猛暑を乗り越えられる寝具はどれ?編集部員がフィールドテスト
エントリー1
新進気鋭! この夏の話題ギア「テントコット」
KZMアウトドア/
ニューブラックコットテント ¥25,800
フィールドコットマックス ¥23,800
テスター・ライターオオイシ
シルバーコーティングの生地も相まって、炎天下でも十分涼しく感じた。テントの四方をメッシュにできるので、狭さも感じず、かな〜り快適。
バックルでコットを固定すれば、凹凸のある場所でも快適に寝られる。キャノピーは2倍に伸ばせる。テント単体での使用も可能。
問い合わせ先:萬祥 TEL:03(5806)9360
テント内部の全面に紫外線遮断性にすぐれたシルバーコーティングが施され、涼しさ倍増!
最涼!
平均温度差4.38度C
寝転がった際の地表からの高さは38㎝。地面からの熱を感じず、風も通るので快適。夏は高床式に限る!
エントリー2
心地よい揺れと風を感じる「ハンモック」
モンベル/
フィールドハンモック ¥13,420
バグプルーフ ハンモックネット ¥8,800
ハンモック スタンド ¥20,900
テスター・編集ハラボー
肌触りがサラサラで寝やすかったけど、布に包み込まれる分、少し熱が籠もったのかも。日向と日陰では1度Cの差があり。
720gと軽量で、ハンモックネットと組み合わせれば、虫もガード。操作が簡単なツリーストラップも付属。
問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス TEL:06(6536)5740
平均温度差 5.76度C
スタンドを使うと地表からの高さは20㎝。木に取り付ければ、高さが確保できて涼しさも増しそう。
エントリー3 通気性抜群で暑さを溜めない「エアーラッセル仕様のマット」
エスカルゴ/
エスカルゴマットワイド
¥14,300
テスター・編集タカセ
床に直接敷いたので、地熱を受けて体は結構暑かった。でも驚きなのは、暑くてもマットが全然ベタつかないこと。さすがの通気性!
95%以上が空気でできた、エアーラッセルという中材を採用。通気性抜群で、体圧を分散させるので体が沈み込みにくい。
問い合わせ先:北沢 TEL:06(6328)0488
生地表面はメッシュ地のようにサラサラしていて、手触りもいい。
平均温度差 5.93度C
実験のルール
1 12時から17時までの1時間ごとに、それぞれの寝具にテスターが10分間ずつ寝る。
2 10分後に、A.寝具周辺の温度、B.背中の中心部と寝具の間の温度を計測。
3 AとBの温度差の、6時間分の平均値を計算。平均値が小さいほど、背中裏の温度の上昇が抑えられている。
※テスト実施中の外気温は平均34.7度C。天気は晴れときどき曇りでした。
コット、ハンモック、マットで検証した結果…
夏キャンプの寝苦しさを一度でも経験すると、キャンプ好きとはいえ、二の足を踏んでしまう。熱帯夜でも快眠を貪るために、我々が快適寝具を実証実験。
ハ:「やっぱ、風に揺られるハンモックですよ。見るからに涼しそう」
タ:「いやぁ、僕は地に足がついてないと眠れないからな」
ハ:「じゃあ、涼しそうなマットでも探してみたらいいですよ」
タ:「冷たいな〜」
オ:「私は新進気鋭のテントコット、いってみます!」
ハ:「でも、コットの上だけって狭くないですかね?」
タ:「落ちるんじゃないですかぁ」
オ:「💢空間が広いほうが涼しそうではあるけど、モノは試し!」
各々温度計を片手に、マイ寝ぐらに潜り込む。
ハ:「気持ちいい〜。うん? 太陽出てきたらあっついわ」
タ:「寝るの夜だからぁ。おっと、山岳テントだとそもそもあんまり空気通らなくて暑いな、クソ」
ハ:「ちょっと! でも確かにスクリーンテントならよかったかも」
タ:「ホント。マット自体はサラサラしてて気持ちいいから、組み合わせが大切なんだね」
ハ:「テントコットどうですか?」
オ:「……………」
ハ・タ:「寝てるんかいっっ!」
どうやら広さよりも、通気性と地表からの距離が重要なよう。今回の軍配は、テントコットに上がりました!
※構成/大石裕美 撮影/中村文隆
(BE-PAL 2024年8月号より)