2024年8月15日未明は木星と火星の大接近を見るチャンス!ペルセウス座流星群もまだ見られるっ | 天体観測・星 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2024.08.14

2024年8月15日未明は木星と火星の大接近を見るチャンス!ペルセウス座流星群もまだ見られるっ

2024年8月15日未明は木星と火星の大接近を見るチャンス!ペルセウス座流星群もまだ見られるっ
木星と火星が近づいており、8月15日の未明に最接近。お盆休みのまっただ中の人も多いでしょう。ちょっと夜更かし、あるいは超早起きをして観察してみるのもいいものです。ペルセウス座流星群もピークは過ぎているものの、まだいくつか見られますよ。

色の違いを楽しめる木星、火星、アルデバラン

815日の午前1時ごろ、東の空から木星と火星がくっつくようにして昇ってきます。その近さ、視直径0.3度くらい。満月の大きさが0.5度ですから、それより小さい範囲に2つの惑星が収まって見えるわけです。

15日午前3時の東の空。木星と火星が接近中。すぐ西におうし座のアルデバランが見える。オリオン座も昇って来る。(画像:ステラナビゲータ/アストロアーツ)

明るさ比べでは、木星のほうが圧倒的に明るいです。木星はマイナス2等級、火星は1等級。これだけ近いと火星が木星にくっついて見えるかも? 実際のところ、どのように見えるのか、目撃してみないとわかりません。

望遠鏡で50倍から100倍の倍率なら、同じ視野に入る近さです。木星の4つのガリレオ衛星も同じ視野に入ります。

火星はどれくらい見えるかというと、望遠鏡の性能にもよりますが100倍くらいだと、文字通り点にしかみえないでしょう。火星の見かけの直径は木星のざっと6分の1。木星の太い縞くらいの幅しかありません。それでも同じ視野に入れば、色の違いでわかると思います。

色のコントラストも楽しみです。木星は黄色っぽく、火星は赤く見える惑星です。また、木星火星のすぐ近くに、おうし座の1等星アルデバランがあります。アルデバランはオレンジ色に見える星です。木星、火星、アルデバランと3つの1等級クラスの星の色比べを楽しんでください。

ペルセウス座流星群の流星が見られるかも

夏の風物詩になっているペルセウス座流星群のピークは12日でした。が、ペルセウス座流星群はピークをはさんで1ヶ月くらい続く息の長い流星群です。15日未明でも、数は減るものの流星は流れています。

15日3時ごろの空。ペルセウス座にある放射点が高く昇るほど、見られる流星は増える。(画像:ステラナビゲータ/アストロアーツ)>

 暗い場所なら1時間に10個くらい見られるかもしれません。町中でも1つくらい見られる可能性は大いにあります。木星火星大接近の観察中に流星が見られたらラッキーです。

この時期は3時くらいになると、オリオン座が昇って来ます。三つ星がきれいに立って見える時間帯です。まだまだ日中は夏さが続きそうですが、深夜の空はすっかり秋、そして冬の星座が昇って来るのが見られます。今年は木星火星の大接近、ペルセウス座流星群と、もりだくさんのお盆を楽しんでください。

最後にひとつ残念なニュースをお伝えします。9月頃から肉眼で見られるかもしれないと期待された「紫金山・アトラス彗星」が崩壊しているかもしれないというニュースです。7月上旬に彗星研究で知られるアメリカの天文学者から「崩壊中」とするレポート発表されました。太陽に近づくにつれ、その熱で水分が蒸発して、彗星の核が分裂したのではないかと考えられます。

2024年最大の天文アトラクションで、久しぶりに肉眼で見える彗星として、私も楽しみにしていただけに残念です。肉眼で見られるほど明るい彗星がいかに希少であるか、あらためて感じさせられました。ただ、彗星の分析というのは非常に困難なものですから、この予測がさらに覆って大彗星となることへの希望も持ち続けたいと思います。

構成/佐藤恵菜

私がガイドしました!
星空案内人
廣瀬匠
星空案内人 天文系ライター。株式会社アストロアーツで天文ニュースの編集などに携わる。天文学の歴史も研究していて、パリ第7大学で古代インドの天文学を 扱った論文で博士号を取得。星のソムリエ®の資格を持つ案内人でもある。アストロアーツより、宇宙の不思議に出会うモバイルアプリ「星空ナビ」が好評発売中。

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