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    アウトドアの知識

    2022.09.07

    スマホ写真の達人に聞きました! たったこれだけでスマホ写真がグッと素敵になる5のコツ

    記者は、仕事で一眼レフを使うが、普段の記録は軽やかなスマホで撮ります。

    スマホカメラの性能がどんどん高まる今、思い出は全てスマホで残す人も多いのでは? 何を隠そう、記者もその一人。ただ“いい写真”を撮りたいけれど、もうひとつ…と悩むこともしばしば。そこで、スマホでの撮影にも詳しい「たのしいカメラ学校」主宰の矢島直美さんのもとへ!

    写真の楽しさを伝えるべくさまざまな活動をしている矢島直美さん。

    スマホ写真はソト遊びの記録にぴったり

    「スマホはいつも身近にあり、コンパクトで撮りたい瞬間を逃さず、ソト遊びの撮影に向いています」と矢島さん。詳しく伺うと、大きく2つの理由がありました。

    撮ったその場で楽しめる

    記者が、朝の散歩中に遭遇したワンシーン。こんな瞬間が残せるのもスマホならでは。

    「楽しそう! きれい! おいしそう! など、心が動いた瞬間を残す写真を、熱が冷めないうちに楽しめるのはスマホ写真ならでは。撮影から補正、SNSやメールなどでのシェアまで、スマホなら撮ったその場でサクサクできます。

    気軽に楽しめるがゆえに撮り過ぎて、データが膨大な量になってしまう方もいると思うのですが、写真を撮ったら、なるべく早くに“お気に入り”をチェック。あきらかに失敗している写真は削除しておきましょう」

    明るい屋外で機能を発揮!

    「カメラの特性上、明るい屋外でとくにきれいに撮れます。だから『写真が下手で……』という人は、まず、天気のよい日の明るい時間帯に屋外で撮ってみてください」

    ちなみに、スマホのレンズはシングルより2つ、3つと多いほうが、より楽しめるそうです。「スマホを購入する際に、写真をスマホメインで撮りたいなら、広角から望遠までのレンズが搭載されているものを選ぶのがおすすめです」(矢島さん)。

    スマホで“いい写真”を残す5のコツ

    では、スマホで “いい写真”を残すには、どうすればいいのでしょう。突き詰めればキリがない、奥深き写真の世界。しかし矢島さんのアドバイスで、まずは5つのコツを押さえるだけで“いい写真”にグッと近づけるとわかりました。

    コツ1・ 撮影前にレンズを拭く

    テクニック云々の前に、まずはここから。登山やキャンプなどでも「道具は大切に」といわれますが、写真も同じ。まずは、カメラのレンズがきれいかどうか。

    「撮影の前に、必ずレンズを拭きましょう。手の脂やハンドクリーム、日焼け止めなどで汚れていると、モヤがかかったような写真になってしまいます。布などできれいに拭きます」

    コツ2・ スマホをしっかりとかまえる

    気軽に撮れるがゆえに、画面をあまり確認せずにシャッターを切ることも。後で見返すと、ブレていたり、狙ったところにピントがあっていなかったり。なーんか、イマイチ…。

    「スマホ写真でも、カメラを体の正面で構えるのが基本です。斜めから覗くと画面がよく見えず、傾いたり、構図のバランスが悪い写真になりがちです。手ブレを防ぐには、両手でスマホを支えるのがベストです。テーブルなどに肘をついたり、壁などに寄りかかって支えたりするのも効果的ですよ」

    コツ3・ 「グリッド」は必ず出す

    iPhoneで「グリッド」を表示したスマホ画面。被写体を真上から見た「真俯瞰(まふかん)」の状態になると、白と黄の十字が重なる

    どのスマホにも共通して設定できる、縦と横の線が表示される「グリッド」。これを表示することで、余計な傾きが防げたり構図のバランスがよくなったりするそうです。

    「意図せずに傾いてしまうこともあるので、グリッド線を目安に傾かないようにしましょう。被写体を中心に置きたい時や余白をつくりたい時の、構図の目安にもなります。

    iPhoneの場合、グリッドを設定すると、真上から撮りたいときにも便利です。真上から構えると、画面中央に白と黄の十字のマークが出ます。それらが重なると、真上から撮れているということ。目安にすると、きれいな真俯瞰の写真が撮れます」

    コツ4・ 余計なものが写っていないかチェックする

    朝の公園ピクニックにて。子どもの後ろに散歩中の犬と人が写り込んでいるので、通り過ぎるのを待てばよかった……。

    抜けもよく、余計なものが写っていない記者のお気に入り。

    撮ったものの、自分の指が映り込んでいたり、背景に写したくないものが入り込んでいたり。撮った後で気がつく“余計なもの”がないだけで、さらに写真はよくなるそうです。

    「背景にまで気を配りましょう。もし、自分にとって写したくないものが入ってしまったら、入らないようにカメラのアングルや構図を変えます。もちろん、ごちゃっとした背景や通り過ぎる人や車など、自分が『残したい』と思ったなら素敵な記録になるのでOKです」

    コツ5・近寄ったりしゃがんだりいろんな構図を試す

    少ししゃがむだけで表情まで写る。

    ちょっと上から写してみたり。

    手元に寄ってみても。

    いいと感じた瞬間やシーンは、ワンパターンではなくいろいろな角度から撮ってみるのも“いい写真”を残すコツ。たくさん撮ることで魅力的な撮り方も掴めてくるそうです。

    「たとえばお子さんの場合なら、しゃがむなどしてお子さんの目線になってみます。また、外遊びで一生懸命に夢中になっているお子さんの様子を撮影するのもよい思い出になります。背景に気を配りながら、表情が見える位置から狙うのがよいです」

    燃えるような紅葉を、引いて真っ青な空と一緒に撮ってみた。

    「自然のモチーフは、引いて風景写真として撮るとどんな場所で楽しんでいたのか伝わる枚になります」

    霜柱がびっしりできた地面。これだと魅力が伝わりきらないけれど……。

    グッと寄って、霜柱が見えるよう横から撮った。

    「おすすめは、グッと寄ってみること。自然の美しさやおもしろさが伝わる、楽しい一枚になりますよ。自分がキレイと感じるところに思い切って近づき、形がよく見える光のあたり方を探ってみましょう」

    矢島さんのおすすめは、普段撮らないような被写体。たとえば、日頃通る道で見つけた雑草でも、グッと寄って撮影してみると何気ない草花の美しさにハッとします。「それが写真のおもしろいところ」

    気軽に撮れるがゆえに、見逃していた基本のコツ。記者は、まずこれらを抑えるだけでも、スマホで撮る写真の質がぐんと上がったように感じます。

    「いろいろお伝えしましたが、まずは被写体をよく観察してみてください。そして、素敵! と感じて写真を撮った後、何枚か練習のつもりでいろんな構図、アングル、距離感などで撮影すると、よりよい一枚に出会えることも」

    季節の深まりと共にソトで過ごしやすくなり、キャンプや登山などもますます楽しいこれからの季節。木々も色づいて、撮りたい被写体ももっともっと増えるはず。どうぞ矢島さんのプチレッスンを参考に、スマホ写真で素敵な思い出を残してくださいね。

    Profile
    矢島直美さん
    株式会社エチカ代表。雑誌「カメラ日和(第一プログレス)」を企画、カメラと写真にまつわる面白さを等身大に伝える雑誌として好評を博す。編集長を経て独立、現在は企業広告等のディレクション・撮影を手掛ける傍ら、写真教室「たのしいカメラ学校」を主催。一般向けの講座のほか、Apple JapaniPhone カメラセミナーや良品計画をはじめとする企業向けのカメラ研修、住田美容専門学校の撮影の授業の非常勤講師を務める。著書に『たのしいカメラ学校の教科書 カメラ1年生「デジタル一眼カメラ編」「iPhone・スマホ写真編」(インプレス)』がある。

     

    矢島さんの最新著書『すみません 素人でも仕事の写真を上手に撮影する方法ってないですか?できればスマホで』。

    カメラの知識0の初心者でも、見た人が「ほしい」「買いたい」「素敵」と感じる商品写真をスマホ1台で撮影できるノウハウを紹介。「カメラの使い方が詳しくない」「スタイリングがイマイチ」など、写真撮影に苦手意識のある人でも、紹介されているテクニックをまねすれば、魅力がしっかり伝わる写真が撮影できます。

    矢島直美/インプレス刊
    すみません 素人でも仕事の写真を上手に撮影する方法ってないですか?できればスマホで

    160ページ


     

    私が書きました!
    編集ライター
    ニイミユカ
    兵庫県出身、浅草在住。一児の母。主に食や体のことなど、生活にまつわる地に足のついた企画を、雑誌や書籍、WEBメディアなどで編集・執筆する

     

     

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