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キャンピングトレーラーとキャンピングカーの違い

「キャンピングカー」と「キャンピングトレーラー」はよく混同されますが、両者には明確な違いがあります。購入前にその違いをしっかり把握しておきましょう。
運転席がない「移動する家」
キャンピングカーとキャンピングトレーラーの最大の違いは、「運転席があるかないか」です。
キャンピングカーは寝泊まりできる設備が備わった自走式の車です。ベッドやキッチンを搭載しており、手軽にオートキャンプやアウトドアライフを楽しめます。
一方、キャンピングトレーラーは居住に特化した空間で、移動の際はほかの車でけん引します。エンジンや駆動装置を持たないぶん居住空間を広く取れるため、まさに「移動する家」といえる存在です。
海外ではキャンピングトレーラーを生活の拠点として使う人も珍しくありません。近年では国産ビルダーが軽自動車でもけん引できる小型モデルを続々と投入しており、日本でも選択肢が広がっています。
小型キャンピングトレーラーを選ぶ3つのメリット

キャンピングトレーラーの中でも、小型タイプは特にメリットが豊富です。具体的にどのようなポイントが優れているのか見ていきましょう。
3つのメリット
750kg以下なら普通免許でけん引できる
「キャンピングトレーラーを動かすにはけん引免許が必要」と思っている人は多いのではないでしょうか。実は、車両総重量が750kg以下のトレーラーであれば、けん引免許は不要です。
市販されている小型キャンピングトレーラーの多くはこの基準をクリアしており、普通自動車免許があればそのままけん引できます。見た目は大きくても、大人が手で押して動かせるほど軽量なモデルも多く、取り回しのしやすさも魅力です。
「小型だと狭くて不便では」と感じるかもしれませんが、750kg以下でも4人家族がゆったり過ごせるモデルは多く存在します。免許の壁がないぶん、初めてのキャンピングトレーラーとして選びやすいカテゴリです。
軽自動車でもけん引できるモデルがある
けん引というと、パワーのある4WD車が必要に思えるかもしれません。しかし750kg以下の小型キャンピングトレーラーであれば、一般的な普通乗用車で問題なくけん引できます。1200ccや1600ccクラスの車での走行事例もあります。
さらに近年は、スズキ「ジムニー」のような軽SUVでもけん引可能なモデルが国産ビルダーから登場し、話題を集めています。すでに軽自動車を所有している人にとっても、気軽に導入できる環境が整ってきました。
なお、どの車でけん引するかよりも重要なのが「ヒッチメンバー」の取り付けです。アウトドア向けの車種には専用設計品が販売されている場合もありますが、そうでない場合はショップへのオーダー製作が必要になります。購入前に確認しておきましょう。
キャンピングカーより購入価格・維持費を抑えられる
キャンピングカーと比較すると、キャンピングトレーラーは購入価格を大幅に抑えられます。広めの居住空間を持つキャンピングカーが300〜500万円程度するのに対し、同等の居住空間を持つキャンピングトレーラーは150〜350万円前後から選べます。
維持費の面でも、エンジンや駆動装置を持たないキャンピングトレーラーは車検費用やランニングコストをキャンピングカーより安く抑えられるのが魅力です。「できるだけコストを抑えてアウトドアライフを充実させたい」という人に向いています。
購入前に知っておきたいデメリット・注意点

小型キャンピングトレーラーには多くのメリットがある一方、事前に把握しておきたいデメリットもあります。購入後に後悔しないよう、しっかり確認しておきましょう。
デメリットと注意点
高速道路の料金が割高になる
高速道路を利用する場合、キャンピングトレーラーはけん引区分の料金が加算されるため、キャンピングカーより通行料が高くなることがあります。有料道路の区分によっては2区分上の料金が適用されるケースもあり、長距離移動では費用がかさむ点に注意が必要です。
また、ヒッチメンバーを取り付けた際にはETCの再セットアップが必要になります。この手続きにも費用がかかるため、あわせて予算に組み込んでおきましょう。高速道路を頻繁に使う予定がある場合は、事前に通行料の目安を確認しておくことをおすすめします。
走行中はトレーラー内に乗れない
走行中にキャンピングトレーラー内に乗ることは法律で禁止されています。移動中はけん引車に乗ることが定められているため、トレーラー内の設備は目的地に到着してからしか使えません。
ただし、キャンピングカーも走行中はシートベルト着用が義務で、ベッドに横になるなどの行為はできません。実際の使い勝手を考えると、走行中にトレーラー内に乗れないことは大きなデメリットにはならないでしょう。
保管場所(駐車場)を別途用意する必要がある
キャンピングトレーラーにはエンジンがなくても車庫証明が必要です(自治体によっては不要な場合もあります)。けん引車とは別に専用の保管スペースを、自宅から直線距離2km以内に確保しなければなりません。
自宅敷地内や近隣に十分なスペースがある人には大きな問題ではありませんが、月極駐車場を借りる場合は維持費として駐車場代が加わります。けん引車とトレーラーを連結・切り離しするための十分なスペースがあるかどうかも確認が必要です。
購入前にキャンピングトレーラーをレンタルして、自宅周辺での取り回しを体験しておくのもおすすめです。
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小型キャンピングトレーラーの維持費の目安

小型キャンピングトレーラーはキャンピングカーに比べて維持費が安いとされています。具体的にどのような費用がかかるのか確認しておきましょう。
維持費の目安
車検代・自動車税
エンジンを持たないキャンピングトレーラーですが、車検は必要です。小型キャンピングトレーラーの場合は2年に1度の車検を受けます。
車検時にかかる費用は、重量税が8,000円前後、自動車税(けん引自動車として納付)が1万円前後、検査手数料が約2万円、自賠責保険料が4,600円程度です。1年換算で最低でも約3万円の維持費がかかる計算になります。
ハイエースなどをベースとした8ナンバーのキャンピングカーの車検費用が10〜11万円程度かかることを考えると、キャンピングトレーラーの維持コストは抑えめです。
自動車保険料(任意保険)
万が一の事故に備え、自賠責保険に加えて任意保険への加入を検討しましょう。けん引中に事故が起きた場合、一般的にはけん引車の自動車保険が適用されます。ただし、トレーラー本体の車両修理費はけん引車の保険の適用外になることが多いため、キャンピングトレーラー単体に保険をかけることも選択肢の1つです。
また、けん引車から切り離した後の事故はけん引車の保険が適用されないため、トレーラー単体での保険加入がより安心です。車両保険付きの任意保険料の相場は年額5万円前後となっています。
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おすすめの小型キャンピングトレーラー6選
小型キャンピングトレーラーにはさまざまな車種があります。デザイン・居住性・価格帯・けん引のしやすさなど、それぞれ個性が異なります。初めて購入する人にも選びやすいよう、6モデルを厳選して紹介します。
おすすめキャンピングトレーラー
Happier Camper「HC1」
カリフォルニア発のアウトドアブランド、Happier Camperが手がける「HC1」は、レトロモダンな外観と車重499kgという超軽量ボディが特徴です。全長3,050mmとコンパクトながら、独自の「Adaptiv™」モジュラーシステムによって内装レイアウトを自在に変えられます。
キッチンやクーラーボックス、テーブルなどのパーツを取り外してフルフラットにすれば、大人5人が横になれる広さを確保できます。キャンプ・リモートワーク・キッチンカーなど、キャンプ以外の用途にも対応できる高い汎用性が魅力です。カラーバリエーションが豊富で、自分だけのスタイルを楽しめる点も人気の理由です。
バンショップミカミ「コロ(CORO)」
軽キャンピングカーを中心に展開する国産ビルダー、バンショップミカミの軽キャンピングトレーラーが「コロ(CORO)」です。2025年のジャパンキャンピングカーショーで新型が発表され、国産モデルとしての完成度をさらに高めました。
車重は550kgを切る軽量設計で、軽自動車でもけん引できます。全長3,400mm・全高1,905mmとコンパクトで、高さ2m以内の駐車場にも対応できます。ポップアップルーフを展開すれば大人4人の就寝スペースを確保でき、L字タイプとI字タイプの2つのレイアウトから選べます。シンプルでかわいらしいデザインも人気があり、日本のキャンプ事情に寄り添った1台です。
インディアナRV「エメロード406 VIPハイブリッド2」
フランスのトリガノ社製トレーラーを日本仕様にカスタマイズして販売するインディアナRVの最上位モデルが「エメロード406 VIPハイブリッド2」です。750kg以下・左エントランスドアという日本専用設計で、国内のキャンプ場の環境に最適化されています。
105Ahの鉛バッテリーに加え、1,024Whのポータブル電源とCIGS150Wソーラーパネルを搭載した充実の電源システムが特徴です。断熱材もEPSからXPSへ刷新され、断熱効果は従来比20%向上しています。コの字ラウンジソファと後部の対面式サブダイネットで2ルームになり、4〜5人での就寝が可能です。電源のない野営地や災害時にも頼りになる1台です。
ダイレクトカーズ「ノマドア(Nomadoa)」
2026年のジャパンキャンピングカーショーで世界初公開されたダイレクトカーズの最新軽キャントレーラーが「ノマドア(Nomadoa)」です。全長3,430mm×全幅1,570mmというほぼ軽規格サイズで、スズキ「ジムニー」でもけん引できるコンパクトさが特徴です。
ポップアップルーフで3人就寝に対応し、リアエントランスからスロープを展開すれば小型バイクをそのまま積載することも可能です。家庭用エアコンをオプションで選べるため、真夏のキャンプでも快適に過ごせます。標準価格269万円(税込)からというコストパフォーマンスも魅力で、新しいスタイルのキャンプを求める人に向いているでしょう。
AtoZ「TAMA-T」
国産キャンピングカービルダーのAtoZが手がけるトレーラー「TAMA-T」は、全長2,600mm×全幅1,530mm×全高1,955mmという超コンパクトなボディが特徴です。価格は239万8,000円からと、装備の充実度に対してコストパフォーマンスに優れています。
ポップアップルーフを展開すると室内で立って歩けるほどの天井高が生まれ、冷蔵庫付きギャレーも備えています。ベッドをフルに展開すると大人3人が就寝可能です。全高が2m以下に収まるため駐車場を選ばず、日常的に保管しやすいのも評価されているポイントです。
ADRIA「Aviva 360 DD」
50年以上の歴史を持つスロベニアの老舗キャラバンメーカー、ADRIAの「Aviva 360 DD」は、小型トレーラーの中で居住性と装備充実度を最も重視する人におすすめの1台です。
車両総重量は750kg以下でけん引免許不要ながら、シャワールーム・トイレ・FFヒーター・ギャレーをすべて完備しています。前後にダイネットを配した合理的なレイアウトで、全部のベッドを展開すると大人4人がゆったりと眠れます。全長5,530mmと6モデル中最大のサイズですが、その分「トレーラーで過ごす時間」を最大限に楽しめる居住性の高さが際立っています。キャンピングトレーラーが日本より一般的な欧州で鍛えられたブランド力は折り紙付きです。
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キャンプ以外の活用シーン

「普段は使わないのでは」という懸念から購入をためらう人もいますが、キャンピングトレーラーはキャンプ以外でも十分に活躍できます。
活用シーン
テレワーク・書斎・子どもの遊び場として
キャンピングトレーラーはけん引車から切り離して保管できるため、使わない日は1つの独立した部屋として活用できます。リモートワーク用のオフィスや集中できる書斎、子どもの遊び場など、さまざまな使い方が考えられます。自宅の駐車スペースを有効活用しながら、生活空間を拡張できるのは大きな魅力といえるでしょう。
ペットとの旅行に
ペット同伴可能な宿はまだ数が限られており、ペットを連れた旅行は荷物の多さや環境の変化によるストレスも悩みの1つです。キャンピングトレーラーをけん引できれば、十分な荷室スペースを確保しながらペットが慣れ親しんだ空間を宿として使えます。普段からペットをトレーラーに慣らしておけば、旅先でも快適に過ごせるはずです。なお、走行中はペットもけん引車に乗せることが法律で定められています。
災害時のシェルターとして
大型地震や台風・洪水などの災害が発生した際、キャンピングトレーラーはプライベート空間を確保できるシェルターや避難先として役立ちます。特に電源システムを充実させたモデルは、電源のない避難生活でも数日間の生活を支えられる心強い備えになります。非常時の備えとして持っておく価値は十分にあるでしょう。
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まとめ
小型キャンピングトレーラーは「けん引免許が必要」「高価で維持が大変」といったイメージを持たれがちですが、750kg以下のモデルであれば普通免許のみでOKです。軽自動車でけん引できるモデルも登場しており、導入のハードルはかつてないほど下がっています。
デザイン重視のHC1、コスパ抜群の国産モデル・コロ、電源充実のエメロード406 VIPハイブリッド2、最新鋭のノマドア、超コンパクトなTAMA-T、居住性最高のAviva 360 DDと、個性豊かな6モデルをご紹介しました。
キャンプだけでなく、テレワークや災害時のシェルターとしても活用できるキャンピングトレーラー。ライフスタイルに合ったモデルを見つけて、移動する家ならではの自由な暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。









