風光明媚な景色!スコットランドの天気用語をクイズ形式で解説 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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  • 風光明媚な景色!スコットランドの天気用語をクイズ形式で解説

    2022.11.20

    風光明媚な景色を堪能できる観光スポットが無数にあるスコットランド。アウトドア派にはたまらない雄大な自然が広がるこの国は、「一日のうちに四季がある」といわれるほど天気が目まぐるしく変わることでも有名です。そんなスコットランド、とりわけハイランド地方を旅するときに知っておくと現地の人々からきっと一目置かれる、スコットランド特有の天気用語をいくつかクイズ形式でご紹介します。

    これらの多くは、中世英語から派生した「Scots Language(スコッツ語/スコットランド語)」の単語ですが、なかにはヴァイキングの言語だった古代ノルド語が語源とされているものもあります。

     1問:スコットランドにありがちな、冷たい雨がしとしと降る、どんより憂鬱な天気を指す単語(形容詞)は?

    どんよりした天気でも、ハリポタのホグワーツエクスプレスのロケ地グレンフィナン高架橋は情緒たっぷり?

    a) dull(ダル)

    b) dreich(ドリッヒ)

    c) dreary(ドリアリィ)

    d) depressing(ディプレッシング)

    【第1問の正解は……】

    bdreich(ドリッヒ)」です!

    厳密に言うとすべて正解なのですが、「dreich(ドリッヒ)」以外は一般英語です。綴りも読み方もドイツ語のようなこの単語は、スコットランド人がいちばんよく使う天気用語と言っても過言ではありません。

    顔見知りに会ったときに交わすあいさつが、”Hi! How are you? What a dreich day! = やあ、元気?なんともドリッヒな日だねぇ!“Oh aye= あぁ、ほんとうに!(スコットランド人は、「yes」の代わりに「aye(アイ)」をよく使います)となることが非常によくあるのがスコットランドのお天気事情。覚えておくと、とても便利ですよ!

    また、同義語に「oorlich(ウーリッヒ)」というものがあります。こちらの知名度は低いようですが、202111月にグラスゴーで開催された国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に先立って米国のワシントンポスト紙がオンラインで公開した、『Scottish words for wet weather are useful at COP26(知っておくとCOP26で役立つスコットランドの雨天用語)』という記事で紹介されています!

    関連語には、しとしとと降り続け、じわじわと服から肌に沁み込んでくるような、目に見えないくらい細かい小雨のことを意味する「smirr(スミール)」があります。

    2問:頭からつま先まですっかりびしょ濡れになること、またはびしょ濡れになってしまうぐらいの大雨のことをスコットランド語でなんて言う?

    歴史スポット訪問中にびしょ濡れになることも頻繁。

    a) drenched(ドレンチト)

    b) bairn(ベアン)

    c) drookit(ドルゥキット)

    d) kirk(カーク)

    【第2問の正解は……】

    cdrookit(ドルゥキット)」です!

    この単語は、「溺れた」を意味する古代ノルド語の 「drukna(ドルゥクナ?)」が語源といわれています。

    2022年の4月、筆者が一家3人で西海岸地方のマル島へ小旅行に出かけた際、あいにく毎日しとしと雨が降り続く「dreich(ドリッヒ)」な天気でした。それが、新石器時代から青銅器時代のものといわれるストーンサークルがあるロッホビュイー(Lochbuie)を訪れた日は、「dreich(ドリッヒ)」だった天気が瞬く間に 「drookit(ドルゥキット)」に急進展。防水ジャケットと防水オーバーパンツに長靴または撥水加工ブーツという、それなりに悪天候対応の装束だったものの、ストーンサークルにたどり着いたときには、冷たく湿ったベースレイヤーが肌にくっつき、歩くたびにブーツの中から水の音が聞こえるほど、3人とも完全に「drookit(ドルゥキット)」でした!

    ちなみに、「a) drenched(ドレンチト)」は一般英語で「びしょ濡れ」というときに使える表現。もちろんスコットランドでも通用します。「b) bairn(ベアン)」はスコットランド語で「赤ちゃん」を意味する単語で、「d) kirk(カーク)」は同じくスコットランド語で「教会」を意味します。

    「drookit(ドルゥキット)」な天気でのロッホビュイー・ストーンサークル。

    3問:北海に近いスコットランド東海岸地域によく発生する海霧のことをなんという?

    マレー湾上に発生した海霧が生み出す神秘的な風景。

    a) fog(フォッグ)

    b) fret(フレット)

    c) haze(ヘイズ)

    d) haar(ハール)

    【第3問の正解は……】

    dhaar(ハール)」です!

    a) fog(フォッグ)」は一般英語で「霧」、「b) fret(フレット)」はイングランド東部で見られる海霧、「c) haze(ヘイズ)」は一般英語の「もや」です。

    筆者が現在居を構えているブラックアイル半島は、北海へと続くマレー湾に面したスコットランド・ハイランド地方の東海岸にあり、「haar(ハール)」がよく発生します。「haar(ハール)」に覆われたマレー湾の光景はとても神秘的。ですが移流霧なので、たちまち丘のてっぺんにある我が家も包み込まれ、周囲がほとんど見えなくことも頻繁にあります。

    このように「haar(ハール)」で周囲が見えなくなくこともよくあります。

    4問:一般英語の「freezing cold = 凍えるほど寒い」に相当するスコットランド語の表現は?

    凍えるほど寒いけれども『ナルニア国物語』のシーンのように美しい!

    a) jeelit(ジーリット)

    b) nippy(ニッピ―)

    c) chilly(チリ―)

    d) cranreuch(クランラッホ)

    【第4問の正解は……】

    ajeelit(ジーリット)」です!

    とてつもなく寒い日にパブに避難して、バリバリのスコットランド語で”It’s fair jeelit ootside* !(イッツ・フェア・ジーリット ・ウートサイド)=外は激寒だよぅ!といえば、現地の人たちに一目置かれて、ウイスキーを一杯おごってもらえるかも!? 

    ootside(ウートサイド)」は一般英語の「outside(アウトサイド)=外」に値するスコットランド語。

    ちなみに、「b) nippy(ニッピ―)」は「刺すように寒い」、「c) chilly(チリ―)」は「肌寒い」を意味する一般英語。「d) cranreuch(クランラッホ)」は、スコットランド語で「霜」を意味します。

     5問:だるくなるほど蒸し暑いこと(スコットランドでもあります!)をスコットランド語でなんて言う?

     

    a) clammy(クラミ―)

    b) mochie(モヒー)

    c) muggy(マギー)

    d) tattie(タティー)

    【第5問の正解は……】

    b) mochie(モヒー)」です!

    スコットランド語の「ch」は、「ハ」と「ク」の中間音のような発音になるので、読み方は「モチー」ではなく、「モヒー」 となります。意外かもしれませんが、スコットランドでも「mochie(モヒー)」な天気の日はあるんです!

    欧州全域が記録的な猛暑に見舞われた22年の夏は、通常ならこの時期の平均気温が20度前後という、非常に過ごしやすいハイランド地方でも気温が28度を超え、とても 「mochie(モヒー)」 だった日がありました。やはり地球温暖化の影響でしょうか……

    a) clammy(クラミ―)」と「c) muggy(マギー)」は一般英語で「蒸し暑い」を意味する形容詞です。そして「d) tattie(タティー)」はスコットランド語で「じゃがいも」のこと。「Mince & Tatties(ミンス・アンド・タティーズ)」とは、スコットランドの伝統的な家庭料理で、ひき肉の煮込みとマッシュポテトの組み合わせ。いわば、スコットランド風肉じゃがです!私はしょうゆで味付けしています。

     

    いかがでしたか?悪天候の単語ばかりになってしまった感じがしますが、天気がコロコロ変わるスコットランドでは、美しい虹がかかった風景を目にすることが非常によくあります。「虹」を意味するスコットランド語の単語に「watergaw(ウォーターゴゥ)」というものがありますが、これは完全な半円の虹ではなく、一部だけ残った虹のことだそうです。

    watergaw(ウォーターゴゥ)がかかった牧歌的な風景。

    海の上にかかったwatergaw(ウォーターゴゥ)。

    そして、スカッとするような晴天の日も結構あるんです!こういう日には、道で出会った人に、”Hello! What a bonnie day!(ハロー!ワット・ア・ボニー・デイ!)=こんにちは!いいお天気ですね!とあいさつしましょう。「bonnie(ボニー)」は一般英語の「beautiful」や「pretty」に相当する、とてもスコットランドらしい形容詞で、モノにも人にも風景にも使えます。

    以前のようにもっと気軽に海外旅行ができるようになったら、ぜひとも「Bonnie Scotland(ボニー・スコットランド)=美しいスコットランド」を訪問して、上でご紹介した天気用語を実践してみてください!

    Bonnie(ボニー)な日のニースト岬(スカイ島)。

    Bonnie(ボニー)な日のリング・オブ・ブロッガー(オークニー諸島メインランド島)。

    私が書きました!

    スコットランド在住ライター

    ケリー狩野智映

    大阪府出身。海外在住通算28年(フランス13年、英国通算15年)。英国で修士号を取得後、フランスで国際的な仏企業2社の広報部に計10年近く勤務。2008年にフランスから英国に再移住し、2020年より夫の故郷であるスコットランド・ハイランド地方に居を構える。現在はフリーランスのライター、メディアコーディネーター、翻訳者、コピーライターとして活動中。ウイスキー愛好家で、ウイスキーの聖地スコットランドでの生活に至上の喜びを感じている。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」(https://www.kaigaikakibito.com/)会員

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