サーモン釣りの聖地!アラスカで5種のサーモンをゲットしたい | 料理・レシピ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.05.20

    サーモン釣りの聖地!アラスカで5種のサーモンをゲットしたい

    5月になるとアラスカもすっかり春!同時に待ちに待ったサーモン釣りの季節が始まります。アラスカは、なんと5種類ものサーモンが遡上するサーモン釣りの聖地。毎年、シーズンには国内外から多くのアングラーが訪れます。

    スポーツとして楽しむのはもちろん、100%天然なので味には折り紙付きという魅力溢れるサーモン。そんなサーモンについて、種類、シーズン、釣り方などをご紹介していきます。

    salmon

    天然のアラスカ産サーモン!(写真提供:Travel Alaska)

    アラスカで釣れる5種類のサーモン

    キングサーモン(英名:King salmon, Chinook salmon / 和名:マスノスケ)

    サーモンの最大種で全長約86127cm。スポーツフィッシングの世界最大記録では約44kgが釣られています。背部と背びれ・尾びれに黒い斑点があるのが特徴。5種のなかで最初に遡上が始まり、シーズンは5月下旬から7月にかけてです。数が少なく、力強いファイトを見せるので一度は釣ってみたい憧れのサーモン。大物が釣れるキナイ川(Kenai river)は、シーズンともなると世界中からアングラーが訪れます。

    脂のノリが5種のなかで最も多く、刺身のほかステーキやフライにすると絶品です。

    KINGsalmon

    キングサーモンは迫力あるファイトが楽しめるので人気。

    シルバーサーモン(英名:Silver salmon, Coho salmon / 和名:銀鮭)

    全長約6076cm。銀白色の美しい魚体とキングサーモンと同様に背部と背びれに黒い斑点があります。サーモンは繁殖期になると体の色と形が変わりますが、シルバーサーモンのオスは鼻と顎が大きく突出するのが特徴です。5種のなかで一番遅く遡上が始まり、シーズンは8月から9月はじめにかけて。

    日本では切り身として見かけることが多いと思います。キングサーモンほど脂っぽくないので、どんな料理にしても美味しいですが、グリルしたものをバーガーにしたり、サラダにして食べるのが人気です。

    繁殖期のシルバーサーモン。体色は赤黒くなり鼻と顎が突出する。(写真提供:Bureau of Land Management Oregon and Washington, Public domain, via Wikimedia Commons)

    レッドサーモン(英名:Red salmon, Sockeye salmon / 和名:紅鮭)

    全長約4561cm。繁殖期になるとオスもメスも鮮やかな赤色になるのが特徴。シーズンは6月から8月の前半にかけてです。

    他のサーモンに比べ身の色が濃く、味も濃厚。味に定評があるサーモンで、キングサーモンより美味しいという人も。特にスモークすると、凝縮されたサーモンの味を楽しめます。

    繁殖期に赤色が出始めたレッドサーモン(上)。

    チャムサーモン(英名:Chum salmon, Keta salmon, Dog salmon / 和名:白鮭、アキアジ)

    全長約6186cm。繁殖期になると、赤・黄・緑色のまだら模様ができるのが特徴。シーズンは6月後半から8月半ばにかけてです。

    日本では新巻鮭や鮭フレークなどの加工品に使用されています。あまり耳にしませんが、英名でDog salmon(ドッグサーモン)と名前があるのは、かつて犬ぞり用の餌として使われていたからだそう。犬にあげるほどたくさん獲れていたんですね。

    繁殖期になるとまだら模様になるチャムサーモン。(写真提供:Knepp Timothy, U.S. Fish and Wildlife Service, Public domain, via Wikimedia Commons)

    ピンクサーモン(英名:Pink salmon, Humpty salmon / 和名:カラフトマス)

    全長約3861cm。5種のなかで最も小型ですが、数が一番多い種類です。キングサーモンと同じく背部と背びれ、そして尾ひれに黒い斑点があります。シーズンは7月から8月の下旬にかけて。英語名のHumpty(ハンプティ)は、猫背を意味する“Humpback(ハンプバック)”からきていて、繁殖期にオスの背部が湾曲することに由来しています。

    日本では北海道のオホーツク海沿岸の河川に遡上し、缶詰などに加工されるそうです。

    〉オスのピンクサーモンは繁殖期に背が盛り上がってくる。(写真提供:Timothy Knepp, Public domain, via Wikimedia Commons)

    アラスカでサーモンを釣るには?

    1.お目当てのサーモンのシーズンを狙う!

    アラスカのサーモンのシーズンは5月から9月にかけてですが、種類によって遡上のタイミングが異なります。順番はキング、レッド、チャム、ピンク、シルバーで、それぞれピークが違うので短期滞在であれば、狙った種類を狙って訪れるのが良いです。例えば、キングのピークは6月、シルバーのピークは8月なので、どちらかを選んだ方が釣れる確率は上がります。しかし、長期滞在であれば5種類全てのサーモンを狙うことは可能なので、ぜひチャレンジしてみてください!

    2.場所を決める

    アラスカには12,000を超える川があり、多くの川でサーモンの遡上がありますが、お目当てのサーモンを狙うのなら事前に場所を決めておくのが得策。アラスカは広く移動だけでも時間がかかってしまうため、いくつも場所を変えるより絞って臨んだ方が良いです。キングサーモンなど大物狙いであれば、キナイ川(Kenai river)とその支流のロシアン川(Russian river)がオススメ。開高健の釣り紀行小説『フィッシュ・オン』でも描かれている、世界有数のサーモンフィッシングスポットです。周辺には良い釣りスポットに案内してくれるツアー会社がたくさんあるので、参加してみるのも良いかもしれません。

    アラスカにはたくさんの川があるので、人が少ない穴場を探すのも楽しい。

    3.フィッシングライセンスを取得する

    アラスカで釣りをするにはフィッシングライセンスが必要になります。これはアラスカ州漁業狩猟局(Alaska Department of Fish and Game)が発行しているもので、釣りをする前に取得し、常に携帯しなければなりません。ライセンスは日数で値段が異なり、1日/15、3日/30、7日/4514/75、年間/100です。かつ、キングサーモンを釣るには追加で料金が必要になります(1日/15~)。※料金は2022年5月現在

    購入は米国外からでも、アラスカ州漁業狩猟局の公式サイトから購入可能(https://www.adfg.alaska.gov/ 英語のみ)。ただし、ガイド付きのフィッシングツアーに参加する場合は、ライセンス料金が含まれている場合がありますので、重複しないようご注意ください。

    alaskan salmon guide book

    各地にあるアラスカ州漁業狩猟局のオフィスでは、ルールブックなど冊子を配布しているので情報収集に役立つ。

    4.装備を揃える

    フィッシングツアーに参加する場合は、必要な装備はツアー会社が用意してくれることがほとんどなので、気にすることはありませんが、個人で楽しむ場合に必要な装備をご紹介します。基本的な釣り道具一式に加えウエイダー(胴長)も用意しておきたい装備の一つ。どの川も流れが早く、かつ潮汐によって川幅が一日でかなり変化するので長靴だけだと頼りないです。また、春~夏の季節であっても水温はかなり低いので厚手の靴下やセーターなど防寒対策も忘れずに。

    使用する釣り針やエサ、ルアーなどは川によってルールが異なるため事前に確認が必要です。一般的にはニシンの切り身やイクラに似せた疑似餌、ルアーなどが使用されています。また、フライフィッシングも多くの場所で可能です。

    lluars

    釣具店にはたくさんのルアーがある。店でその年の食いつきの傾向を聞いて参考にしよう。

    100%天然のアラスカ産サーモンをゲット!

    アラスカでは趣味というより、サーモン釣りは生活の一部です。もちろん食べる為、という理由がありますが、その醍醐味はなんといっても、大海原を旅してきたサーモンとの力強い賭けあいにあります。

    5種類全部釣った人は、アラスカ州漁業狩猟局へ写真と共に申請すると「Five salmon family challenge」という名前入りの証明書が発行されるので、チャレンジしてみるのもオススメ。釣ったサーモンは冷凍して日本に持ち帰ることも可能なので、アラスカに来た際はぜひサーモン釣りを体験してみてください。

    アラスカ州漁業狩猟局(Alaska Department of Fish and Game):https://www.adfg.alaska.gov/ (英語)

    私が書きました!
    アメリカ・アラスカ在住ライター(海外書き人クラブ)
    大野 絵里佳

    2019年よりアメリカ・アラスカ州在住。猫と犬と一緒に、のんきでワイルドな日々を過ごしています。海外書き人クラブ会員https://www.kaigaikakibito.com/

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