グランピング施設はコロナ禍とともに進化。「グラマラス=優雅な」という名のもとに、装備を建てたり準備がいらないオールインかつ演出された雰囲気のキャンピング施設から、昨今ではさらに細分化されてきている。
リモートワークスペースの1つとしてWiFiや電源が整備されたところ、場所も首都圏エリアでも増えている。
2022年3月18日にグランドオープンした「シーサイドテラス千葉鴨川」は、グランピングエリアのドーム型テントと天然温泉&プライベートプール付リゾートヴィラから滞在スタイルに合わせて選べる複合型リゾート施設。
鴨川までは都内から車で約2時間、「#千葉フォルニア」なんてハッシュタグが発生するほど温暖な気候でヤシの木も点在する房総半島のリゾートエリアで、海を眺めながらの滞在は早くも人気のようだ。
#千葉フォルニアは伊達じゃない!青い海と青い空のなかの絶景リゾート
最初「#千葉フォルニア」なんて本当に?と筆者は疑いのまなざしだったが、少なくともシーサイドテラス千葉鴨川の敷地内での光景は別世界。とくに取材日が晴天で、3月でも5月並みの陽気でコートいらず。
敷地内には直径7mのドーム型のグランピングテントが4棟あり、それぞれにバーベキューもできるデッキテラスラウンジを併設。海に向かってゆるやかな傾斜になっていて、4つのどこからでもテント内から外を眺められるようにレイアウトされている。
こちらの周辺は、小型ドローンでの撮影も可能。お天気のいい日に、青い海と青い空をいろんな角度から撮りまくるのも楽しそうだ。
冷暖房完備でラグジュアリーな滞在を演出
ドームテント内は冷暖房完備。冷蔵庫やドライヤーなどもあり、シャワールームとトイレは別の管理棟内にテントごとに用意されるなどきちんと配慮されている。
宿泊は1棟あたり最大6名まで、ベッドはシングルベッド2台にそれ以上の人数の場合はエキストラ寝具の利用となる。
同じ敷地内にはプライベートヴィラもあり、そちらの客室では個室のバスタブ付きのバスルームがあり、天然温泉の利用も可能だ。
時間の経過とともに変わる海を見ているだけで癒される時間
チェックインは15時から。明るい日中から夕焼け、夜へと変わるグラデーション、そして漆黒の闇。空と海が織りなす時間の経過ごとの光景を見ているだけで飽きない、こんなグランピング施設はなかなかない。
千葉の食材を千葉で食べる「千産千消」のバーベキューメニュー
グランピングといえば、魅力的なバーべキューディナーもポイントの一つ。こちらでは地産地消ではなく、「千産千消」、つまり千葉県産の食材にこだわって構成されたメニューを用意。
なお、ドリンク・アルコール類は敷地内で販売していないので、事前に持ち込む必要がある。
スキレットで作る食育体験プログラムを無料で提供
敷地内には特にアクティビティの施設はないが、チェックインから18時までに管理棟で申し込むと食育体験を利用できる。用意されているメニューは3つで、千葉県産の食材を使って「パンプディング」「パン作り」「手作りソーセージ」に挑戦できる。スキレットを使うので大人が一緒であることが前提だが、手ごねでつくるちぎりパンや合いびき肉の腸詰めなど、ひと手間かかるものも必要な材料が計量された状態でセットになっているので、短時間で完成できる。
これからまさにグランピングのハイシーズンの到来。週末はもちろん、平日のリモートワークも兼ねたリフレッシュ体験にもおすすめできる新スポットだ。
シーサイドテラス千葉鴨川
所在地:千葉県鴨川市江見太夫崎300
料金:1泊2食付き 21,450円~38,450円、素泊まり 11,000円~ 28,000円((4名で1棟利用時、1人の料金 )
https://www.glamping-chibakamogawa.com/
取材・文/北本裕子