
※取材内容は取材当時のものとなります。最新情報は各施設のHPなどでご確認ください。
自然の中でアクティビティが体験できるグランピング施設3選
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自然の中でアクティビティが楽しめる施設
THE FARM CAMP

千葉・香取の農園リゾート「ザ ファーム」のグランピング施設「THE FARM CAMP」。



ヴィラとジュニアスイートの寝室は、ノルディスクのテント『ヴァナヘイム』で、セミダブルベッドを2台イン。マットと寝袋をそれぞれ2つずつ用意されており、合計4名まで利用できる。


リバーサイドは16棟でこちらはノルディスクの『アスガルド』を使用している。
1ポンドステーキととれたて野菜は食べ応え抜群!
「THE FARM CAMP」の魅力は、おいしいご飯付きだということ。おいしいキャンプというと、ビール&肉尽くしで罪悪感いっぱいになるのだが、こちらは農園を運営しているため、新鮮野菜がたっぷり。
夕食のバーベキューは、メインのビーフ&ポークステーキは1人前約500gで、これにジャーサラダやバーニャカウダで野菜がもりもり。朝食のブッフェに至っては10種類以上の野菜が並ぶサラダご飯。朝も夜もたっぷり食べているのに、“身体にいいことをしている”気分になれるのだ。しかもおいしい。
野菜中心のご飯は男性受けが悪く、女子会・女子キャンプの会場になりがちだ。けれど、バーベキューではビッグサイズのステーキがついているため、食べ盛りの子どもや男性も満足する。家族やカップルで利用しても、だれも我慢しなくていいのがポイントだ。


夕食はデッキでBBQ。夕方、リバーサイドラウンジで渡されるかわいいクーラーバッグには1ポンドのビーフステーキとなでしこポークのローズマリーマリネ、野菜のバーニャカウダセット、ジャーサラダ、スープ、バケットなどずっしり(写真は4人前)。
食後に楽しめるスモアセットも!
(スモア=焚き火で焼いたマシュマロをグラハムクラッカーで挟んだ料理)

基本は自分たちで準備をして焼くスタイルだが、炭おこしに不慣れなゲストのために、スタッフがさりげなく巡回して手伝ってくれることも。男性でも“姫キャンプ”並みのサポートを受けられるのだ。


朝食は隣接するカフェでサラダごはん。十五穀米の上に、10種類以上のとれたて野菜と卵や肉そぼろをトッピングするというものだ。ブッフェ形式なので何度でもお変わりOK。野菜が苦手な人も、ぺろりと食べられる。


野菜がおいしいのは農園が隣接されているから。貸農園の会員はスタッフが育てている大区画農園で自由に収穫を楽しめるシステムで、「THE FARM CAMP」のゲストも大区画の収穫体験ができる。でっかく育ったほうれん草やにんじんは甘く、食べ応えあり。農園には写真付きで解説があるので、どんな状態が食べ頃なのかわかりやすい。

これからの季節はトマトがおいしい! 糖度8度の「あまばんか」の甘みに感激。

花粉症に効果があると言われる機能性フルーツ、じゃばらのマーマレードや果汁を販売。和歌山・有田で栽培されていて関西地区で話題沸騰のフルーツだ。
▼参考記事
Grandvaux Spa Village(グランヴォー スパ ヴィレッジ)

千葉県の中房総に広く展開するSport & Do Resort リソルの森は、ホテルからレストラン、ゴルフ場、スポーツ施設など様々な施設が用意された複合リゾート施設。総面積は東京ドーム70個分とも言われ、ビジネスマンなどを中心に利用者が多い同施設に、グランピングエリアがある。

リソルの森のグランピング施設の名称は「Grandvaux Spa Village(グランヴォー スパ ヴィレッジ)」。グランヴォーは、スイスにあるブールアンラヴォーという街の統合前に存在した旧自治区の名称で、1979年にリソルの森がある長柄町と当時のグランヴォーとで姉妹提携を結んだことを尊重し、施設名に入れたそうだ。

同施設は、タワーキッチンやカフェ、ショップ、バー、そして温泉など幅広い施設が集合している。内覧会ではほぼすべての施設を見ることができたので、特に素晴らしいと感じたポイント4つをご紹介する。
(1)安全性を確保するためにテント間の距離を広く設計

今回の一番の目玉であるグランピングエリアには、デッキテラスがついた多角形のテントキャビンが7棟並んでいる。他のグランピング施設と比べて、テント間の距離をかなり広めに空けることで、宿泊者が安心して過ごせるように配慮した。

テント内を見てみると、立ちながらでも着替えられるほどの広い空間がある。寝具はデッキの上に備え付けられており、コートハンバーがフロアライトなど、北欧のような家具が置かれている。

エントランスには虫除けとしてメッシュパネルがあるが、それでも通気性が悪く暑いことを想定してクーラーを配置。スピーカーも置いているので、自身の好きな音楽を流して寛ぐことも可能だ。
トイレとシャワールームはグランピングエリア内にあるサービス棟を利用し、ドライヤーやアメニティも完備。

テントキャビンには、上位ランクのプレミアムバージョンが1棟のみあり、ベッドルームとリビングルームが別々になっている。テラスデッキがあるのは他と同じだが、2つのルームを行き来できる広いスペースが設けられている。

テントを出ると、食事と調理ができるアウトドアスペースがあり、天気が良い日には外で優雅に食事を取ることができる。内覧会当日は雨が降っていたため用意されていなかったが、晴れの日にはウッドテーブルとチェアが用意されるとのこと。
(2)カフェや焚火ガーデン、プールといったサービスが充実

「テント内だけで過ごすのはもったいない!」と感じる人は、近くのカフェやキッチンを利用してもらいたい。「グランヴォーカフェ」では、ボタニカルを基調とした店内で気軽にスイスを感じられるように設計。営業時間は11:00〜18:00で、有料で軽食やドリンクをいただくことができる。


タワーキッチンでは、隣に設置されているハーブナーセリーで摘んだハーブを使ってハーブティーを飲むことができる。スタッフが淹れてくれるので、ウェルカムドリンクとして利用してみてはいかがだろうか。

また、日が暮れるタイミングで焚き火を組めるサービスも提供。スタッフがすべて手配してくれるので、周辺のベンチで座れば手軽にアウトドア気分を満喫できる。利用できるのは晴れの日のみだが、夜の時間をここで過ごすのもアリだろう。


そのほかに自由に使えるハンモックエリアや、スイスの国際リゾート・レマン湖をモチーフにした全長130mのラク・レマンプールも設置。プールにおいては遊泳、ダイビング、幼児用の3スペースに分けられ、SUP体験やナイトプールなどを利用できる。暑い日に身体をリフレッシュしたい時に利用してみよう。
(3)リノベーションしたログハウスでスイスに宿泊している気分に

グランピングエリアの奥にはテラスハウスエリアがある。こちらは1棟に1〜2室が用意されているが、宿泊は1室のみのため、実質的には1ルームタイプになっている。BBQプランを予約すると外でアメリカンタイプの食事ができ、友人やカップルで手軽なアウトドア感を味わいたい人に良さそうだ。


中に入ると、北欧のようなナチュラルなテイストの家具が置いており、天井も高くゆったりと過ごせそうな印象。温かみのあるライトがまた居心地良さそうだった。ベランダも設置され、目の前には深く生い茂った緑を眺められる。
(4)独特な成分が入った温泉で心身ともに癒せる


極め付けは、施設内にある天然温泉スパ「紅葉乃湯」。露天風呂と内湯の両方を用意し、自然の風景を見ながらゆっくり過ごせる。利用できるのは宿泊者のみのため、混み合うことがないのが嬉しい。

同温泉のお湯は黒褐色の弱アルカリ性鉱泉を使用しており、炭酸水素ナトリウムをたっぷり含んでいる。施設によると、乾燥肌に効能があるとされ、美肌効果も期待できるそうだ!
なお、プランによっては入湯料が含まれているものと別途150円を支払うものがあるため、予約する際には気をつけておこう。

温泉で癒された後は、大人な空間が広がる「BARもみじ」にてお酒を飲んでみてはどうだろうか。ここではスイスから厳選して買い付けたワインや各種ドリンクを有料で飲むことができる。夜の22時半まで営業しているので、普段では体験できない時間を堪能しよう。
撮影/小川迪裕
▼参考記事
glampark亀山温泉

千葉県の亀山温泉は房総半島の中心、亀山湖の湖畔に位置する天然温泉。アクアラインを利用すれば都心から1時間半ほどで到着するアクセスの良さを誇るが、周辺では豊かな自然を楽しむことができる。
こちらには有名な湯宿「亀山温泉ホテル」があるが、グランピング施設「glampark亀山温泉」も開業している。そして2021年12月より亀山温泉ホテルの本館とglampark亀山温泉が連携し、共通ブランド「亀山温泉リトリート」が誕生した。温泉宿とグランピングという、これまでにないコラボレーションとなっているのだ。


亀山湖を一望できる場所に位置している亀山温泉ホテル。その中庭にグランピングドームが設置されており、亀山温泉リトリートではニーズにあわせてホテル本館での宿泊とグランピング泊、どちらかを選択することができる。食事もBBQ料理と亀山温泉会席料理、素泊まりのいずれかを選択することができ、自由度の高いプランニングが楽しめるのだ。

亀山温泉はチョコレート色の天然自噴温泉。独特の色は「腐植質」と呼ばれる、地表の深くに堆積した植物が微生物によって分解されたものだそう。
また千葉県には地下マグマがなく、湧出する温泉の温度は26.4度Cと低め。しかし55度C前後に加熱した源泉を混ぜることで、適温の温泉を楽しむことができるという。温泉に含まれている炭酸イオンで皮膚の表面を軟化させたり、石鹸のように汚れを落とす働きが期待されるので、“美肌の湯”とも呼ばれている。
湖畔ヨガに焚き火、自然探索……アクティビティも豊富!
さらに「リトリートプラン」と名付けられたアクティビティを多数用意。どれも自然を満喫できるものばかりだ。
レイクリトリートプラン

湖畔ヨガ&ネイチャーガイドが付いたプラン。健康運動指導士とネイチャーゲームリーダーの資格を持つ亀山温泉ホテルのスタッフ・豊島大輝氏がサポートをする。※当日の天候や参加者の体調によって内容変更する場合あり。
焚き火リトリートプラン

焚き火と焼きマシュマロセットが付いたプラン。要望により焼き芋も用意してもらえる。焚き火で火照った肌をしずめるために、亀山温泉ホテルオリジナルの温泉成分入りフェイシャルマスクとモーニングコーヒーのサービスも!
星空リトリートプラン

仰向けのヨガポーズ(シャバアーサナ)で亀山の星空を眺め、くつろぎの時間を過ごすことができる。ヨガマット貸し出しはもちろん、お肌をサポートするフェイシャルマスク、モーニングコーヒーもセットに。
広域ネイチャーガイド

インスタ映えする“ハート形の洞窟”で有名な濃溝の滝(清水渓流広場、正式名称は亀岩の洞窟)では夏のホタル観察。九十九谷展望公園では流星群観察など、事前予約で房総半島のネイチャーガイドを実施。こちらはリトリートプラン以外の宿泊者や日帰り温泉利用者などでも、事前予約で参加可能だ。
温泉とグランピング、そして自然探索。どれも楽しみたい人はぜひお試しを。
▼参考記事
都心から2時間!鴨川の絶景を楽しめるグランピング施設
シーサイドテラス千葉鴨川

2022年3月18日にグランドオープンした「シーサイドテラス千葉鴨川」は、グランピングエリアのドーム型テントと天然温泉&プライベートプール付リゾートヴィラから滞在スタイルに合わせて選べる複合型リゾート施設。
鴨川までは都内から車で約2時間、「#千葉フォルニア」なんてハッシュタグが発生するほど温暖な気候でヤシの木も点在する房総半島のリゾートエリアで、海を眺めながらの滞在は早くも人気のようだ。
#千葉フォルニアは伊達じゃない!青い海と青い空のなかの絶景リゾート
最初「#千葉フォルニア」なんて本当に?と筆者は疑いのまなざしだったが、少なくともシーサイドテラス千葉鴨川の敷地内での光景は別世界。
敷地内には直径7mのドーム型のグランピングテントが4棟あり、それぞれにバーベキューもできるデッキテラスラウンジを併設。海に向かってゆるやかな傾斜になっていて、4つのどこからでもテント内から外を眺められるようにレイアウトされている。
こちらの周辺は、小型ドローンでの撮影も可能。お天気のいい日に、青い海と青い空をいろんな角度から撮りまくるのも楽しそうだ。

冷暖房完備でラグジュアリーな滞在を演出
ドームテント内は冷暖房完備。冷蔵庫やドライヤーなどもあり、シャワールームとトイレは別の管理棟内にテントごとに用意されるなどきちんと配慮されている。
宿泊は1棟あたり最大6名まで、ベッドはシングルベッド2台にそれ以上の人数の場合はエキストラ寝具の利用となる。
同じ敷地内にはプライベートヴィラもあり、そちらの客室では個室のバスタブ付きのバスルームがあり、天然温泉の利用も可能だ。



時間の経過とともに変わる海を見ているだけで癒される時間
チェックインは15時から。明るい日中から夕焼け、夜へと変わるグラデーション、そして漆黒の闇。空と海が織りなす時間の経過ごとの光景を見ているだけで飽きない、こんなグランピング施設はなかなかない。



千葉の食材を千葉で食べる「千産千消」のバーベキューメニュー
グランピングといえば、魅力的なバーべキューディナーもポイントの一つ。こちらでは地産地消ではなく、「千産千消」、つまり千葉県産の食材にこだわって構成されたメニューを用意。
なお、ドリンク・アルコール類は敷地内で販売していないので、事前に持ち込む必要がある。



スキレットで作る食育体験プログラムを無料で提供
敷地内には特にアクティビティの施設はないが、チェックインから18時までに管理棟で申し込むと食育体験を利用できる。用意されているメニューを一部ご紹介すると、「ポップコーン作り」「えびせん作り」「焼き芋体験」に挑戦できる。
これからまさにグランピングのハイシーズンの到来。週末はもちろん、平日のリモートワークも兼ねたリフレッシュ体験にもおすすめできる新スポットだ。
▼参考記事
廃校を活かして地域の魅力を発信するグランピング施設
エトワ木更津

近年、全国各地で続々とオープンしている「グランピング」。手軽にアウトドア体験ができるためキャンプ好き以外にも人気で、グランピング施設周辺の地域活性化にも繋がっている。
2022年に誕生した、千葉県の「ETOWA KISARAZU(エトワ木更津)」もその一つ。遊休の公共施設を活かしたグランピング施設で、地域の人と繋がり、地域の魅力を発信する新たなスポットとなっている。
「地域の魅力をお借りしています」と話すのは、エトワ木更津を運営するコスモスイニシアの髙野隼平さん。どのようにして地域活性化に取り組んでいるのか、その背景や具体的な取り組みをお伺いした。

大和ハウスグループのコスモスイニシアが運営する「エトワ」は、国や地方自治体が所有する公共施設などを活用したアウトドアリゾート。2020年に1施設目のETOWA KASAMA(エトワ笠間)が誕生し、エトワ木更津は2施設目となる。
「エトワ」が誕生したのは、遊休化した公共施設の問題が背景にある。使われなくなった公共施設はそのままにしてしまうと、老朽化や町の魅力の低下など新たな問題に。
地域の公共施設を有効的に活用することを目的に、エトワ笠間は茨城県笠間市と、エトワ木更津は千葉県木更津市と協力した公民連携事業として進行している。

「エトワは不動産事業を営む弊社がSDGsの観点で、何かできないかというところからプロジェクトがはじまりました。
エトワ笠間は地域に愛されていたものの運営面でテコ入れしたいと考えていた『あたご天狗の森スカイロッジ』を、そしてエトワ木更津は児童数減少により廃校となった『富岡小学校』を活用しています。
自然豊かな地域だったこと、そしてスクラップアンドビルドは環境への負荷が大きいことなども踏まえ、既存の公共施設を活かしたアウトドアリゾートを展開することとなりました」(髙野さん)

全国には多種多様なグランピング施設がある中で、エトワが大切にしているのは「地域の魅力を発信すること」。
エトワ木更津のオープン時には木更津内で魅力を探し、木更津駅近くにお店を構えるスペシャルティコーヒー専門店「THE COFFEE Kisarazu」に出会ったと、髙野さんは振り返る。

「木更津市は地域を盛り上げようとしている方がとても多く、弊社としても地域の魅力をお借りしたい、と考え、さまざまな人にご協力いただいています。「THE COFFEE Kisarazu」は店舗に突撃して代表の近井博規さんに直談判し、エトワ木更津へと出店いただきました」(髙野さん)

そしてオープン後も地域の輪は広がり、エトワ木更津はより地域の魅力が楽しめる施設へと進化。エトワは100種類以上のアルコールとソフトドリンクなどが食べ飲み放題のプランが人気で、その中にある木更津発「ベアーズ」のオーガニッククラフトビールは近井さんの紹介で縁が繋がり、提供を開始している。
開業から3年以上が経過し、地域全体にも良い影響が。木更津市役所も、それを実感していると言う。
「地元企業と協同でイベントを開催することや、地元産の農作物等を積極的に利用することにより地域経済の活性化が行なわれるなど、良い影響があります。また、木更津市を含む近隣4市から従業員を雇用するなど雇用の創出にも寄与しています」(木更津市役所 資産管理部財産活用課 西岡秀晃さん)
大人のための小学校で、焚き火とビールを。エトワ木更津の楽しみ方

ここからはエトワ木更津で実際にどんな体験ができるのか、詳しくご紹介する。まず、チェックインは18:00~20:00。一般的な宿泊施設と比べると遅いですが、チェックアウトが13:00とゆっくりなのがポイントだ。
そのため東京近郊に住んでいる人なら仕事終わりに木更津に向かい、宿泊するのもおすすめ。アクセスは車が便利で、木更津東ICより約5分だ。

エトワ木更津は2019年に閉校となった「富岡小学校」を活用しており、客室は元校庭に設置されたウッドキャビン!「2beds cabin」、「4beds cabin」、愛犬と泊まれる「DOG cabin」の3タイプで、温もりあふれる空間となっている。
一歩外に出れば自然をすぐに感じられる上に、キャビン内は冷暖房付きでどんな季節でも快適。きれいな共同トイレ・シャワーが元校舎にあり、24時間利用できる。

エトワ木更津は素泊まりのプランもありますが、断然おすすめは「食べ飲み放題プラン」。こちらを選択すると18:00〜25:00の間、「Market」に並んでいるおつまみ、お酒、ソフトドリンクなどがすべておかわり自由で楽しめる。
お酒はビールを中心に、日本酒やチューハイなど選び放題。キャンプ飯としても大人気の「缶つま」も、まさかの食べ放題だ!

そして先ほどご紹介した「ベアーズ」のオーガニッククラフトビールや国産レモンを使ったレモンサワーなどは、タップから好きな量を注げるスタイルだ。
燻製の香り漂うベアーズの「オーガニックスモークエール」は、木更津で燻製調味料を作る「かずさスモーク」とクロモジの栽培・加工を行なう「クロモジ屋」とのコラボレーションビール。
元小学校で、好きなようにお酒を飲む……背徳感もありつつ、お酒好きにはたまらない。

ディナーはアウトドアのBBQサイトで楽しむバーベキュー(18:00〜22:00)。一部をのぞき、ほとんどの野菜やお肉が食べ放題となっている!
野菜はカットされたものをピックアップして、スキレットで焼いて楽しむ。準備も、片付けもしなくていいのは、グランピングならではの醍醐味だ。

お肉はローストポークとローストビーフがおかわり自由!あらかじめ低温調理した塊肉を、シェフが薪火で仕上げて提供してくれる。ローストポークもローストビーフもとても柔らかく、絶品。そのほか冬は「おでん」も食べ放題で、身体に染みる温かさだった。

デザートは網で焼く「焼き餅」や、焚き火で楽しむ「焼きマシュマロ」。焚き火は宿泊者が自分で薪を割ったり、くべたりと自由に楽しめる。

焚き火やバーベキューを楽しみつつ、上を見上げると美しい星空が。静かな夜に、仲間や家族と星を眺める体験は、心に残ること間違いない。
チェックアウトは13:00。野外サウナでととのう

翌朝はゆっくり起きて朝食へ。元職員室がカフェラウンジになっていて、おかゆビュッフェを楽しめる。「白粥」と「季節のお粥」は朝の胃にも優しく、ほっこりするおいしさ。
8:00〜10:00には、このカフェラウンジに併設された「会と話 by THE COFFEE」でコーヒーも注文可能だ(別料金)。

13:00のチェックアウトまでは、「サウナ」を楽しむのが一押し。2025年1月に新しく「バレルサウナ」が登場し、木更津の自然を感じながら汗を流せる。簡易的ながら水風呂もあり、サウナ→水風呂→外気浴のルーティンも可能。
利用時間はチェックアウト日の10:30〜12:00の90分間で、予約時にオプションで申し込める。
地域の魅力にふれながら、アウトドア体験ができる「エトワ木更津」。グランピングで快適に過ごせるので、キャンプ初心者の家族や友人を誘って行くのもおすすめだ。
エトワ木更津はまだ未活用の校舎もあるほど広く、「これからも進化していく予定です」と髙野さん。地域の課題に向き合い、活性化を目指すグランピング施設に、今後も注目だ。
▼参考記事
動物と竹林に囲まれたグランピング施設
THE BAMBOO FOREST

千葉県市原市のふれあい動物園「サユリワールド」に併設しているグランピング施設「THE BAMBOO FOREST」。動物とふれあい、竹林に囲まれたツリーハウスやテントでの滞在を楽しむアニマルグランピングが体験できる。家族旅行や女子旅に人気。
▼参考記事
満点の星をくつろぎながら楽しめるグランピング施設
高滝湖グランピングリゾート

「高滝湖グランピングリゾート」では満天の星をくつろぎながら楽しめる、直径6mの大型クリアドームテントがある。
▼参考記事
初心者でも安心!インストラクターがサポートしてくれるグランピング施設
シェルターベース

キャンプ好きオーナーが考えた、初心者向けの施設で、全サイトAC電源付きのうえ、車の横付けが可能。ウッドデッキサイト、芝生サイト、ペットサイト、ソロサイトの4タイプがある。通常のキャンプはもちろん、カジュアルなグランピングもOK。温水の出る炊事場、シャワー、Wi-Fiなど設備も大充実。ogawa、スノーピーク、コールマン、DODなどのテントが選べる手ぶらセットに加え、インストラクターがサポートしてくれるので、ビギナーも不安ゼロ。キャンプ・デビューを目指す人にオススメだ。

開放感抜群の芝生サイト。

すべてのウッドデッキサイトにはテーブル&チェアが付属。

オシャレな炊事場。お湯も使える。
撮影/中村文隆(-be- 北軽井沢キャンプフィールド)
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