たいていのことは自分でしているし、もちろんこれから先も子育ての課題はいろいろあるとは思いますが、「あ、一段落ついた」とハッキリ感じたのでした。ビックリしたし、うれしかったですねぇ(笑)。
そうか、私もなんかして遊ぼう。とりあえず独身時代、長年楽しんでいた「ひとり旅」を復活することに。とはいえ地球の裏側まで何ヶ月も掛けてオートバイでバイーンとはいけません(笑)。日帰りで、ちょっとずつ出掛けますかね。そこで決めたのは以下の条件。
・ひとりで遊ぶ
・お金を掛けずに楽しいことをする(ランチ込みで5,000円以内が好ましい)
・身体を動かせたら最高!
こんな旅ができるのは電車でトレッキングとか自宅からサイクリングとかでしょうか。さぁどこ行こう、なにしよう。近郊で紅葉の季節はまだ早いしなぁ。ネット検索の末たどり着いたのが埼玉県で2024年10月9日までやっている「巾着田曼珠沙華(きんちゃくだまんじゅしゃげ)まつり2024」。
彼岸花が一面に咲き誇っているそうです。なになに、そのお祭り会場の目の前には標高305mの「日和田山」という低山もあります。今回はこのあたりで遊ぼうかな。そんなお話です。
自宅から2時間掛けて埼玉県のJR高麗川駅に到着
私が暮らす街には、複数電車が通っていることもあり、箱根や高尾山方面には簡単に行けますが、埼玉方面の低山に電車で来たのは初めてのこと。家族が朝食中の7時半に「じゃぁね~」と出発。Google先生の指示通り、何回も電車を乗り継いでJR八高線の高麗川(こまがわ)駅へ。この日は全体的に都内の電車のダイヤが乱れており、予定より30分遅れて到着しました
家族で動く場合は間違いなくクルマですが、ひとりなら絶対に電車が安いしラク!とくにエッセイストの私はコロナ禍でリモートが定着するずいぶん前から、いろんなところで仕事ができていました。乗り換えのタイミングだけ気をつけたら、電車移動中はとても快適な「どこでもオフィス」。すべての業務連絡を済ませたところで、さぁ遊びましょう!
目指すは彼岸花の群生地「巾着田」
バスに乗っている多くの皆さんも巾着田でゾロゾロと下車。けっこうな人数です。それよりもクルマで訪れている方が圧倒的に多く。道路は渋滞していました。もしかしたら10月1日は東京都民の日だからかなぁ。わかりません。とにかく「巾着田曼珠沙華まつり」は大盛況でした。
彼岸花とは
秋のお彼岸のころに咲く花として親しまれている「彼岸花」。独特なカタチやパッと目を引く鮮やかな色味。アルカロイドという毒があるため、昔は野生小動物から土葬を守るため、墓地などによく植えられたそうです。そのため「死人花(しびとばな」」とか「地獄花」とか、ちょっと怖い呼び名も…。
不思議で妖しい魅力がある彼岸花。別名で、今回のお祭りにも使われいる「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」はサンスクリット語で「天界に咲く花」という意味だそう。葉が出るよりも先に花が咲き、生長サイクルはふつうの植物と逆。あ、「桜」と同じですね。だからちょっと儚い感じがするのかな。開花から1週間くらい楽しめるそう。今年は猛暑の影響で開花が遅れ、お祭りは10月9日まで延長!地元民とおぼしき方々の会話に聞き耳を立てると「今年の開花は遅いねぇ」と皆さん言っていました。
以下、私が夢中で撮影した写真です。一眼レフとかたいそうなカメラではなく、小さなコンデジで素人撮影で恐縮ですが…。
なぜここに彼岸花が群生したかというと、河川の増水などにより流れてきた漂流物に混じった彼岸花の球根が漂着。根付いたと考えられているそうですよ。へぇ。
この一帯は春になると桜の名所だそう。散歩に最高ですね。
赤い絨毯、ほんとうにきれいでした!
ランチは日高市内の特産「うまいもの市」で
お花の写真を撮っていたら、いい匂いがする広場にたどり着きました。時刻は10時半前でしたが、たくさんの観光客でにぎわっていました。「今日って平日だったよなー」と思いつつ、早めのランチをどうしよう?リサーチがてら会場を何周かしてみました。結局「花より食べ物」の私なんです…。
わらび餅、焼き栗、肉汁うどん、狭山茶、秩父名物の牛タンやハラミ串、モツ煮、牧場の手作りアイスなど地元のグルメで溢れていました。いやぁ、悩むなぁ。
こういう場所のトイレってすごく気になるもの。仮設もありましたが、広々とした清潔な洋式トイレでうれしかったです。
ランチは地元で人気のイタリアンに決定!
オーダーしてから茹で始めるのでちょっと時間はかかるのですが、全然OK。出来合いのノビたパスタなんて食べたくない~。できあがりを待っていると、あとからやって来た地元のオバチャンいわく、地元の大人気店だそうでいつも混んでいるとか。「この場所で食べられるなんてラッキーよ」と言われました。ちなみに「coffe addict」というお店です。
巾着田曼珠沙華まつり2024
- 開催日時:2024年9月18日~10月9日
- 会場:巾着田曼珠沙華公園内(埼玉県日高市高麗本郷)
- 入場料:500円(1日)
- 駐車料金:普通車500円、オートバイ100円
- ホームページ:https://hidakashikankou.gr.jp/manjushage/
腹ごなしトレッキング「日和田山へ」
登山口までテクテク歩くこと20分くらいでしょうか。ルートをサクッと説明しますね。
いつも通り、私はGoogle先生のいうとおりに日和田山の登山口まで歩きました。え、こんな寂しい場所なの!?と驚いたのです。だって登山マンガ「ヤマノススメ」に登場したり、「遠足の聖地」とも呼ばれているメジャーな山なのに。
下山して気づいたのですが、私が登ったのはなんと「裏登山口」だったのです。だから先ほどの写真は、帰りに「逆回し」で撮ったモノ。皆さんはこちらの正規ルートで登ってくださいね(笑)。
私は赤で印したルートを歩きました。頂上までの正規ルートは青だったのですねー!Google先生にはおおむね助けられていますが、旅に関しては、ときたまものすごい場所に連れて行かれることも(笑)。
正規ルートで登るとこんな感じです(逆回しでご紹介)。
今回、男坂には行けませんでしたが、岩をつかんでよじ登るそうです。305mの低山なのに、北アルプスや八ヶ岳の岩場を踏破している感覚になるそう。すごいですね!
この箇所以外はおしなべて歩きやすかった。小さなお子さんがいるファミリーにもオススメ。
ここ、見晴らしがいいけど頂上じゃないですからね。まだ先があります。
日和田山登頂!
さすが「遠足の聖地」。山頂には小学生たちがたくさんいて楽しそうな大騒ぎ。
このまま元来たルートを引き返すのも悪くはないとは思いますが、せっかくなので私が歩いた裏登山口からの写真もお見せしますね。頂上からは1時間前後だと思います。また、裏登山口から駐車場までも歩ける距離です。
誰ともすれ違わないし、心細さ全開でした(笑)。
「だってそこに山があるから」といつも意気揚々と登山口に突っ込んでいく私ですが、ちょっとこの道は怖かったですね。引き返そうとまで思ってしまいました。でもフタを開けたら正規ルートがあったという…。もう!
しかしながら日和田山、低山ながらルートが多種多様。しかも近隣の山へも縦走ができます。クルマだと駐車場に戻ってこないといけないので現実的ではないですが、今回のように公共の乗り物なら縦走も楽しめますね。冬場にはこの界隈からは富士山もきれいに見えるそうですよ。春は巾着田の桜並木もいいですね。
都内から約2時間で行けることもわかったし、次回は縦走でしょうか。ちょっとビビリながらも楽しいひとり旅となったのでした。
今回の旅行時間と旅費
参考まで、今回の所要時間と旅費をまとめてみました。
■所要時間など
- 日時:2024年10月1日
- 所要時間:7時30分に自宅を出発~15時55分帰宅
- 歩数:15,213歩
- 歩行距離:9.83km
■旅費 ※( )内は支払方法
- 往路交通費(Suica):1,290円
- 川越駅のスーパーでイクラおにぎりを購入(楽天ペイ):279円
- 「巾着田曼珠沙華まつり2024」入場料(Suica):500円
- 出店でパスタとホットコーヒーを購入(現金):1,300円
- 高麗川駅の自販機で水を購入(Suica):120円
- 帰路交通費(Suica):1,286円
- 旅費合計:4,775円