キャンプギアを防災グッズとして活用する
日本は、世界的に見て災害が多い国です。
国土交通省によれば、世界で起きているマグニチュード6以上の地震の約2割が日本で発生していると言います。
※出典:国土交通省公式サイト
そんな日本に住むのですから、常に備えは大切です。
今回は、普段から使用しているキャンプギアを、災害時にどのように活かすかをご紹介します。
特に停電時に役立つものと、避難所へ行った時に役立つものをピックアップしました。
いざという時のために、是非参考にしていただければと思います。
停電時に役立つ道具
停電は多くの方がすでに経験したことがあると思いますが、災害時に困ってしまう事態の一つです。
雷などの影響でも、一時的に電気の供給が止まることは珍しくないため、その際にどのように行動すればいいかを知っておくことは大切です。
ランタン
まず役に立つのは、灯りを作り出すアイテムのランタンです。
停電時、慣れた家であっても何も見えない状況では、まともに生活はできません。
また、灯りがない場所では、人間は不安を抱きやすく、精神状態も安定しないと言われています。
ランタンはキャンプ道具の中でも必需品であるため、キャンパーで持っていない方は少ないと思います。
停電が起きても、明かりがあれば落ち着いて過ごすことができます。キャンプさながらに、メインランタンで部屋全体を照らし、サブランタンで手元や足元を照らせば、不便なく過ごせるでしょう。
もしランタンをまだ持っていない方がいたら、1つは購入しておいてもいいかもしれません。
シングルバーナー
IHを使用している方は、停電時には調理をすることができなくなります。
そんな時に役立つのが、シングルバーナー。
湯沸かし、焼き物など、ご飯を作る上で必要な火をシングルバーナーは作り出すことができます。
防災用に必ず一つは持っておきたいアイテムです。ガス缶は2〜3個ほど、予備を持っておくといいでしょう。
クーラーボックス&保冷剤
夏場のキャンプで大活躍のクーラーボックス。停電時にも欠かせません。
冷蔵庫は停電時に温度を保てなくなりますので、食材を冷やしておくことができなくなります。
言わずもがな、災害時の食糧は貴重です。冷蔵庫に入っている食材がダメになってしまわないよう、保冷剤などと一緒に、早めにクーラーボックスに移して保管することが大切です。
保冷剤はいつでも使えるように、冷凍庫に入れておくといいでしょう。
避難所で役立つキャンプ道具
災害時、自宅に被害が及んだ際には避難所生活を余儀なくされます。
続いては、体育館や公民館などの避難所で役に立つキャンプギアをご紹介します。
シュラフ・マット・コット
避難所での睡眠は、自宅のようにはいきません。
話し声、明るさなど、全てがいつもと違うので、なかなか眠りにつけない方も多いと言います。
そんな中でも1番辛いのは、寝具がいつもと違うことではないでしょうか。
避難所では、マットなどの寝具が配布されることは少なく、毛布や段ボールで寝ることになるのがほとんど。いつもとはかけ離れた環境での睡眠を余儀なくされてしまいます。
そんな時に、キャンプで使用しているシュラフ、マットなどの寝具をプラスできれば、少しは睡眠が取りやすくなります。
キャンプでの使用を想定して作られた寝具は、寒さや地面の質などの影響が受けにくいように設計されています。
多様なシチュエーションに対応できる寝具は、避難所での生活にも貢献してくれるはずです。
テント
避難所生活で辛いことの一つに、プライベート空間が確保できないことが挙げれらます。
常に他人が隣にいる空間は、想像以上にストレスが溜まります。
そんな時に、便利なのがテントです。
テントはプライベート空間を作ることができるので、リラックスして過ごすことができます。
もちろん、避難所で割り当てられている区画より大きいテントを使用してはいけませんし、避難所によっては使ってはいけない場合もあるので確認は必要です。
ただ、いざという時に他人の目を遮断できるテントがあれば、屋外でも着替えなどができるため重宝します。
持ち運びがしやすく、設営しやすい簡易テントを、防災グッズとして用意しておいてもいいでしょう。
キャンプ道具は防災グッズにも
アウトドアを楽しむための、キャンプギア。
そんなキャンプギアには、不便な環境の中で、快適に過ごすための工夫が詰め込まれています。
災害大国と言われる日本。そんな日本で生きるなら、防災への意識は持っておかなければいけません。
日頃使っているキャンプ道具を、防災グッズとしても活用できるよう、準備をしてみてはいかがでしょうか。
いつ来てもおかしくない災害に、備えておきましょう。