体を温める煮込み料理をキャンプで活用しよう!
澄んだ冷たい空気は冬のキャンプの醍醐味ですが、野外に長時間いることで体が冷えやすくなる季節でもあります。薬膳では、寒い時期には体を内側から温める食べ物を食事に取り入れることも大事だとされています。
今回ご紹介する煮込み料理の食材である「スパイス」と「羊肉」は、体を芯から温めてくれるおすすめの組み合わせです。たっぷりの赤ワインで煮込んだ羊肉は、臭みも少なく、深みのあるリッチな味わいになるので、ぜひお試しください。
材料(4人前)

今回使用した食材です。
- 煮込み用羊肉 300g
- 玉ねぎ 1個
- 人参 1本
- マッシュルーム 4個
- にんにく 2片
- じゃがいも 3個
- バター 10gほど
- トマト缶 1缶
- 赤ワイン 500mlほど
- 八角 1片
- ローリエ 2枚
- 薄力粉 大さじ3
- 塩胡椒 適量
羊肉が苦手な方は、骨つきの鶏肉に変更して作っても大丈夫です。鶏肉も、じんわりと体を温める効能がありますよ。
作り方

お好みできのこやキャベツなど、水っぽさのない野菜を追加で入れても大丈夫です。
玉ねぎは4分の1に切った後、1cm幅に切ります。マッシュルームはクッキングペーパーで汚れを拭いた後、4つ割りにします。人参は食べやすい大きさに切ります。にんにくは皮をむいて包丁で潰し、じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、水にさらします。

長時間煮込むので、羊肉のサイズは少し大きめでもいいでしょう。
羊肉は塩胡椒をまぶしたら、薄力粉を表面につけます。

バターが焦げないように鍋が冷たい状態から食材を入れて、ゆっくり加熱します。
鍋にバター、潰したにんにくを入れて加熱します。

にんにくは焦げないよう、肉の上に置きましょう。
にんにくから香りが出てきたら、粉をつけた羊肉を鍋に入れて焼きます。

表面がしっかり焼けると裏返しやすくなるので、焼けるまでは肉を動かさずに待つといいでしょう。
両面に、キツネ色の焼き目がつくまで焼きます。

羊肉はこの後の工程でしっかり煮込むので、このタイミングでは表面に焼き目がついてれば大丈夫です。
焦げ目のついた肉から、取り出します。

野菜が焦げやすい場合は、オイルやバターを入れて炒めましょう。
鍋にじゃがいも以外のカットした野菜を入れて炒めます。

肉から出た赤い汁も旨味の元になるので、一緒に入れましょう。
野菜がしんなりしてきたら、取り出しておいた羊肉を戻し入れます。

水分は極力入れずに、赤ワインとトマト缶のみで仕上げることで、コクのある本格的な味に仕上がります。
トマト缶、赤ワインを入れます。

八角は体を温めてくれる優秀スパイスですが、シナモンやカルダモン、クローブなどもおすすめです。
八角、ローリエを入れます。

水分を入れすぎてしまうとトマトやワインの酸味が残るので、気を付けましょう。
一旦沸騰させ、ワインの香りがしてきたら、食材がヒタヒタになる程度の水分を入れましょう。

ゆっくり煮込むことで、トマトやワインの酸味が馴染んできます。
蓋をして1時間程度、羊肉がしっかり柔らかくなるまで弱火で煮ます。塩で味を整えます。

じゃがいもを入れる前に味付けをしておくことで、じゃがいもにも味が染みやすくなりますよ。
仕上げに水切りをしたじゃがいもを入れ、柔らかくなるまで蓋をしてさらに煮ます。

大皿に盛り付けてもいいですが、キャンプではスープ用カップを利用すると食べやすいですよ。
最後に、水分や味を調整して完成です。
ゆっくり煮ることでホロホロとした羊肉の食感が楽しめます。たっぷり赤ワインを使ったリッチな味わいは、クリスマスキャンプのメイン料理にも最適です。
クリスマスキャンプにも使えるリッチな味わいの煮込みレシピ
食材を入れて煮込むだけで完成する簡単レシピですが、深みのある味わいになるので、クリスマスにもおすすめのメニューです。じっくり煮込む事で旨味が増すので、寒い時期の焚き火料理として楽しんでもいいですね。華やかで体が温まる煮込み料理を、クリスマスキャンプにぜひご活用ください。
