
さらに、応用して作れるアクセサリーのアレンジ例も紹介しています。
アウトドアや日常で役立つアイテムを、自分の手で作る楽しみを体験してみてください。
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パラコードは今大流行中!
パラコードとは、もともとパラシュートのロープに使われていた強度の高いコードのことです。近年ではアウトドアや防災用途だけでなく、ファッションやDIYの世界でも注目を集めています。
軽量で耐久性に優れ、カラーや太さのバリエーションも豊富なため、アクセサリーや雑貨にアレンジしやすいのが人気の理由です。一本のパラコードを使って作るブレスレットやキーホルダーは初心者でも挑戦しやすく、実用性とデザイン性を両立できます。
パラコードを編む時に必要な道具
パラコード
編み物には直径3mmか4mmのタイプがおすすめです。太さがほどよいため、結び目が安定しやすく、初心者でもスムーズに編めるからです。2mm以下のものは、失敗した際に結び目がほどきにくいため、編み物に慣れてからの使用がおすすめです。
太さによって仕上がりの印象が変わるので、慣れたらいろいろな直径のパラコードを使って、作品を作ってみましょう。
はさみ

仕上げ時に余分なコードをカットするために必要です。できるだけ切れ味がよいものを選びましょう。厚みのあるコードでもスムーズに切れるため、作業効率が上がります。
ライター

切った断面を熱であぶり、ほつれを防ぐために使用します。炎を軽く当てて溶かすようにすると断面がきれいに仕上がります。安全のため、火を近づけすぎないよう注意しましょう。高火力なターボライターならば、一瞬で断面が溶けるため作業がはかどります。
アクセサリー用パーツ

キーホルダー金具やバックルなどを使うと、完成度がぐっと上がります。形状や素材もさまざまで、アウトドア用の頑丈なものから、日常使いのおしゃれなデザインのものまで幅広く選べます。用途や仕上がりイメージに合わせて組み合わせましょう。
パラコード一本でできる編み方【フィッシュテール】
準備
フィッシュテールは、シンプルで見栄えのよい編み方です。パラコード1本(約1m〜1.5m)とバックルやリングがあればOK。この長さで編むと仕上がりはおよそ12〜15cm程度になり、ブレスレットや小物用ストラップに適しています。コードの中央をパーツに通し、両端を揃え、先端を折り返してスタートします。
編み方
手順
1.右側のコードを中央に持ってきて、2本のコードの間を通します。

2.左側のコードも同じように中央に持ってきて、2本のコードの間を通し交差させます。

3.右→左→右→左の順に交互に繰り返すと、魚の尾びれのような模様が少しずつ浮かび上がります。
4.各段ごとに指で整え、締め具合を均等に保ちましょう。強く締めすぎるとねじれ、弱すぎると緩んでしまうため注意が必要です。
5.最後の段は左右どちらかのコードをもう一度交差させて締める「止め結び」を行うと、ほどけにくく仕上がりが安定します。
6.その後に余分な部分をカットし、ライターで断面を固めれば完成です。
パラコード一本でできる編み方【スネークノット(つゆ結び)】
準備
スネークノットは、丸みを帯びた編み目が特徴で、キーホルダーなどに最適です。パラコードを二つ折りにしてスタートします。
編み方
手順
1.コードを二つ折りにして画鋲などで固定します。
2.右側のパラコードを左側へ移動させて輪っかを作ります。先は左側のコードの下に通します。
3.左側のコードを右側にきたコードの下から通し、コードを折り返して左側の輪っかに先を通します。
4.次は逆側(右側で輪を作り、左側を通す)で同じ動作を行います。
5.この動きを左右交互に繰り返すと、丸みを帯びた結び目が連なり、蛇のような模様が現れます。
6.各結び目ごとにしっかり締め、緩まないように指で整えながら進めましょう。
7.コード1mで仕上がりは約10〜12cmになり、キーホルダーや小物ストラップに最適です。
8.最後は余分なコードをカットし、ライターで断面を処理したら完成です。
パラコード一本でできる編み方【コブラステッチ(平編み)】
準備
コブラステッチは締めるとほどけにくい特徴があり、パラコードを使ったDIYではベーシックな編み方です。パラコード1本で編むには、フィッシュテール編みのはじまりと同様に、コードの中央をパーツに通し、両端を揃え、先端を折り返してスタートします。
編み方
手順
- 中央で折ったコードをバックルやリングに通し、先端を折り返します。
- 右側のコードを芯の上に置き、右側に小さな輪を作ります。
- 左側のコードを右コードの上、芯の下、右の輪から上へ順に通して締めます。
- 次は左右を入れ替えます。左側のコードを芯の上に置いて輪を作り、右側のコードを左の上、芯の下、左の輪から上へ通して締めます。
- 2〜4を交互に繰り返すと、平らな模様(コブラステッチ)が編み上がっていきます。各段ごとに同じ力加減で締めると整います。
- 仕上げは、最後にもう一段結んだあと背面側で結んで止めると、ほどけにくく安定します。
- 端を2〜3mm残してカットし、ライターで溶かして、押さえれば完成です。
パラコードの編み方を覚えたら一本でアレンジ!
ブレスレット
フィッシュテールを一本のパラコードで編めば、シンプルで軽量なブレスレットが完成します。仕上がりはすっきりとした模様になり、日常使いのアクセサリーとしても映えます。単色でも十分に存在感があり、アウトドアにもタウンユースにも合わせやすいアイテムになります。
キーホルダー
スネークノットを短めに編むだけで、シンプルなキーホルダーが完成します。リングや金具を取り付ければすぐに使える実用品になり、バッグや鍵に付けてアクセントとして楽しめます。
ペット用首輪
コブラステッチを一本のパラコードで長めに編むと、小型犬や猫向けの首輪として使えます。バックルを付ければ着脱も簡単で、強度も十分。愛犬にマッチするカラーを選べば、実用性だけでなく見た目も可愛く仕上がります。
パラコードの編み方を知ろう!一本でも楽しめる!
パラコードは一本あれば、編み方次第で無限に楽しみ方が広がる便利な素材です。初心者でも基本の編み方を押さえれば、すぐにおしゃれで実用的なアクセサリーが作れます。まずはフィッシュテール・スネークノット・コブラステッチの3種類から挑戦し、自分だけのアレンジ作品に発展させてみましょう。