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軽トラキャンピングカーの魅力
トラキャンとも呼ばれる軽トラキャンプは、読んで字のごとく、軽トラックを用いてキャンプを楽しむスタイル。軽トラの場合、設置するシェルや小屋の構造を自由に設計できる。高さは2.5mまで許され、長さも全長の1/10まで延長可能。荷台を改造する上での自由度が高いため、オリジナリティーを追求できる点でも魅力だ。
荷台に自分好みの小屋を自作するほか、サイドオーニングとの相性もバッチリだ。居住スペースを生み出す、簡易かつとても有効な手段として幌を付けるのもおすすめ。
▼参考記事
荷台に載せるものは?軽トラキャンピングカーの種類
軽トラキャンピングカーで荷台に載せる主なものには、キャンパーシェル・幌・テントの3種類がある。
キャンパーシェルを設置
軽トラを本格的なキャンプ仕様にしたいなら、より過ごしやすい環境を確保できるキャンパーシェルの設置がおすすめ。市販のキャンパーシェルには、ベッドやキッチンなど、本格的な装備が整った快適な居住空間が用意されているものもある。
近年は、キャンパーシェルを自作するモバイルハウスも人気。市販のモバイルハウスもあるが、材料費も抑えられるためDIYで自作し軽トラに載せるスタイルが一般的だ。
荷台に幌を取り付ける
配送用の軽トラの荷台でよく使われている、雨風やホコリを避けるための帆を取り付けて、キャンプ仕様の居住スペースにすることも可能。
骨組みを設置して帆で覆う組み立て式なら、広々とした空間を保てる。居住スペースの内部に多くの荷物を入れたい場合におすすめだ。
荷台にテントを張る
軽トラの荷台に帆やキャンパーシェルを設置するのが面倒なら、荷台にテントを張る方法がおすすめ。荷台に設置されている縄掛けピックを使い、テント用ロープで四隅を固定すれば、より手軽に軽トラをキャンプ仕様にできる。
▼参考記事
実例を紹介はこちら↓
アメリカ流&BE-PALスタッフの軽トラキャンピングカー
DIY術に注目!アメリカ流の軽トラキャンパー

アメリカ出身の軽トララバー、マックスさんのキャンプスタイルを拝見!ガチの軽トラキャンパーの「軽トラキャンプ」の極意をチェックしよう。



小回りがきき、荷台は大きく、頑丈。日本独自の軽トラックはアメリカで「Kei Truck」と呼ばれ、人気を集めている。アメリカ出身のマックスさんも軽トラの魅力にはまったひとりだ。
「40歳までオートバイレースをやっていて、運搬用にセカンドカーとして購入しました」
レースで使わなくなり、キャンプ仕様にカスタムすることに。 アメリカに住んでいたころも車高を上げたり、エンジンを載せ替えたりと、自宅ガレージで車をカスタムしていたそうだ。
「アメリカ人はDIYで思いをカタチにするのが好きなんです」
2020年からスタートした軽トラ改造だが、改良に改良を重ね、現在はバージョン7を数える。DIYでルーフトップテントを備え付け、簡易タープを2基連結させたりもしたが、昨年、プロに依頼し、ジェームス・バロウドのルーフトップテントとダーチのオーニングを装着。
「準備も撤収も楽になり、時間にゆとりができました」
とはいえ、シャワーやトイレ、収納棚などはすべてDIY。ビーチキャンプが多いそうで、チェアの脚も砂をかまない細かい工夫や、システマチックな収納術は感動モノだ。しかも、道具類はテトリスのように隙間なく収まっている。
「どこに何が収まっているか、毎回、撮影して積載や収納方法を見直しています。日々進化するのが、DIYが根付くアメリカ式。楽しいでしょう?(笑)」

テント内はヒミツ基地。モニターをセットし、夜は映画やレースの動画を鑑賞。

湿度の高い日本の夏対策としてシャワールームをDIY。お湯タンク内に電動ポンプを入れて利用。

風防兼目隠しとしてスクリーンをセット。「アウトドアに居ながら引きこもれる(笑)」と、お気に入り。

ステンレス板を張って補強したあおりを鎖で固定。クーラーなどを載せる台としても活躍。

荷台とルーフトップテントの間に、高さを変えられる棚を自作。荷物を整然と収納できるようになった。
▼参考記事
仕事も遊びも楽しめる!BE-PALスタッフの軽トラキャンパー
荷物が積めて小回りが効くし、本体価格も維持費も安い。そんな軽トラをアウトドアユース目的でカスタマイズしたのが軽トラキャンパー。遊び道具をこれでもかと満載したBE-PALスタッフ・早坂の軽トラを紹介。

「この軽トラはりんご農家を営んでいた義理の父の形見なんです。仕事に使えるよう『ハードカーゴ(HARD CARGO)』という軽トラ用のキャリアを装着し、積載力を大幅に高めてます。キャリアの耐荷重は100㎏なので、自転車はもちろん、長めの脚立も無題ナシ。太めな僕だって乗れます(笑)」
「ついでに幌を付け、車中泊もできるようにしたところ、編集部にいるより仕事が捗りまして。取材後はそのまま荷台でパソコン作業しつつ寝泊まり、これが僕にとってもっとも効率的なワークスタイルです!」

専用の幌を装着すれば荷室がテント代わりに。身長173cmでもギリギリ足を伸ばして寝られる。幌は3面を開けられる構造で、暑い時季でも快適に過ごせるそう。

これだけ仕事(遊び?)道具を積んでも余裕の荷室。低床かつ3面から積み下ろしできるので設営&撤収もラクチンだ。
ルーフの上だって積載スペース!

キャリアはハードカーゴを使用。その上にイノー(INNO)製の650B対応サイクルラックを装着。その気になればラックを2基付けることも可能だ。

キャビンの上に取り付ける専用バスケットはクーラーボックスの積載にぴったり。
撮影/高柳 健
▼参考記事
作り手の個性が光るモバイルハウス
軽トラ&軽バンキャンパーが急増するなかでも荷台をDIYしたモバイルハウスは、作り手の個性が光るアイデアカーばかり。トラベルカーの祭典、カートラジャパンで見つけた軽キャンパーをレポート。
丁寧につくられた木造作りの自作キャビン

「モバイルハウス ノビ」(京都府)で活動している、稲本真也さん。
スバル・サンバートラックの荷台に、地元産の木材を使ったモバイルハウスをビルドインしている。「重量と強度のバランスを考えることに頭を悩ませました」。現在、釣り仕様でもう一台製作中とのこと。
とくに大切にしている点は「木材を使って作製すること。なるべくシンプルにすること」。製作期間は2週間ほどだったという。
匠の技が光る! まるで移動する秘密基地

走行距離はなんと23万kmという蓮本千春さん。モバイルハウスを積んだ状態でも、13万kmは走っているという。
「軽トラは丈夫ですね」と語る、蓮本さんは、長年ログハウスのBESSに勤めて独立された、プロ中のプロ。屋内駐車場にも進入できるよう、地上高を230cmに収めている。

「水捌けを意識して屋根に勾配がありますが、外観は水平。車中泊が多いので安全のために引違い窓を採用。断熱と換気にも配慮しています」と、プロの腕が随所にみられる。居住性の高さは、まるで小さな木の家のようだ。
写真/早坂英之
▼参考記事
自作の軽トラキャンピングカーで野遊び!内装もチェック
三菱「ミニキャブトラック」のキャンピングカー

全国を旅する有村博勝さん、めぐみさん夫妻の軽トラ『まいまい号』。現行モデルはスズキからのOEM供給だが、有村さんの愛車は三菱オリジナルの2002年式、中古を購入。2WDでしかも重い客室を積んでいるため、荒地でよくスタックするとか。
住まいのある沖縄では、荷台から下ろして事務所兼ゲストルームに使っているという“軽トラ・ソーラー・キャンパー『まいまい号』”。客室には、船会社に勤めた経験をもち、アウトドアの経験も豊富な有村さんならではの趣向が凝らされている。

エイジング処理した内装もこだわり。キッチン周りはカーブをつけて、室内が広く見えるように工夫している。

「室内を風が抜けるように窓をつくり、キッチン周りは広く見えるデザインに。運転席の上を覆うバンクベッドは引き出し式で、天窓付きのルーフには150Wのソーラーパネルを2枚設置。家電や給排水ポンプなど、生活に必要な電力を確保しています」
撮影/見城 了、小倉雄一郎
▼参考記事
ホンダ「アクティ特製車」のキャンピングカー

自給自足の生活を目指している手塚純子さんの「ジプシー号」。愛車は荷台が傾くダンプトラックで、土嚢を積んで建築するアースバッグハウスの作業用に購入した。2014年式の5速マニュアル車で、新車を購入。ダンプなので、モバイルハウスの脱着も容易だ。

丸い屋根がついた、木のぬくもりあふれるモバイルハウスを積んだ手塚さんの軽トラ。街を行けば誰もが振り返る。 木材にペンキを塗り、乾ききらないうちに拭き取ってアンティーク風に仕上げた。窓は分厚いアクリル製。天窓も付く。

ベッドはフレームも自作。内張りはハンカチを脱色してから染め、ミシンで縫い合わせた。手づくりの温かさが伝わってくる。
外装の表面にはFRPを塗ってあるので、雨が沁みることはない。走行中の振動で接合部が緩むことがあるものの、風切り音は想像以上に小さく、横風の影響も受けにくいとか。
「両サイドの断熱を強化すれば、きっと冬も乗り切れるはず。これでどこまで行けるのか、実験のつもりで日本全国を旅してみたいですね」
撮影/見城 了、小倉雄一郎
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