デザインと機能がキモ!欧州発ハイマーのキャンピングトレーラーをピックアップ
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • キャンピングカー・車中泊

    2024.08.20

    デザインと機能がキモ!欧州発ハイマーのキャンピングトレーラーをピックアップ

    デザインと機能がキモ!欧州発ハイマーのキャンピングトレーラーをピックアップ
    キャンピングカーの達人、伴 隆之が注目モデルをナビゲート。今回は洗練されたデザインと優れた機能でファンの心をつかむ、欧州ブランドの名品を紹介。

    ハイマーの代表モデルのひとつがエリバツーリング

    1957年にハイマーの礎を築いた初となるモデルの「トロル」

    ヨーロッパを代表する、大手キャンピングカーメーカーである「ハイマー」。60年以上も続くハイマーブランドは、2人の天才によって築かれました。

    今回紹介するエリバツーリング310を紹介する前に、ハイマーの歴史を少し振り返ると、1956年にアーウィン・ハイマーは「車の中で過ごす休日」といういままでになかった新しい休暇のあり方を模索し、航空機の設計技師であるエーリッヒ・バッへム(愛称:エリバ)と一緒にキャンピングトレーラーを構想し、具現化に着手。翌’57年には現在でもブランドの代表モデルのひとつであるキャピングトレーラー「エリバ」の原点となる「トロル」が誕生しました。

    1960年代にはツーリングやトロル、ファミリア、トリトンといったモデルが誕生。フロントフェイスのデザインや標準装備のポップアップルーフは今に通じている。

    その後も長い歴史と共に工場の拡大をはじめ、他メーカーの吸収合併、技術革命を起こして企業規模を拡大しながら今年創業67年を迎えました。現在も業界をリードしていく大手メーカーとして常に新しい技術を開発し続けるのはもちろん、快適性や安全性へ取り組んでいます。そして、ロングセラーとなるエリバはキャンピングトレーラーでありながらも、ポルシェ・911やMINI、VW・ビートルやフィアット・チンクチェントのような普遍的なデザインを踏襲しており、世代を超えて愛され続けています。

    最新モデルは豊富なボディカラーに注目

    2024モデルより、ホワイト/レッド、ホワイト/イエロー、ホワイト/ブルーといったポップなカラーが追加。

    さて。本題に戻り、2024年のエリバツーリング310を見ていくことにしましょう。ロングセラーモデルであるエリバツーリングには全長5060mm310/320、同5540mm420/430、同5990mm530/540/542/550/560といった9モデルが用意されています。

    ボディサイズやインテリアのレイアウトは異なりますが、どのモデルもエクステリアの基本スタイルは同様で、クラシカルかつ気品溢れるものとなっています。

    Hymer Japan「ERIBA Touring310」。全長×全幅×全高:5060×2000×2270mm。就寝定員:3人。

    2023モデルより丸型テールランプに変更され、クラシカルなデザインがより強調されている

    310はボディサイズがシリーズ最小のモデルながらも車両重量が800kgあるため、けん引免許は必要ですが、車重が軽めなのでヘッド車は幅広いクルマでけん引できるので安心です。

    2024年モデルの大きなトピックとして、カラフルなボディカラーが追加されていることに注目。定番カラーである上部ホワイト/下部シルバーやシルバー/シルバーの塗り分けのほか、ホワイト/ホワイト、ホワイト/レッド、ホワイト/イエロー、ホワイト/ブルーと全6色も展開しています。キャンピングトレーラーでここまで豊富なボディカラーを用意しているのも大変珍しく、エリバツーリングのイメージもクラシカルにポップさが加わって新しさを感じます。

    カップルや小さい子供との滞在キャンプ&旅にお薦め

    インテリアについては基本的に2023年モデルを踏襲。走行時は空気抵抗を減らし、目的地での楽しみが広がるポップアップルーフを搭載。コンパクトなボディでも快適な空間を実現しています。

    レイアウトは前方にリビング、後方に常設ベッドを配したモデルと前方・後方にリビングを配した2タイプを用意。取材車両は前者のタイプで、ボディカラーと同様にレッドのソファ生地によるコーディネートがなされており、キッチンやテーブルの天板は以前紹介したアーバンシリーズと同じブラックカラーで上質さとポップさを巧みにミックスしているのが印象的でした。

    リビング部分はテーブルの脚をたたんで両ソファのステーに載せ、背もたれをテーブル天板にセットすれば、1人用ベッドに展開できる。

    ポップアップルーフにより走行時は空気抵抗を軽減。車内で過ごす際は約28cm室内高がアップし、開放感が大幅にアップ。メュシュ窓付きで通気性にも優れる。

    リアの常設ベッドのサイズは長さ1880×幅1400mm。左右にあるLEDランプはマグネットによる着脱式で調光機能付き。

    常設ベッド下は大型収納庫。ベッドマットも力要らずで簡単に持ち上げられ、ロックもかかるので使いやすい。

    キッチンキャビネットの右脇には跳ね上げ式のカウンターも装備。ガラストップ付きの2口コンロやカッティングボード蓋つきのシンクのほか、カトラリーや調理道具入れなども備わる。

    キッチンキャビネットにはセットフォード製3ウェイ81L冷蔵庫を内蔵。

    リビングやベッド、キッチンの上部には収納庫も備わり、荷物の整頓がしやすい。

    クローゼットも標準装備し、下部にはトルマ製ヒーターにより冬の旅でも快適。

    自走式のキャンピングカーに比べてキャンピングトレーラーでの旅やキャンプは、1泊というよりは長期滞在に向いています。このエリバツーリング310もお気に入りのキャンプ場やRVパークで何泊か滞在しながら、買い物や観光はヘッド車でサクッと移動というスタイルにぴったり。飽きのこない普遍的なデザインに加え、上品かつポップなスタイルで旅を楽しんでみてはいかがでしょう? 

    価格は638万円〜。

    問)ハイマージャパン

    伴 隆之さん

    編集者・ライター

    大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。他誌にて全国のRVパークを巡り、その魅力を紹介中。

    NEW ARTICLES

    『 キャンピングカー・車中泊 』新着編集部記事

    スズキのハスラーは車中泊も快適!最高の遊びクルマにぴったりな純正マットも紹介

    2024.12.07

    ピストン西沢の推しはホンダ「Nシリーズ」軽EVバン!賢く充電してフィールドへ行こう

    2024.11.30

    思い立ったら行動あるのみ!松本明子さん、憧れの谷川岳登山に再挑戦

    2024.11.29

    レトロな三菱・ジープで車中泊を楽しむ!季節に合わせた対策もご紹介

    2024.11.27

    ハイエースベースのキャンピングカ―「ロット」はヴィンテージ感たっぷりの内装で雰囲気抜群!

    2024.11.24

    車中泊で日本一周するのも夢じゃない!必要なもの・費用・注意点などを紹介

    2024.11.19

    2年間の旅の途中に起こったキャンピングカーのトラブル。対処と予防はどうする?

    2024.11.17

    デュカトがベース!イタリアのキャンピングカーはエレガントだぞ

    2024.11.10