アタックウェア開発からエベレスト登頂までを疑似体験!ドキュメンタリー映画『THE ROAD TO EVEREST』
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    2024.10.02

    アタックウェア開発からエベレスト登頂までを疑似体験!ドキュメンタリー映画『THE ROAD TO EVEREST』

    アタックウェア開発からエベレスト登頂までを疑似体験!ドキュメンタリー映画『THE ROAD TO EVEREST』
    アウトドアブランドのコロンビアは、国際山岳ガイドの近藤謙司氏とタッグを組み、世界最高峰エベレスト(8848.86m)の登頂を目的に、理想の高所登山ウェアの開発を目指す「WIN THE SUMMIT」プロジェクトを成功させました。

    その11年後にプロジェクトが再始動、新たなウェアの開発から2024年のエベレスト登頂までを追ったドキュメンタリー映画『THE ROAD TO EVEREST』がこのたび完成。一足先に完成試写会の大スクリーンで目撃した、その中身とは?

    2024年5月、近藤謙司さん率いる登山隊は世界最高峰エベレストを登頂

    「かゆいところに手が届く製品開発をしてくれる会社って、なかなかないんですよ」--。そう振り返るのは、日本山岳ガイド協会認定国際山岳ガイドで、チョモランマ冬季北壁最高地点到達などの記録を持つ近藤謙司さん。

    2013年、コロンビアは近藤さんと手を組み、理想的な高所登山ウェア開発を目指して「WIN THE SUMMIT」プロジェクトを始動。独自の熱反射保温機能「オムニヒート」を搭載したウェアを完成させ、それに身を包んだ近藤さん率いる登山隊は、エベレスト登頂を成し遂げた。

    そして2024年、プロジェクトは再始動する。「オムニヒート」は保温力を向上させた「オムニヒートインフィニティ」にアップデート。軽量化を図り、酸素マスクをカバーできる大型チンガードやフロントポケットなどのデザインも改良。2024年4月、再び世界最高峰エベレストに挑んだ。

    会場には、今回開発されたウェアが展示されていた。

    試写会では、まずは近藤さんが登壇。ウェアの開発から50日間に及ぶエベレスト遠征について、大スクリーンに画像を映しながら説明を加えていく。ネパールの首都カトマンズから現地入りした遠征隊。その集合写真に「まだ、みんな笑顔ですね」と近藤さん。

    膨大な量の荷物、高度障害、氷点下30度にもなる寒さ--。その後、メンバーが経験することになる過酷な道程を思い返したのだろう。ほんの冗談みたいな軽いジャブ、そんな言葉に自身も小さく笑っている。

    このときはまだ、余裕溢れる登山隊。

    そうして、いくつもの観たことのない風景を切り取った画像と、近藤さんの実感のこもったコメントと。一通り終えたところで、いよいよ『THE ROAD TO EVEREST』が上映された。

    エベレスト街道を行く「ゾッキョ」。右端の手前で説明しているのが、近藤さん。

    映画は夜の雪山、手持ちカメラが、凍った雪をざくざくと削りながら歩く足元を映す映像で始まる。先に近藤さんの説明した50日間の道程が、今度はスケールの大きな映像で綴られる。

    登山隊は、滑走路が700mほどしかなく「世界一危険な空港」と呼ばれるというルクラ(2820m)から5360mのBC(ベースキャンプ)まで、「エベレスト街道」と呼ばれる山岳地帯を移動しながら2週間かけて高所順応していく。

    ごつごつとした岩がむき出しの道で、頼りになるのは自分の足だけ。ヤクとウシの雑種であるゾッキョなどの力を借りてその背で荷物を運び、ひたすらに一歩一歩進む。

    この道程を映し出す映像は、ひたすらに「へ~!」という感じ。一行は山間に点在する小さな村から村へ移動。標高が高くなるに連れてその表情を変えていく岩肌や神々しい雪山、キンと澄んだ冷たい空気やどこまでもクリアな空の青。ドローンを駆使した映像は、見ているだけでただただ楽しい。

    圧巻の風景。

    そうしてBCから頂上を目指し、下山するまでは往復7日間。そびえたつエベレストの頂きを隊員のひとりが指さし「あの遥か上まで行きます」というが、そういう彼と頂きとの間に建物があるわけでも人が見えるわけでもないので、それがどれくらいの高さなのか見当もつかない。

    一方で隊員がその道のりはどのようなもので、どう過酷であるかを説明してもくれるので、登山に無縁の人間でもすんなり入っていける。そうして本来は多くの困難を乗り越えた人間しか目に出来ないはずの光景をカメラを通して目撃し、山の上というより宇宙に近い空間のように思える頂上へ。

    隊員のひとりが、「長かった…。地球を踏んでる」とこぼす姿もまぶしい。「映画を観ると、ちょっと行きたくなりません?」と、終映後に再び登壇した近藤さん。なんだか、遠いところまで旅したような気になる27分間だ。

    映像はコロンビアの特設ページで配信中!


    「WIN THE SUMMIT PROJECT 2024 EVEREST EXPEDITION」

    上記サイトにて[エベレスト街道~エベレストベースキャンプ] 、[エベレスト登頂・アタックウェア開発]の2つのチャプターで、地球の頂を目指し、限界へと挑むプロジェクトの様子が紹介されている。

    実際にアタックウェアを着用した近藤謙司氏のコメントや登頂を支えた独自テクノロジー「オムニヒートインフィニティ」についても解説。

    またこのドキュメンタリーフィルム『THE ROAD TO EVEREST』も同サイト内で公開中だ。

    店舗ではアタックウェアのスペシャル展示も

    登山隊とともにエベレストの頂に立った、実際のアタックウェアを以下のコロンビアストアにて期間限定で展示している。

    スペシャル展示開催店舗

    • サッポロファクトリー店 (北海道札幌市中央区北2条東4 Sapporo Factory 2条館 3階)  9/6(金) – 9/17(火)
    • アウトドアヴィレッジ店 (東京都昭島市代官山2-6-1 モリパークアウトドアヴィレッジ内)    9/6(金) – 10/4(金)
    • グランフロント大阪店 (大阪府大阪市北区大深町4-1 グランフロント大阪 南館4階)  9/6(金) – 10/4(金)
    • キャナルシティOPA店(福岡県福岡市博多区住吉1-2 キャナルシティ センターウォーク 3階)  9/15(土) – 10/4(金)
    • 神戸店 (兵庫県神戸市中央区京町80 クリエイト神戸 1階)  9/20(火) – 10/4(金)

    取材・文/浅見祥子

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