
実際に大型店舗に遊びに行ってみると、そこには日本にも是非導入してほしいサービスがたくさんありました。今回はドイツのミュンヘンで数店舗まわって驚いた7つのサービスをレポートします。
今回ドイツでアウトドアショップのGLOBETROTTERというお店訪れました。ドイツ国内に大型店舗を複数持ち、どのお店も可能な限り同様のサービスを心がけているそう。「日本にもこんなものがそろっていたらいいのに!」と感じたことを紹介していきます。

では、さっそくドイツの大型アウトドアショップの魅力を紹介していきます!
1:犬も店舗内同伴可能

日本よりも犬との歴史が長いヨーロッパならではで、「犬禁止」の看板がなければ、電車でも、空港でも、バーでも、たいがいの場所はわんちゃん同伴で楽しむことができます。
もちろん、そのために飼い主が守らなければならないルールはありますが、訪れたアウトドアショップも当たり前のようにわんちゃん同伴でショッピングをされている方が多くいました。聞いてみると、わんちゃん用のアクセサリー類の試着もその場でできるそうです。
2:テクニックがいるギアは練習をしてからフィールドへ

もちろん日本の大型アウトドアショップでも、実際に使ってみないとギアの特徴がわからないものは、試乗や試用ができます。ドイツではさらに、お客様がフィールドで事故に遭わないように、基本的な使い方や注意点もお願いをすれば実際に使いながらレクチャーしてくれます。
例えば、カヌーの乗船やパドリング方法といった、難易度が高い山によくある危険箇所の進み方など、店舗内でできるレクチャーなら設備を使って丁寧に教えてもらうことができます。これはショップスタッフのみなさんがアウトドアを日常的に楽しんでいるからこそできることですね。

3:予防接種や相談ができる

自然には危険はつきもの。技術や知識、道具で予防できることもありますが、そうはいかないのが狂犬病や破傷風、その他野生生物や昆虫から受ける感染症の類いです。予防する方法のひとつが「予防接種」なのですが、これもなんと店舗内で受けることができるんです。
さらに、予防接種をするだけではなく、国内外問わず行く予定のフィールドを伝えるとどんな予防摂取が必要なのかといった気をつけるポイントなどの相談にも乗ってくれるので、安心してフィールドに出発することができます。
ワイルドな自然がたくさん残るドイツならではのサービスですね。実際にこの日もたくさんの方が訪れていました。
4:中古アイテムの販売をしている

モノを大切にする国ドイツ。そんな国ならではシステムに、中古アイテムの販売も。「今回しか使わないかもしれない…。」「高いけど使ってみたい…。」「予算内に収めるために一部を中古で…。」と、様々な考え方から利用する方が多く、実際に商品の回転率は早いそうです。
実際に販売している中古商品はキャンプ用品から登山用品、ウェアなど実に様々で、もちろんショップスタッフがしっかりとアテンドしてくれるので、安心して購入することができます。


このシステムは、登山にスニーカーで行く…といった予算的に厳しいから安全よりもお財布をとり、フィールドで危険な目に遭うといったことも大幅に減ることも目的にしているそうで、利用者からはとても喜ばれているそうです。
5:山飯も様々な要望に合わせたチョイスができる

いわゆるトレイルフードも日本とはまた違うラインアップでした。例えば、ビーガン用やオーガニック製品といったものから、牛、豚、鳥、野菜などメイン食材に何を使っているかから選べるようなタグが付けられていて、美味しいだけではなく様々な事情に合わせたものをなるべく揃えているのだそう。
「軽くて美味しいものを背負ってなるべく遠くへ!」を、どんな方でも対応できるように考えているところに、アウトドアが万人に親しまれていることを感じました。
6:ファーストエイドセット(救急セット)の携行は当たり前

「アウトドアは自己責任」が日本よりも浸透しているドイツでは、はじめてアウトドアを楽しむ方でもファーストエイドセットを携行するのは当たり前だそうです。
その代わり、なるべくコンパクトで低コスト、かつ既にセットになっているものを提供できる工夫がなされていました。特に面白かったのは、スーパーでいうところのレジ横商品のガムや電池の様に、レジに向かう途中にファーストエイドがたくさん入ったコーナーがあったり、店舗によってはかなり目につく場所を使って陳列されたりしていたところでした。

7:本屋+図書館+ツアーデスク

店舗によっては図書コーナーが充実していて、山地図はもちろん、アウトドア料理やテクニック本など様々な種類の書籍が販売されていました。特に目を引いたのは図書館のようなコーナーで、過去の山の資料やこれから行く場所を決めたい方向けの本が自由に読める場所が用意されていることです。
並んでいる本は、販売しているものと区別するためにステッカーが貼られており、それらの本はエリア内であれば自由に閲覧して旅の構想をねることができるそうです。
また、道具やテクニックの困ったことを解決してくれたり、スクーリングやツアーの申込みができるデスクも店舗内にありました。ひとりではなかなかはじめにくい方向けにはまるで旅行会社のように丁寧な案内のもと、自分に合った教室やツアーの申込みができます。
個人的にもドイツの山を登るときは、このデスクをフル活用したいなと思いました。

いかがだったでしょうか?アウトドア大国ドイツにある大型アウトドアショップには、日本にはないパッケージでアウトドアを楽しむサービスがすべてそろっていてとても便利でした。
お店に入ればシームレスですべての準備が出来るって素敵ですよね。店舗の魅力が最近増してきている日本でも、もしかしたらこういったサービスが始まるかもしれませんね。