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    日本の旅

    2022.10.19

    日本海に沿って歩く山陰海岸ジオパークトレイル 絶対行くべきスポットはここだ!Vol.2【PR】

    「兵庫県新温泉町〜鳥取県鳥取市」編

    山陰海岸ジオパークトレイルは、鳥取、兵庫、京都、3府県にまたがって日本海沿岸に延びる総延長230kmの歩き道。

    歴史ある港町、日本海形成の名残を見せるダイナミックな岸壁、歩いてしか行けない白浜のビーチ、世界有数の透明度を誇る紺碧の海など、ランドスケープのバリエーションが豊かで日本一のコーストトレイルと称される。

    このトレイルの沿道に点在する「絶対に行くべきスポット」を紹介する第2回は、「兵庫県新温泉町(しんおんせんちょう)から鳥取県鳥取市」編だ。

    第1回はこちら: https://www.bepal.net/archives/260247

    知る人ぞ知るシュノーケリングスポット「田井ノ浜」

    見事な円を描く田井ノ浜(たいのはま)。波や潮の影響を受けにくい岩礁は、シュノーケリングや海水浴場として人気の隠れスポットだ。トイレと水道を完備。トレイルからは少々外れているが、静かな海岸でひと休みしたい人におすすめだ。※写真はドローンで撮影しました。

    松林が広がる「浜坂県民サンビーチ 松の庭キャンプ場」

    夕陽が沈む白砂の海水浴場を目の前にして、松林の中にフリーサイトが広がる気持ちのいいロケーション。浜坂温泉や海鮮市場が近くにあり、利便性もグッド。テントスペースは約150張で、通年営業する。

    料金は1泊2日(炊事場利用料含む)大人(中学生以上)1,000円、小人(小学生)500円。低価格設定なので、ハイカーにも愛されるキャンプ場だ。

    スムーズにトレイル・インアウトできる「JR山陰本線」

    日本海に沿って歩くハイカーにとって、山陰本線は強い味方だ。線路は浜坂から鳥取砂丘近くまでほぼ海沿いに走っているので、気に入ったセクションだけをワンウェイで歩けるのだ。東浜駅にて。

    浦富海岸で「シーカヤック体験」

    トレイル上にある岩美町立 渚交流館では、山陰海岸を舞台にシーカヤックのほか、シュノーケリングやSUP(スタンドアップパドルボード)などの自然体験ができる。

    シーカヤックの体験期間は4月末〜9月末。所要時間は約2時間半。初心者向けの浦富(うらどめ)海岸コースは料金大人(中学生以上) 6,600円、小人(小学3年生以上) 4,400円とリーズナブル。※保険料含む。

    公式ホームページはこちら:https://iwami.to

    西脇海岸の入江や洞門をめぐるカヤックツアーへ。日本有数の透明度を誇り、紺碧に輝く岩美町の海は、「イワミ・ブルー」と呼ばれる。

    「山陰海岸ジオパーク 海と大地の自然館」で日本海形成を学ぶ

    山陰海岸ジオパークの魅力をさまざまな資料や映像で紹介する展示館「山陰海岸ジオパーク 海と大地の自然館」は、トレイル上にある。さまざまな視点で地球の活動を知ることのできるデジタル地球儀「触れる地球」など、ユニークな体験ができる。トレイルに精通するスタッフもいるので、情報収集の場としても重宝するスポットだ。

    浦富海岸の「城原海岸」

    白い花崗岩(かこうがん)質の海岸が削られたダイナミックで、明るく、美しい城原(しらわら)海岸。色とりどりの石玉が波打ち際に転がり、柱状節理(ちゅうじょうせつり)が乱立する光景は圧巻だ。県道155号の城原展望駐車場にはトイレが整備されている。

    トレイルでもっとも美しいビーチ「鴨ヶ磯」

    海の透明度と砂浜の白さは、トレイル随一。歩いてしか行けない秘境感が、さらに海を美しく見せるのかもしれない。鴨ヶ磯(かもがいそ)に身を置けることは、ハイカーの特権でもある。

    洞門に松が生える「千貫松島」

    浦富海岸のアイコンになっている千貫松島(せんがんまつしま)。ドローンで海側から撮影。高さ10mほどの花崗岩に穴が貫通した海食洞門(かいしょくどうもん)の上に松が1本生きている。

    網代港から徒歩5分ほどトレイルを歩く。江戸時代に鳥取藩主の池田侯が、あまりの美しさに「わが庭にこの松を岩ごと移すことができた者には禄千貫を与えよう」といったことが、名前の由来とされる。

    網代(あじろ)港にて、大きな集魚灯がいくつも垂れるイカ釣り漁船の横を歩く。お腹がぐ〜と鳴って「イカ食べたい!」となったので、浦富海岸遊覧船乗り場の食堂へ。

    美味しい地物がパワーになる「トレイル・フード」

    浦富海岸遊覧船乗り場に併設するお食事処あじろやの真っ黒な「イカ墨カレー」¥1,100。濃厚なイカ墨の旨みと、本格的なスパイスの風味がマッチしてご飯がすすむ。イカリングがトッピングされる。

    イカ墨が入ったイカスミソフト¥350。生臭さはゼロで、さっぱりとした風味が潮風を感じさせる知る人ぞ知る鳥取のトレイル・フードだ。

    海上からトレイルを愛でる「浦富海岸島めぐり遊覧船」

    定員95人の大型遊覧船で、浦富海岸の島々をめぐるクルーズツアーへ。陸からしか見たことがない海岸線は、海から見るとさらにダイナミックで雄大。比較的リーズナブルに海の旅を楽しめるので、トレイルを歩いたあとは、ぜひ海からの絶景を!

    運航期間は3月〜11月。周遊時間は約40分。料金大人(中学生以上)1,500円、小人(小学生)750円。

    公式ホームページはこちら:https://yourun1000.com

    海上から陸を見ると、千貫松島以外にもたくさんの洞門が点在し、日本海のパワーを感じられた。視点を変えると新たな発見が次々と生まれ、またトレイルへの興味が湧いてくる。「わたしたち、あの絶壁の上を歩いていたんだねー」

    歩くだけじゃもったいない「鳥取砂丘」

    鳥取エリアのハイライトとなる鳥取砂丘には、ラクダ遊覧やパラグライダー体験、サンドボード体験などお楽しみも盛りだくさん。斜度30度の砂浜を直滑降するサンドボードに乗れば、旅の思い出はさらに深く刻まれるだろう。日本海へ向かって潮風を頬で切る爽快感は、ここでしか味わえない体験だ。

    サンドボード体験 料金¥3,500(別途保険料¥500/対象年齢10歳以上)。ボードは怖い! という人にはサンドスライダー(ソリ)がおすすめ。

    公式ホームページはこちら:https://sandboard.jp

    潮風に吹かれるだけで気持ちいい「鳥取砂丘」

    歩いてきた海岸線をバックに鳥取砂丘を歩く。砂丘を駆け上ってくる潮風が心地いい。観光客が押し寄せるもっとも高い「馬の背」を外せば、静かな鳥取砂丘ハイクを楽しめるだろう。

    鳥取砂丘の新名物。その名も「砂プリン」

    粉末カラメルを砂に見立てた鳥取砂丘名物「砂プリン」¥440。じゃりっとした食感と香ばしいカラメル、クリーミーでキメの細かいプリンが一体となって、鳥取砂丘の思い出に刻まれること間違いなし。やわらかい砂に足をとられ、体力を消耗した体に染みる!

    「鳥取砂丘の夕陽」を見逃すな!

    鳥取砂丘といえば、日本海に沈む夕陽! 砂丘が赤い光を反射して、世界が夕陽に包まれるよう。時間が許すまで、刻々と色が変化する空を見上げ、スペクタクルな自然の動きを感じよう。

    砂で世界を旅する「鳥取砂丘 砂の美術館」

    翌日は鳥取砂丘へ戻って、砂の美術館からスタート。「砂で世界旅行」をコンセプトとして、彫刻作品である「砂像(さぞう)」を展示する美術館。世界各国で活躍する砂像彫刻家を鳥取砂丘へ招き、毎年世界最高レベルの作品を制作してもらい展示する。現在は、第14期展示として「砂で世界旅行・エジプト編」を開催中。

    入場料は一般¥800、小中高生¥400。

    公式ホームページはこちら:http://www.sand-museum.jp

    鳥取県は「梨」の生産量全国1位!

    鳥取砂丘から南東へ車で数分、旧国道沿いの通称「ふくべ梨狩り街道」には約30軒の梨園が連なる。鳥取砂丘で梨を育て続けて100年の「橋本園」で、梨狩り体験!

    ほどよい酸味と、すっきりとした甘みが特徴的な二十世紀梨を収穫し、その場でいただく。「採りたては、シャキシャキと歯応えがあって、みずみずしくて美味しい!」

    橋本園の「梨もぎ取り体験」は、3~5個まで¥1,400。

    公式ホームページはこちら:https://hashimotoen8.wixsite.com/hashimotoen

    国の登録有形文化財「摩尼寺」

    駐車場がある麓から仁王門(鳥取県保護文化財)を経て本堂まで、303段の石段が続く摩尼寺(まにじ)。宮大工の手仕事や彫刻が見事な本堂は、骨を折って見に行く価値あり! ここから山中のトレイルを歩いて、久松山(きゅうしょうざん)へ。

    鳥取市街地を見下ろす「鳥取城跡」

    鳥取城跡は、16世紀半ばの天文年間より明治維新に至るまで、標高263mの久松山に築かれた山城だ。その麓には、仁風閣(じんぷうかく)や県立博物館、桜並木など見どころ豊富な久松公園(きゅうしょうこうえん)が広がる。鳥取市民にとって、歴史と自然に触れ合うことができる憩いの場だ。

    鳥取市は「カレー」ルー消費量、全国No.1!

    鳥取県立博物館にある「カフェ・ダール ミュゼ」の牛すじカレー。野菜がたっぷり入って、サラダが付いて¥1,320。

    左に添えられているのは、オリジナル辛みスパイス調味料「黒らっきょうカレージャン」と砂丘名物らっきょう。お好みで辛さを調整しながら食べる。病みつきになる旨さだ。

    1000年以上の歴史がある「吉岡温泉」

    1000年以上の歴史を持つ鳥取市の吉岡温泉は、トレイル上にある。源泉53度Cの足湯「葦(あし)の湯」で歩き疲れた足をリフレッシュ。この日は、肌が赤くなるくらいの熱湯だったが、入浴後は不思議とすっきりとして足が軽くなった。近くに「一ノ湯」という共同浴場もある。

    鹿野城の「城下町」を歩く

    鹿野の城下町は、戦国時代に整備され、江戸時代以降は京都と山口を日本海沿いに結ぶ山陰道の一部、「鹿野往来(しかのおうらい)」の宿場町として発展した。現在は古民家カフェやゲストハウス、おみやげ店が軒を連ね、石垣の水路には名水が流れて、当時の面影が残っている。

    地元食材を利用した「田んぼの中のアイス工房」

    鳥取産の牛乳と農産物を使った鳥取市鹿野町のジェラート店。ミルク、ブルーベリー、ピスタチオ、いちじくなど、フレーバーは15種類ほど! 名前のとおり、田んぼの中にポツンとあり、田園風景に溶け込んでのんびりとイタリアンジェラートを堪能することができる。

    シングル¥350、ダブル¥450、トリプル¥550(カップかコーンを選べる)。

    公式ホームページはこちら:https://tottori-ichi.jp/tenpo.php?id=558

    魚の群れを発見する「魚見台」でフィニッシュ!

    かつて、地元漁師がここからイワシの大群を見つける習慣から「魚見台(うおみだい)」という名前が付けられた展望台。鳥取市気高町(けたかちょう)の国道9号線沿いにあり、鳥取砂丘や鳥取空港を望むことができる。穴が空いた覗岩(のぞきいわ)から見ると絶景が絵画のようだった!

    見どころ満載の兵庫県新温泉町〜鳥取県鳥取市

    このように山陰海岸ジオパークトレイルは、ハイカー目線の素晴らしいランドスケープだけでなく、観光客目線での観光スポットが目白押しだ。自分の足でスルーハイクしなくとも、公共交通機関やレンタカーで断続的に点と点をつなぐことで、トレイルの魅力を感じることができるだろう。

    NEXT TRIPは、ぜひとも観光要素のすべてがそろった山陰海岸ジオパークトレイルへ!

    山陰海岸ジオパークトレイル情報はこちらから

    https://sanin-geo.jp/play/geotrail/

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