ケルン、ケアン、ホルン、リッジ…石を積んだ道標は英語で何と言う?登山用語イングリッシュ<上級編> | アウトドアの知識 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.05.14

    ケルン、ケアン、ホルン、リッジ…石を積んだ道標は英語で何と言う?登山用語イングリッシュ<上級編>

    この石を積む習慣、海外でもあるのですが……。

    英語っぽいけどじつは英語ではない言葉が多いのが登山用語。前回の「初級編」に続き、今回はいよいよ「上級編」です。みなさんは次の3問の正解、おわかりになりますか?(正解が複数の問題もあります)

    1問:山頂や分岐点などで石を積み上げた道標、英語では何て言う?

    山頂と言えばこれですが、「崩壊すると危険」という声もチラホラとあります。

    a)ケルン

    b)ケアン

    c)ホルン

    d)リッジ

     

    【第1問の正解は……】

    「ケアン(cairn)」です。グレートバリアリーフの玄関口にあたるオーストラリアの熱帯都市ケアンズ(Cairns)とほぼ同じスペルですね。

    日本では「ケルン」と呼ばれることが多いですが、これは登山用語に多いドイツ語ではなくて、cairnをこのように読んだだけのようです(Americanがメリケン、Englishがエゲレスと呼ばれたのと同じでしょうか)。

    ちなみに「ホルン(horn)」は金管楽器の一種ですが、もともとは動物の「角(つの)」のこと。山がらみで言うと「アルペンホルン」という長い金管楽器もありますね。

    「リッジ(ridge)」は山の「尾根」のことです。

    2問:登山で使う「フード付きのアウターウェア」。英語でなんという?

    防寒に防風に大活躍の必需品です。

    a)ヤッケ

    b)パーカ

    c)フーディー

    d)アノラック

    【第2問の正解は……】

    「b)パーカ(parka)」と「d)アノラック(anorak)」です!

    日本でよく使われる「ヤッケ(jacke)」はドイツ語です。

    「フーディー(hoodie)」は防水機能のない「フード付きトレーナー」。これを日本語では「パーカー」と呼ばれることもあるので「Parker」と言ったつづりだと思われがちですが、「パーカ」が正しいです。

    「パーカ」も「アノラック」も、アラスカの先住民イヌイットが着ていたアザラシの皮でつくられた防寒着が語源です。

    3問:登山道ですれ違うとき、英語ではどう挨拶をする?

    すれ違いのときのあいさつや一種の立ち話も山の楽しみの一つですね。

    a)グッドマウンテン!

    b)ウェルカム!

    c)サンキュー・フォー・ハビング・ミー!

    d)ハロー!

     

    【第3問の正解は……】

    「d)ハロー!」です。日本語の「こんにちは」と同じですね。

    ただし、他にもいろいろな言い方があります。午前中なら「グッドモーニング」、午後なら「グッドアフタヌーン」も可。「ハーイ」とか「グッデイ(good day)」(オーストラリア風の発音だと「グダイ」)も時間を問わずに使えます。要は散歩中のあいさつと同じですね。

    オーストラリアだと「ハウアーユー?」という言い方もあります。アメリカだと初対面の相手には「ハウドゥユードゥー?」で、知り合いには「ハウアーユー?」と使い分けるとか言われていますし、日本の英語の教科書でそう習った人も多いかもしれませんが、オーストラリアでは初対面でも「ハウアーユー?」が一般的です。

    ちなみに「グッドモーニング」の「モーニング」は「午前」の意味。必ずしも「朝」だけでなく、たとえば1145分でも使えます。

    「サンキュー・フォー・ハビング・ミー」は友人の家に遊びに来たときなどに、その家の人に対して言う「お招きいただきありがとうございます」の意味です。

    ※ちなみに担当編集者から「ヤッホーの英語は?」とのお題をもらいました。調べたところ「yo-ho」とか「yo-ho-ho」がそれにあたるのですが、実際にそれをやっている人は見たことがないです。

    そういえば日本でも「ヤッホー」はあまり聞かれなくなりましたね。

    大きな声で「ヤッホー!」と叫ぶのもいいものです。

    私が書きました!

    オーストラリア在住ライター(海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫

    世界100ヵ国350人以上のメンバーを誇る現地在住日本人ライター集団「海外書き人クラブhttps://www.kaigaikakibito.com/」の創設者兼お世話係。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など同会のメンバーの協力を仰いだ著作も多数。オーストラリア・ブリスベン在住。

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