オーストラリアでは「ビーチ英語」を間違えると大変!?アウトドアイングリッシュ | アウトドアの知識 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.07.06

    オーストラリアでは「ビーチ英語」を間違えると大変!?アウトドアイングリッシュ

    日本とは季節が逆転するというのも、意外と知られていない事実かも。

    7月はビーチの季節! さあ、南国オーストラリアの海を思う存分楽しみましょう! ……というのは冗談です。南半球にあるオーストラリアでは北半球と季節が逆転するので7月は真冬ですから(笑)。

    さてそんな「季節の逆転」以外にも、オーストリアのビーチで気をつけたいのがこの国特有の「英語」。さて、みなさんは何問正解できますか?(正解が複数の問題もあります)

    1問 ビーチなどで履く「つっかけ」「ぞうり」をオーストラリア英語でなんという?

    a)サンダル(sandal)

    b)スリッパー(slipper)

    c)ミュージック(music)

    d)ソングス(thongs)

     

    【第1問の正解は……】

    「a)サンダル(sandal)」と「d)ソングス(thongs)」です!

    熱い砂の上の必需品ですね。

    アメリカ英語だと「フリップフロップ(flip flop)」とか「フリップフラップ(flip flap)」と呼ばれることも多いビーチサンダル。日本だとサンダルの擬音語は「ペタペタッ」ですが、アメリカではこのように聞こえることからそう呼ばれているようです。

    そのアメリカ英語をよくご存じの方は「少なくともソングス(thongs)ではないだろうな~」と思ったかも。というのもアメリカ英語で「ソング(thong)」というと女性・男性用のパンツ、それも前面はビキニですが後面はGストリングスのようにおしりの線だけをカバーする面積が小さめの「セクシー下着」を意味するからです。

    「面倒だからビーチでソングス(thongs)を脱いできちゃったよ~」とオーストラリア人が言ったら、アメリカ人はギョギョギョッとするかも。

    ちなみに歌の「songs」とはスペルも発音も違います。

    2問 「水着」のことをオーストラリア英語でいうと?

    a)ベイザー(bather)

    b)トグス(togs)

    c)スウィムウェア(swim wear)

    d)スウィマー(swimmer)

    【第2問の正解は……】

    すべて正解です!

    じつはいろいろな言い方があります。

    「スウィムウェア(swim wear)」はカンタンだったと思います。

    「スウィマー(swimmer)」は「水泳する人」という意味でもありますが、「水着」も指します。「炊飯(cook)」するための道具を「クッカー(cooker)」と呼ぶのと同様の使い方ですね。

    じつは「ベイザー(bather)」もこれと同じ。「ベイズ(bathe)」は「bath」つまり「お風呂」の動詞形ですが、「お風呂に入る」といった意味のほかにオーストラリアやイギリスでは「水泳する」という意味にもなります。そして水泳するための道具=水着を「ベイザー(bather)」と呼ぶのです。

    「トグス(togs)」というのはたぶんオーストラリア独特の言い方。第1問でお知らせしたとおり、サンダルが「ソングス(thongs)」で、なんだか混乱しそうですね。

    ちなみに広いオーストラリア、場所によっても水着の呼ばれ方が違います。人口最大のシドニー周辺では「スウィマー(swimmer)」、第2位のメルボルンや第4位のパース、第5位のアデレードあたりでは「ベイザ(bather)」、そして第3位のブリスベンやゴールドコースト近辺では「トグス(togs)」と呼ぶ人が多いようです。

    他にも場所によって「コジー(cossie)」「ボーディーズ(boardies)」などという呼び方もあるそうな。……どんだけ水着好きなんだ、オーストラリア人!

    3問 「バーベキュー」をオーストラリア英語でいうと?

    a)バーベキュー(barbecue)

    b)シズリング(sizzling

    c)BBQ

    d)バービー(barbie

     

    【第3問の正解は……】

    「a)バーベキュー(barbecue)」と「c)BBQ」と「d)バービー(barbie)」です。

    じつはオーストラリア、ビーチではお酒が飲めません。ただし公共のバーベキューコンロが設置されているところなら可。

    「バーベキュー(barbecue)」を「BBQ」と訳すのは日本でもよく見かけますよね。

    オーストラリアではさらに「d)バービー(barbie)」と訳すことが多いです。オーストラリア移住直後でそれを知らなかったころ、サッカーチームのチームメイトに「公園でバービーパーティーするからおいでよ」と誘われて、「ゲゲッ!お人形遊び?」とビビりました。

    オーストラリア英語では語尾を「y」とか「ie」(発音は「イー」)として短縮することが多いです。たとえば蚊のmosquitoes(モスキートーズ)はmossiesまたはmozziesで「モズィーズ」、トラックの運転手のtruck drivertruckieと略したりします。

    「シズリング(sizzling)」というのは「(肉などが鉄板の上で)ジュージューいう」という意味。ステーキハウスチェーン「Sizzler」の語源でもあります。日本でも料理の撮影でおいしそうに見えることを、業界用語で「シズル感がある」と表現したりします。

    以上、オーストラリア「ビーチ用語」イングリッシュでした。

    私が書きました!

    オーストラリア在住ライター(海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫

    世界100ヵ国350人以上のメンバーを誇る現地在住日本人ライター集団「海外書き人クラブhttps://www.kaigaikakibito.com/」の創設者兼お世話係。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など同会のメンバーの協力を仰いだ著作も多数。オーストラリア・ブリスベン在住。

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