たとえば、強風でタープのポールが折れたとか、ザックのバックルが壊れた、ハンモックのスタンドを忘れたなど。
「そんなときに一度ロープワークを活用してみると、こんなに便利なものはないことに気づけるかもしれません」とアウトドアプロデューサーの長谷部雅一さん。
ロープの結び方は実に何百種類とあるそうだが、もちろん、それらを全部覚える必要はない。
「キャンプで求められるロープワークって、意外に少ないんですよ」
今回紹介する基本の結び方、8種類さえ覚えれば、ひとまずなんでもできてしまうという。まずは基礎をしっかりと身につけておこう!
※ハンモックなど木に強い力がかかるときは、緩衝材を使い樹皮を保護するようにしましょう。
教えてくれた人 長谷部雅一さん(右)
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アウトドアプロデューサーであり、ネイチャーインタープリター。ガイドの新人研修でロープワークを教えることも多い。旅を愛する風来坊。「外遊びの幅が広がるよ!」
次に、ロープワークを覚えるコツなどあるのだろうか。
「まずは正しい完成の形を見て、覚えること。それぞれの結びの構造を把握することで、実際に練習したときの効果がグッと上がります」
あとはやっぱり、繰り返し使って、手を動かすこと。
「結びは、基本、ほどけてほしくないときにほどけなければなんでもいいんです。ただ、結びが効率的だったり、あとでほどきやすかったりすることを考えると、基本の結びはできた方がいい。キャンプの遊びの幅も広がりますよ」
ロープの種類
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左から芯の入った丈夫なナイロンロープ、細くて軽いパラコード、焚き火周りには金剛打ちの綿ロープ、クラフトに使う麻紐。
ロープの準備
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芯入りロープは先端を切りっぱなしにしておくとほつれてしまう。
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ロープの先端を炎であぶる。先端が少し溶けたら固まる前に指でつまむ。
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綿ロープの場合は端にビニールテープを巻いて留めておくといい。
結び方を解説した記事はこちら!
もやい結び
https://www.bepal.net/archives/280338
自在結び
https://www.bepal.net/archives/280342
バタフライノット
https://www.bepal.net/archives/280344
本結び
https://www.bepal.net/archives/280346
巻き結び
https://www.bepal.net/archives/280348
片輪結び
https://www.bepal.net/archives/280350
固め止め結び
https://www.bepal.net/archives/280352
ガースヒッチ
https://www.bepal.net/archives/280354
※構成/大石裕美 撮影/山本 智 イラスト/うぬまいちろう
(BE-PAL 2023年2月号より)