マウンテンリサーチのアナルコカップスをレビュー。無骨で重いけど人気の理由がわかった! - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.06.05

    マウンテンリサーチのアナルコカップスをレビュー。無骨で重いけど人気の理由がわかった!

    マウンテンリサーチのアナルコカップスをレビュー。無骨で重いけど人気の理由がわかった!
    無骨でタフなデザインが魅力の「アナルコシリーズ」は、マウンテンリサーチの思想を体現したステンレス製キャンプギア。実際の使用感や特徴、代表アイテムの違いまで詳しく紹介します。一生もののシェラカップや食器をお探しの方。無骨なギアに目がない方はぜひご一読ください。

    マウンテンリサーチとは?

    Mountain Research(マウンテンリサーチ)は、日本発のアウトドアブランドです。登山文化を踏まえつつ、独自性のあるプロダクトを展開しています。

    もともとはアパレルブランドとしてスタートしており、ジャケットやTシャツなどの衣類はもちろん、キャンプファニチャーや食器なども幅広くリリース。その中でも注目なのが、今回ご紹介するAnarcho Cups(アナルコカップス)です。

    マウンテンリサーチは大量生産や機能一辺倒な道具とは一線を画し、「なぜそれを作るのか」という強いコンセプトと思想をもとにして製品を開発しています。そのため、製品はアウトドアギアでありながら、ファッション性も高く、確固たる世界観があります。

    道具に機能性とデザイン性の両方を求める人、アウトドアギアを自宅でも使用したい人に刺さるおすすめブランドです。

    アナルコカップスとは?

    アナルコソロとアナルコカップが並んでいる。
    左が「アナルコソロ」、右が「アナルコカップ」です。

    アナルコカップスは、マウンテンリサーチ傘下のギアレーベルとして中核を担う存在で、キャンプ用の金属食器に特化したブランドです。分厚いステンレス製で、無骨な見た目と、それに見合った頑丈な造りが魅力です。

    シェラカップ状の器である「アナルコカップ」のほか、「アナルコソロ」 ・「アナルコプレート」・「アナルコボウル」などの食器や、専用のリッド(蓋)などのさまざまな商品がラインナップされています。

    「アナルコカップ」はロッキーカップと呼ばれる深めのシェラカップを基にデザインされた商品。一般的なシェラカップよりも深さがあるため、飲み物だけでなくスープや軽食の容器としても活躍します。

    「アナルコソロ」・「アナルコプレート」・「アナルコボウル」は、縁が立ち上がった設計で、料理の盛り付けがしやすく、汁気のあるものにも対応可能な食器です。それぞれ容量・深さ・大きさが異なります。

    これらすべてに共通するのは、無駄を省いたミニマルなデザインと、手に持ったときのずっしりとした安心感。刻印入りの限定モデルも販売されており、シリーズ全体で統一された見た目も、所有欲を刺激します。

    スタイリッシュで永く愛される、アナルコカップスの魅力と使い方を解説! 【CAZUAL】

    アナルコカップスの魅力

    ステンレス製ならではの耐久性と重厚感

    アナルコカップの表面。
    写真では伝わりにくいが、非常に質感のよいステンレスです。

    アナルコカップスの器は、厚みのあるステンレス素材を採用しており、一般的なシェラカップなどの金属製食器と比べて、耐久性と重厚感が際立っています。

    焚き火調理や直火にもビクともしないタフさは、信頼できるギアの証。重さは軽量ギアと比べて明らかにありますが、それがかえって存在感を高めています。

    ちなみに、これらの製品はメイドイン東京にこだわり、「ヘラ絞り」と呼ばれる伝統的な技法によって、職人の手で、丁寧に加工・成形されています。それにより、機械によって一瞬で仕上げるプレス加工で作られた製品にはない、独特な質感を生み出しています。

    無駄を削ぎ落としたシンプル構造と機能美

    アナルコソロを手で持っている様子。
    「アナルコソロ」。無駄のない美しいデザインです。

    アナルコカップスの器の魅力は、機能を極限までそぎ落としたミニマルな構造にあります。持ち手と器のシンプルなパーツで構成されており、その潔さが機能美を高めています。

    さまざまなスタイルのキャンプギアにマッチし、自然に溶け込むため、どこへ行くにも持っていきたくなる器です。

    スタッキング可能な設計で収納もスマート

    「アナルコソロ」と「アナルコカップ」、他社のシェラカップを重ねた様子。
    「アナルコソロ」と「アナルコカップ」、他社のシェラカップを重ねた様子。

    「アナルコカップ」をはじめとしたそのほかのシリーズも、シェラカップの形状を基にしているため、スタッキングが可能。重ねて収納できるため、かさばらず場所を取らない点がうれしいポイントです。

    ソロにちょうどいいサイズ感と安心感

    アナルコソロとアナルコカップに食事が盛りつけられている。
    ソロ用食器として重宝するサイズ感です。

    「アナルコカップ」、「アナルコソロ」や「アナルコボウル」は、ソロキャンプにぴったりのサイズ感。容量はコーヒーや即席スープ、ちょっとした湯沸かしなどにちょうどよく、食器としても調理器具としても使える汎用性が高いアイテムです。

    重さがあることで、焚き火やバーナーなどの火にかけている最中の安定感も確保できます。軽量化よりも実用性と無骨な見た目を重視するソロキャンパーにおすすめです。

    実際に使ってみて気がついた点

    焚き火との相性が抜群

    アナルコカップスの器は、焚き火との相性が抜群。厚みのあるステンレスは直火にかけても歪むことがなく、多少雑に使用しても壊れることがありません。

    先述したように、一般的なシェラカップや金属製食器よりも重みがあるため、バーナーや焚火の上に乗せた際にも安定感があります。そのため、風にあおられるような環境でも安心して使用できます。

    手でアナルコカップを持っている様子。
    ワイヤー部分がストッパーになり、熱くなった本体に触れにくく造られている。

    また、熱くなったカップ本体に、人差し指が触れないように配慮された、持ち手と本体の間にあるワイヤー部分が何気に便利。他の一般的なシェラカップでは見られない、細かな配慮です。

    もともと無骨な造りに、使い込むと表面が徐々に黒ずみ、独特の風合いが生まれていきます。さらにワイルドなギアに変化し、変化を楽しめる点も魅力です。

    「アナルコカップ」と「アナルコソロ」のリアルな感想

    両アイテムともに、実際に使って感じたのは、汎用性が高いため「見た目よりずっと扱いやすい」ということ。

    アナルコカップとシェラカップが並んでいる。
    左が「アナルコカップ」。右が他ブランドの一般的なシェラカップ。

    一般的なシェラカップの容量が約300mLなのに対し、「アナルコカップ」は473mL(アメリカでの1パイントの単位にあたる)の容量があるため、コーヒーなどの飲み物だけでなく、スープなどを入れるのにもぴったりです。

    アナルコカップにそぼろ丼が盛りつけられている。
    深さがあるため、ミニ丼も楽しめる。

    ご飯を入れるお茶碗や、総菜などを取り分ける小皿としても便利です。冬場などは冷めてしまったコーヒーや、ワインなど飲み物を直接火にかけて温め直すこともできます。

    アナルコソロに冷やし麺が盛りつけられている。
    麺類やカレーなどの1人前を入れるのにちょうどよいサイズ。

    「アナルコソロ」はソロキャンパーにとってぴったりの商品。容量が600mLあり、お皿のように平らな部分が多いため、麺類やカレーなどを入れる皿として重宝します。

    アナルコソロが置かれている。
    左右に取っ手があり、両手で持てるため、重いものを入れても持ちやすい。

    直接火にかければ、フライパン代わりに使用でき、1人分のお肉など、ちょっとした焼き物をするにも便利です。フライパンとして兼用すれば手荷物を減らせる点も気に入っています。左右に取っ手がある、ほかのメーカーのギアにはないデザインが所有欲を満たしてくれます。

    どちらもシンプルなデザインなので、家での活用もおすすめ。アナルコカップスの器は重ねて収納できるため、収納にもかさばりません。取っ手を利用して、壁などにかけ、インテリアにしても様になります。

    他のシェラカップと重ねた様子。
    他のシェラカップと重ねた様子。

    とくに、「アナルコカップ」は他社のシェラカップと、ぴったりスタッキングできる点も魅力です。ソロキャンのギアをコンパクトにまとめたい人にもぴったりです。

    無骨でタフなステンレスギアならアナルコカップス

    アナルコソロに食事が盛られている。
    所有欲を満たしてくれるアイテムです。

    アナルコカップスの器は、直火に強く、頑丈なステンレス製。焚き火の焼けや、すすが味となり、使うほどに表情が育ちます。ソロキャンプに適したサイズ感と重厚な安定感で、実用性が抜群ながらも、所有欲を満たしてくれるギアです。

    一生ものの食器をお探しの方におすすめしたいアイテムです。ぜひ手に取って使い勝手のよさを実感してください。

    のまどうさん

    アウトドアライター

    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

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