買って早半年。「トヨタ・ランクル300」はぶっちゃけ快適なのか、ピストン西沢がレビュー | クルマ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.12.26

    買って早半年。「トヨタ・ランクル300」はぶっちゃけ快適なのか、ピストン西沢がレビュー

    ピストン西沢とランクル300のツーショット

    ランクル300が納車されてから、そんなにたくさんは乗っていないんだけれども(笑)。そろそろみなさんに、報告をしようと思います。

    ”陸の王者”と称されるランクルを購入したわけ

    ランクル300のバック

    大変な雪道もしっかり走れる安定性はさすが。

    そもそも、なぜこの車を買ったか。みんなが欲しかったからとか、高く売れるからとか、そういうことはちょっとしかなくて(笑)。スキーに行くのに、お金をケチってホテルではなく、貸別荘に行くもんで(笑)そこで必要だったんですよね。

    貸別荘の周りって、雪かきしてなくて、車がウマッちゃったことがありました。普通の4WDじゃあ、やっぱり役不足だと思ってた矢先に、ランクルが発表されたんです。”陸の王者”っていうぐらいだからこれだ! と。

    これなら、どこでも行けるんだろうと思ったのが最初です。さらに、SUVのブームって乗り切れず、SUVに背を向けて(なぜって? 子供のころからジャイアンツとジャニーズがきらいという、へそ曲がりだったから)生きてきたので、今さらSUVを買う気にもならず。

    かといって、荷物が載らないスポーツカーやセダンで困っている自分がいました。どうせだったら頂上のオフローダーならSUV通り越しちゃっていいじゃないかっていうことなんですよ。

    ランクル300に乗ってみたぶっちゃけ感想

    公園とランクル300

    今後はキャンプでもがっつり使いたい。

    個人的に感じた感想を、△、◯、◎で表したいと思います。

    まず燃費ですが、遠出が多く、 街中はあまり走っていません。すなわち高速巡行がメインなんですけど、気になる燃費は、ジャジャジャジャーン! 8.9kmぐらい。◯です。

    カタログ燃費のWLTCモード9.7kmには及びませんが、まずまずの数字だと思いませんか? そもそも僕はアクセルを踏んじゃいます。ブレーキも左足で踏んでいるので、燃費はいつもよくありません。街中の狭いところは苦手です。

    最小移転半径は5.9mと、国産車の中でもトップクラスの大回りです。△です。ちなみにレンジローバーは5.3mだからセダン並みで、別荘地の狭い曲がり角もスイスイですな。このクラスのクルマには、別荘地なんかの取り回しも大事で、軽自動車しか入れないような道の先に、海辺の5億円の別荘が建ってたりするから、売れる売れないと直結する話ではあります。

    洗車中

    ランクル300を洗うのは、大きくて大変です。

    どこかに乗って行くには何とかなる大きさも、駐車場では困ります。それは、全長4950~4985mm、全幅1980~1990mm、全高1925mmというデカいサイズによるもの。わかりきったことだけどこれは△。洗車機も入れるとこんなです(笑)。洗う場所も選ぶので、今後買われる人は覚悟してください。

    走った感じは、ノーマルタイヤがわりとしっかりとしていたので、乗り心地のいいブリヂストンのアレンザというSUV用のタイヤに代えてます。 アレンザにはLX100001という2種類のタイヤがあり、LXのほうが柔らかくて、乗り心地がいいです。

    001はスポーティーでハンドリングがクイックになり、舗装路での性格がノーマルからまったく変わります。オフロード行かないCITY派ランクルにはぴったりですな。◯です。

    ホイールはWEDSのKEELER TACTICS。純正ホイールと同じサイズのものが、半年前はなかったので(今はあるかもしれませんが) 少し幅が狭く、 タイヤがボヨヨンと出てしまっているので、そこで少し動きがダルになっています。が、ラクチンドライブにはちょうどいいかもしれません。

    見た目もトヨタディーラーの人がカッコいいと言っていたのでOK。◯です。乗り心地はドライブモードで色々変わります。デフォルトがノーマル、それからeco、コンフォート、スポーツS、スポーツS+、自分でアレンジしてカスタムできます。スロットルだけではなく、かなり脚のセットも変わります。

    そこで、思うのがスピードレンジとその特性のマッチング。街中ではコンフォートが良いけれど、高速ではノーマル、それ以上はスポーツS+と路面にもよりますが、最適な組み合わせは正直あります。

    自分の好みを探すわけですが、根本的にラグジュアリーな乗り心地ではないので、そこは覚悟で乗ってください(笑)。といっても、もっと戦車みたいなやつにお乗りのアウトドアな兄貴たちにすると「何言ってんだよ、この軟弱野郎」になりそうですが(笑)。

    世界中のオフローダーがラダーフレームから、より乗用車っぽいモノコックに移行している中で、こんなハードな性能を維持し続けることも、オーナーのプライドをくすぐっていますね。砂漠の王様は、たくさんあるクルマで、砂漠で遊ぶときはランクルだそうです。でも、ホテルに行くときはロールスロイス・カリナンとか、ベントレー・ベンテイガ、レンジローバーなんだそうですね。

    さて、これから自分のクルマで冬を迎えますが、前に2度ほどこのランクルGRを借りて雪を走った中では、素晴らしいトラクション性能と、新雪をもろともしない走破性の高さ。それからYouTube企画で走ったオフロードと低ミュー路での下り坂を降りる性能など、陸の王者は無敵。これはもう◎です。それが待ち遠しい。

    猿投でボンネットまで水につかって走った中で、こういう遊び方は今までしなかった! という新しい発見があります。サーキットだけではなく竹林に向かわせ、ボディをがりがりにしてしまうことにつながったわけです(笑)。

    ハンドルロック

    ランクルでは定番のハンドルロック。

    最後に気になるのは盗難ですが、関係各所に取材すると、まだ300型の車両盗難は確認されていないそうです。一部インターネットでは記述がありますが、真偽のほどはわかりません。

    今回のランクル300は盗難防止にシステム自体の更新や、指紋認証を取り入れているので、まだ突破されていないのかもしれませんね。ただ物理的に時間がかかるクルマは狙わないとのことで、ハンドルやホイールのロックは相変わらず有効だそうです。コレも〇。

    唯一×(気になった)のところ 

    指紋認証システムで、登録した指紋でエンジンスターターボタンが有効になるはずですが、その確率たるや10回に3回程度しか成功しません。ほかでも確認されているので、対応が待たれますが、結局エンジンキーをスタートボタンにかざして、ゲストでエンジンをかけています。

    総じて「買ってよかった」車です!

    海辺とランクル300

    いつもの浜辺でパシャリ。

    まあほとんど〇ということで、非常にいいクルマだし、周りからもうらやましいと言われることから、望んでいないにも拘らず、ステータスが手に入った感じがしますね。次は雪の中をレポートします。

    ピストン西沢のランクル

    ランドクルーザー GRスポーツ ディーゼル 3.3リットル ディーゼルエンジン

    乗車人数:5人乗り
    車両重量:2.56トン 
    最高出力〈ネット〉 :kWPS/r.p.m. 227(309)/4,000 305415/5,200
    最大トルク〈ネット〉: Nmkgfm/r.p.m. 700(71.4)/1,600-2,600

    私が書きました!
    ラジオDJ、ミュージシャン
    ピストン西沢
    多数のラジオ番組にてパーソナリティを担当。ウィックに富んだトークが人気を集め、第48回ギャラクシー賞でDJパーソナリティ賞を受賞。一方で車好きとしても知られ、レーサーとしてインテグラレースやスーパー耐久などに参戦。日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員も務めた実績もあり。https://twitter.com/piston2438

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