベントも開催。あらゆる層から高い支持を得ているのも納得。
余談ですがここにお邪魔した際に初めて日本三大名瀑・袋田の滝へ行き感動(車で20分)。誰に見せるでもないのに動画を撮りまくってしまいました。
車の乗り入れはできないが、フリーサイトは開放感抜群。ほかに、電源付きの区画のオートサイトがある。炊事棟も適度な距離に配置されていて、給湯設備も完備。さらに温泉まである。レンタル品も充実しているので手ぶらキャンプもOK!
&GREEN龍ケ崎(茨城県)







松村
2025年3月に誕生したばかりなので、設備のすべてが新しい!外光が入る明るい炊事棟はスッキリしたデザインで広々としていて、テンションがあがりますよ。都心から車で2時間以内というアクセスのよさもGOOD。
オートサイトは区画サイトと林間のフリーサイトがありますが、いずれも広め。フリーサイトは土壌改良中とのことですが、現状は雨でぬかるむ場合があるので、サンダル等を持参したほうがよさそう。
ここはフォレストアドベンチャーやトレイルアドベンチャー(MTB)で有名ですが、意外と知られていないのが無料で利用できるバイクフィールド。
高低差のある障害物が設定されたコースが8本ほど設定されているので、MTBの技を極めたい人はぜひ!
1986年に開園した龍ケ崎市森林公園が、樹上アスレチックやMTBの練習コース、テントサイトなどを整備し、今年3月にリニューアルしたばかり。自然を体感しながら泊まって遊べる施設として注目を集めている。
テントサイトは車の乗り入れ可能で、区画サイトとフリーサイトの2種類。フリーサイトは針葉樹林内にあり、樹木で自然に遮られていて、隣がさほど気にならない。ただし、雨の日は足元がぬかるむこともあるので注意が必要だ(現在、土壌改良中)。
設備は温水洗浄便座付きトイレ、温水の出る炊事棟、無料のシャワーと十分。新しく、清潔で快適。
ここに泊まるなら体験したいのが、隣接する樹上アスレチック「フォレストアドベンチャー」だ。空きがあれば当日予約もOKで1時間3,000円~。もうひとつの目玉、MTBコースは初心者向けコースも設定されているので。その他、散策路や遊びながら自転車の基本のワザを身につけられるバイクフィールドなどもある。
森の中で新鮮な空気を吸い、体を思い切り動かしてリフレッシュしよう!
営業:通年
予約:2か月前の1日より
テントサイト:約50
その他の宿泊施設:5棟
ネット予約可能
温水洗浄便座あり
バリアフリー
温水が出る
器具による焚き火OK
ペットOK
コテージなどの宿泊棟あり
利用可能なキャリア:DOCOMO au SoftBank
ogawa GRAND lodge FIELD(千葉県)





松村
創業100年以上を誇る老舗アウトドア・ブランド『ogawa』が満を持してオープンした直営キャンプ場だけに、間違いがない!
受付のある建物内にはコンセプトストアが併設されていて、ogawa製品はもちろん他社の注目ギアも並んでいます。また、新製品の展示コーナーもあり、キャンプの流行も一目瞭然(勉強になります)。レンタル品もogawa製なので、試しに使ってみたい人にもオススメ。テントサイトは区画サイト、ソロ向けフリーサイト、デッキ上に設営されたogawaのテントに泊まれるサイト、ドッグフリーサイトなど、2022年の開業時よりバリエーションが格段に増えています。
快適に利用してもらえるよう、日々進化を続けている点はさすが。
千葉県柏市といえば、大手アウトドアチェーンやアウトドアブランドが多く入る商業施設があり、関東有数のアウトドアの集積地。そんな場所に、2022年7月アウトドアブランドのogawaが運営するキャンプ場「ogawa GRAND lodge FIELD」がオープン。1万7000坪にも及ぶ広大なゴルフ場の跡地を整備した。
車だと都心から1時間少々。こんな近場に緑豊かなフィールドが広がっているという。うむむ、これは一度試してみなければ。妻と遊び盛りの子供3人を連れて、早速キャンプをしてきた!
常磐自動車道を柏ICで降り、国道16号線を千葉方面へ。この道は大型商業施設が立ち並ぶ賑やかな幹線道路だが、10分ほど走ってキャンプ場へ続く県道に入ると周囲の風景は一変。畑が広がるのどかな景色に。
営業:通年
予約:随時
テントサイト:35+フリーサイト
モデル料金:7,000円〜(大人2名+子供2名で1泊する際の目安)
KALオートキャンプ場-DOG friendly-(埼玉県)







松村
2024年9月にワンコ連れキャンパー向けのキャンプ場に大幅リニューアル。全サイト犬連れOKで、柵で囲まれたドッグフリーサイトもあるほか、瓦チップを敷き詰めたドッグランも整備されています。
関越自動車道・東松山ICから車で15分とアクセスがよく、関東在住の犬連れキャンパーのオフ会会場としても注目を集めています。
ここは場内の雰囲気作りにもこだわっていて、ウエスタン調で統一。また、ウエルカムドリンク、歯ブラシや食器用スポンジなどのアメニティーを提供しているなど、サービス内容がいい意味でキャンプ場らしくなく、新鮮。
愛犬をかわいく撮れるインスタ映えスポットも何か所が用意されていて、次世代キャンプ場の印象を受けました。
2022年10月に車遊びを楽しめるキャンプ場として開業したが、利用者に犬連れキャンパーが多かったことから方向転換。
「ドッグフリーサイトを新設し、人気だった電源サイトも拡張し、サイトも広くして……。隣接する敷地に広いドッグランも作りました。2024年9月に再オープンしましたが、場内の雰囲気もアメリカ西部開拓時代をイメージしたウエスタン調に変えました」とオーナーの長總優輝さん。
ハード面だけでなく、サービス内容もアップグレードした。なかでもユニークなのは受付の横にある「ウェルカムブース」。中ではウェルカムドリンクを楽しめるほか、アメニティーとして歯ブラシ、スポンジ、ドリップコーヒーを無料提供。テントで遊べるボードゲームなども並ぶ。
料金体系もユニークで、月曜日&木曜日なら大人2名、2,999円で泊まれる。「炊事場でお湯が使えなかったり、トイレの数が少なかったり、ご不便をおかけすることもあるので、ホテルを意識したホスピタリティーでカバーしています」と長總さん。関越自動車道・東松山ICから約15分。ホームセンターやスーパーも近く、思い立ったら気軽に利用できる立地も魅力だ。
営業:通年
予約:随時
テントサイト:35+フリーサイト
モデル料金:7,000円〜(大人2名+子供2名で1泊する際の目安)
OZE-HOSHISORA GLAMPING&CAMP RESORT(群馬県)




松村
ほたか牧場キャンプ場の時代に訪問しましたが、2023年にグランピングエリアが登場してリニューアル。
しかし、私のイチオシのフリーサイトはそのままとのことで、ひと安心。
赤城山や日光白根山などの山々を眺められるフリーサイトは開放感抜群。
後方は白樺林に隣接していて、場所によっては木陰を確保できるのもポイントが高いところです。車の乗り入れはできませんが、周辺に駐車ができるので、荷物の搬入にはさほど苦労しません。
数に限りはありますがテントやタープのレンタルもOK。白樺林内に並ぶログハウスはよく管理されていて、レトロな雰囲気がグッド! 炊事棟は古いが、それはそれで古きよきキャンプ場というかんじで悪くないです。
標高1,500mの山頂から見渡せる山々の景色は、日常では味わえない天空の世界。尾瀬国立公園の玄関口、群馬県片品村にあるので、ブナや白樺、天然記念物に指定されているレンゲツツジの群落など、豊かな自然環境も魅力だ。
営業:5月中旬~10月中旬
テントサイト:71
その他の宿泊施設:40棟
モデル料金:7,300円~
グリーンパークふきわれ(群馬県)



松村
第一次キャンプブームのときに開業し、ブームの終焉とともに閉業を余儀なくされた「グリーンパーク吹割」を、都会からUターンしたオーナーが引き継ぎ、2013年にリニューアル。
当時から注目していましたが、設備等の充実をはかり、あっという間に人気キャンプ場に。ここの魅力はなんといっても自然環境のよさ。
そばを流れる栗原川は川遊びに絶好!宿泊形態も開放的な区画オートサイト、木陰の林間フリーサイト、トイレ&エアコン付きキャビンなど、バリエーションが多く、選択肢が広いのもいいんです。
また、オーナーたちが作った野菜を販売したり、新鮮や野菜を使ったピザづくり体験も実施。敷地内にはハンバーガーやピザが楽しめるアメリカンダイナーもあるので、食事はそこですませ、サイトでのんびりするのもアリかも。
細やかなサービスで人気。例年、3月上旬ごろまでは積雪がある。初心者向けの冬季対応手ぶらキャンププランのほか、トレーラーハウスやキャビンに泊まるプランもあり、小さな子連れのファミリーも安心だ。数は多くないが、ソリやおもちゃの雪玉製造機の貸し出しもある。冬季限定で薪使い放題プランを提供(1,500円)。
営業:通年
テントサイト:約70
その他の宿泊施設:9棟
モデル料金:5,800円~(大人2名+子供2名+クルマ1台で1泊利用した場合)
北軽井沢スウィートグラス(群馬県)





松村
日本でもっとも有名なキャンプ場のひとつ。毎年、新しいキャンプのスタイルを提案し、日本キャンプ界をけん引する番長的な存在(個人の意見です)。
SDGsへの取り組みにも積極的で、山の整備の際に出る小径木を「コロ薪」として加工し、キャンパーに無料で提供。エコなうえに薪が高騰している昨今、このニュースを聞いて感動した人も多いはず!
宿泊スタイルは本当にさまざまで、ファミリー、ソロ、犬連れなど、テントサイト&宿泊棟ともにバリエーションの多さは日本一かも。
手ぶらキャンプも食材予約もできるので、ここでキャンプデビューをし、あまりの快適さにリピーターになるパターンも多いです。2年ほど前、初めてこちらのデビューサイトに宿泊したのですが、トレイも炊事場も近く快適。「ベテランだけど、デビューサイトでいいや~」と思った次第です。
ファミリーから犬連れ、ソロまで、テントサイトのバリエーションは多彩だ。宿泊棟もさまざまなタイプがそろっていて、全棟に薪ストーブが設置されている。
こちらでは山の保全活動にも力を入れていて、森を更新するために切り出された小径木や太い枝を短時間で自然乾燥するように短くカットし、「コロ薪」として無料で提供している。薪を割ったり運んだりする道具があるのも嬉しい。コロ薪は焚き火台でも薪ストーブでも利用OK。安全に楽しく火と戯れよう。
営業:通年
予約:2か月前の1日より
テントサイト:約100
その他の宿泊施設:約50棟
モデル料金:5,500円〜



















