
従来モデルの高い燃焼効率という持ち味はそのままに、収納性を見直し、地面への熱ダメージを大幅に抑えたこのモデル。フィールドに配慮した、二次燃焼ストーブへと進化した。
あわせて、薪の安定性や燃焼力、暖房力を底上げする新オプション「ファイヤーブースター」と、「缶ストーブEX」よりシンプルに、必要な機能だけを凝縮したスタンダードモデル「缶ストーブST」も同時発売。使い勝手と機能がアップデートされた。
アップデートのポイントは脚まわり
初代「缶ストーブ」の発売から9年。安定した支持を得てきた一方で、「長い薪が使いにくい」「炭火のとき火床が遠い」「焚き火は良いが暖房力が物足りない」といった声が寄せられてきた。
あわせて、近年問題視される直火や焚き火による地面や芝生の熱ダメージへの配慮も課題だった。
新モデル「缶ストーブEX」の改良ポイントはまず脚まわりである。



火床を従来比+20mmに上げて、直下の熱を逃しやすくした。検証では直下温度が約76℃ から 約43℃へ。およそ43%の低減で、芝や土を傷めにくい。

脚の延長で気になる“かさばり”は、折りたたみ機構で対応。使用後はワンタッチで畳めて、収納袋で引っかかりにくい。撤収が軽いのがうれしい。
底網は高さ調整に対応。炭と薪の切り替えや、煮込みの遠火、沸かしの近火まで、現場で火加減を素早く合わせられる。少ない燃料でも炭火を楽しみやすい構成だ。
初心者にも扱いやすく、自然への影響を抑えつつ暖房力も確保する。現場基準のアップデートだ。

価格:6,380 円(税込)
サイズ:使用時;直径 196× 高さ 302(mm)、収納時;直径 196× 高さ 253(mm)
重量: 約1.3Kg
材質: 本体;アルミメッキ鋼板、ステンレス、アミ;スチール(メッキ)
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新オプション「ファイヤーブースター」でさらに豪快な焚き火




焚き火の火力・安定性・暖房性を底上げする新オプションとして「ファイヤーブースター」も同府発売した。
本体側面の330個の空気孔が吸気と排熱のバランスを最適化し、安定した火力と高い燃焼効率を引き出す。ゴトク機能も兼ね、鍋やフライパンを載せても空気の流れを妨げにくく、煙の発生を抑えられるのが利点だ。
使い方は、缶ストーブのフタを外して3本のフックで掛けるだけ。
あえてわずかにスイングする設計で、タテ置きした長い薪の不安定さを吸収して倒れにくくしている。使用後は缶ストーブ本体の内部に収納でき、装備をコンパクトにまとめやすい。

価格:2,970円(税込)
サイズ:直径160× 高さ155(mm)
重量: 約275g
材質: ステンレス
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シンプルなスタンダードモデル「缶ストーブST」

機能を高めた「缶ストーブEX」に加え、必要な機能に絞ったスタンダードモデル「缶ストーブST」も同時発売となった。
高効率な燃焼は踏襲しつつ、扱いやすさとコストパフォーマンスを意識した構成で、焚き火台の入門機としても選びやすい。
新オプション「ファイヤーブースター」をはじめ、既存の「缶スモーカーSE」「ワイドグリルSE」(いずれも別売)にも対応。目的に合わせて自由に組み合わせられるので、同シリーズ内で焚き火の楽しみ方を広げやすい。

価格:5,280円(税込)
サイズ: 直径196× 高さ282(mm)
重量: 約1.1Kg
材質: 本体;アルミメッキ鋼板、ステンレス、アミ;スチール(メッキ)
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フィールドに配慮した焚き火を
焚き火は、サイトのマナーと両立してこそ楽しい
「EX」は熱対策と火加減の自由度を押さえ、「ST」は必要十分の扱いやすさを備える。さらに「ファイヤーブースター」や既存オプションを組み合わせれば、用途に応じた運用に広げられる。
自然への負荷と現場の手間、その両面から装備を選び直したい。