トロッコ列車で鉱山探検!山歩きだけじゃない、子供も大人も大興奮のイタリア「南チロル地方」のアクティビティとは | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.04.06

    トロッコ列車で鉱山探検!山歩きだけじゃない、子供も大人も大興奮のイタリア「南チロル地方」のアクティビティとは

    雄大な山と豊かな自然で知られる北イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州は、アウトドア・アクティビティ天国!中でもオーストリアとの国境近くに位置する南チロルと呼ばれる地方には、思わず息を呑むような美しい景色が広がっています。

    山での春夏の楽しみと言えばトレッキングが真っ先に思い浮かびますが、実は他にも楽しいアクティビティが満載。トレンティーノ・アルト・アディジェ州を旅するのが大好きなシングルマザーの筆者が、小学生の子供と二人で実際に体験したアクティビティを2つ紹介します。

    大自然の驚異を体感できる、おすすめアクティビティ

    イタリアっぽさを感じないドイツ語圏の南チロル地方

    南チロル地方の主役はなんといっても、青空を突き刺すかのように高くそびえるドロミテの岩山たち。ドロミテの風景は世界遺産にも登録されており、麓に緑の草原や花畑が広がる様子はまさしくアルプスの少女ハイジの世界です。

    このあたりはほとんどの人がドイツ語話者で、文化も大きくイタリアと異なっているので、中部イタリアに住む私にとっては、国内旅行なのにまるで外国に来たような気分を味わうことができます。

    そんな南チロル地方でいつもとはひと味違った体験をするべく、まずは公共バスでアールンタール峡谷にやってきました。

    まるで映画のワンシーン。馬車で優雅なピクニック

    本日1つ目のアクティビティは、馬車でのツアーです。

    バス停から緑の草原の中を少し歩くと、馬の蹄鉄を飾った可愛らしい山小屋にたどり着きました。こちらでは日によってお得に馬車に乗ることができる乗り合い馬車などもあるそうですが、今回私たちが予約したのは馬車でピクニックができるというスペシャルなアクティビティです。

    ちょっとカウボーイ味のあるおヒゲのご主人と、優しげな奥さんが準備をしてくれている間、しばし庭の遊具や猫たちと遊ばせてもらいました。

    宿も兼用しているので、子ども用の遊具なども豊富に揃っている。

    「準備ができたよ」と強いドイツ語訛りのイタリア語に呼ばれて行ってみると、そこには立派な2頭立ての幌馬車が用意されていました。

    「楽しんでいらっしゃいね」と奥さんに渡されたのは、可愛らしい籐のカゴに入った山盛りの食べ物でした。ワクワクしながら馬車に乗り込むと、中には木のテーブルと座席が設置されており、思ったよりも広々としています。

    ご主人が合図をするとゆっくりと馬車が進んでいきます。家の前の細い小道を抜けた後は周辺の村に向けて、のんびりと約1時間のツアーが始まりました。

    舗装されていない細道を進んでいくとお隣の村が見えてきた。

    馬車は可愛らしい山間の村を通り抜け、青々とした山や澄んだ小川のそばなどを進んでいきます。パカッパカッという規則正しい蹄の音が耳に心地良く、連日の山歩きで疲れていた体には、ちょうどいいリラックスタイムになりました。

    川沿いの道を進んでいくと、ハイキング中の人に陽気に声を掛けられることも。

    思わず歓声が上がるピクニックバスケット

    お楽しみのバスケットの中には、子供の大好きなおやつや果物、ジュースなどの他に、数種類のサラミやチーズ、クラッカーやクッキー、なんとミニサイズの発泡ワインとグラスまで用意されていました。これには大人も子供も大満足!思いがけずワインまで入っていたので、まだ陽も高い時間ですが優雅にアペリティフを楽しみました。

    子供の大好きなジュースやお菓子のほかに、サラミや生ハムもたっぷり。

    山のマイナスイオンをたっぷり浴びて、絵本の中のような景色を堪能しながら幌馬車でピクニックができるなんて、最高の気分!ツアーが終了してからは数日前に生まれたばかりだという子馬も見せてもらい、いざ次の目的地に向けて出発です。

    お手軽に、ちょこっとハイキングも

    次のアクティビティの予約までまだ少し時間があることを話したところ、馬車のご主人がお手軽に楽しめるハイキングコースがあると教えてくれたので、バスに乗ってカゼールという場所まで行ってみることにしました。

    標高1600m地点にあるカゼールはハイキングコースの出発地点になっていて、なだらかな道のりなので体力に不安のある人や小さな子どもたちもたくさん歩いています。

    温かい太陽の日差しを浴びながらしばらく歩いていくと、すぐに尖り屋根が印象的な小さな教会が見えてきました。

    歩きやすい平坦な道なので、軽い装備の観光客でも歩きやすい。

    素朴な見た目のサント・スピリト教会は、地元の鉱山で働いていた人々にとって重要な教会だったのだそう。教会で旅の無事を祈りつつお手軽ミニ・ハイキングは終了です。

    ついに最終目的地、プレドーイへ

    私たちの最終目的地であるプレドーイまでは歩いていくこともできる距離ですが、予約の時間も迫っていたので再度バスに乗って移動します。

    あまり知られていませんが、実はトレンティーノ・アルト・アディジェ州は、様々な鉱物の宝庫でもあります。各地に地元で産出された鉱物に関する博物館が点在しており、石好きにはたまらない場所なのです。

    そんな中でも冒険心をくすぐられる変わった体験ができると聞いて楽しみにしていたのが、プレドーイにある鉱山の見学です。

    見学はガイド付きのツアーのみ。受付で受け取った防寒具とヘルメットを更衣室で着用したあと、いよいよミニサイズのトロッコ列車に乗り込みます。

    安全のためにも防護服とヘルメットの着用は必須。自分のサイズに合ったものを出してもらえるので安心。(c)Museo Provinciale Miniere Alto Adige

    真っ暗闇の中を轟音を立てて進むミニトロッコ

    入り口はどこかなと前方を見ると、驚くほど小さな穴がぽっかり開いているだけで、「本当にこんな場所に入るの?」と思わず不安がこみ上げてきます。閉所恐怖症の人だったら強い恐怖を感じてしまうかもしれません。

    大人二人が並んで座るとちょっと窮屈に感じるほど小さなトロッコに全員が乗り込むと、いざ出発です。入り口をくぐり抜けても通路が広くなるということはなく、狭くうす暗いトンネルの中を、なんと1168mもガタゴトと進んでいきます。

    これが予想以上の速さ!しかも途中で電気が途切れていて真っ暗闇になる地点もあり、「本当に大丈夫なの!?」と不安がピークに達した頃、トロッコはようやく鉱山の見学ルートの出発点に到達しました。

    内部は迷路のように通路がつながっている。

    (c)Museo Provinciale Miniere Alto Adige

    山の心臓部へ到達

    外は半袖で過ごせる暑さなのに、中は分厚い防寒具を来ていても寒く感じるほどひんやりとしていました。トレッキングや山歩きだけでは知ることのできない、まさに山の心臓部に入ることができる旅です。

    内部ではまずスライドショーで銅鉱山の概要について学び、そのあとはガイドの指示に従って鉱山内を見学していきます。今、私たちの頭上には先程まで見ていた巨大な山がそびえているのだと思うと、通路を掘ったかつての鉱夫たちの不屈の努力と苦労がしのばれます。

    ガイドの巧みな話術で銅鉱山への知識が深まっていく。

    時折リアルなマネキンが設置されていて、当時の作業の様子を今に伝えてくれます。ダイナマイトを使った採掘の説明では、ガイドの男性が「じゃあ実際にやってみましょう!」とライターを取り出して見学者たちが慌てだすなんてスリル満点のシーンもありました。

    「冗談冗談。ここでダイナマイトなんて爆発させたら、僕ら全員死んじゃいますよ」なんてウインクしながらふざけて見せるあたりは、やはりイタリア人ぽいとも言えるかも?

    鉱山内では銅の抽出方法を学んだり、子どもたちは実際にピッケルを持って銅堀り体験をすることもできました。最後にもう一度トロッコに乗り込んで出発地点へと戻り、鉱山ツアー終了です。

    掘った銅はお土産に持ち帰ることができる。

    (c)Museo Provinciale Miniere Alto Adige

    外に出ると青空が広がっていて、カフェテラスで温かい飲み物を飲みながらほっと一息。

    一日の間に極上のリラックスとアドレナリンが一気に出るようなドキドキを両方を体験することができた、素晴らしい日になりました。ドロミテの山々に癒やされ、アクティビティも充実している南チロル地方。まだまだ楽しみ方は無限にありそうです。

    Museo provinciale miniere

    https://www.museominiere.it/it/predoi/sede-di-predoi-919.html

    住所Hörmanngasse 38/A I-39030 Predoi.

    私が書きました!
    イタリア在住ライター
    佐藤モカ

    2009年よりイタリア在住。料理と旅行とモノづくりが趣味のシングルマザー。イタリア在住ライターとして多数の媒体に執筆する他、企業向けマーケティング・リサーチや料理研究など幅広く活動。海外書き人クラブ会員

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