刺されると厄介なブユ(ブヨ・ブト)対策にオススメのアイテム3選 | アウトドアの知識 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.07.12

    刺されると厄介なブユ(ブヨ・ブト)対策にオススメのアイテム3選

    本格的なアウトドアシーンに突入する夏場になると暑さ対策はもちろんのこと、気になるのは、「虫刺され対策」です。特に「ブユ(ブヨ・ブト)」は体質によってはかゆみが出るだけでなく、大きく腫れてしまい、時には発熱といった症状を引き起こすこともあるので、重い症状になる前に何とか対策をしたいものです。そこで、今回は、オススメのブユ対策についてお伝えします。

    忍者のように近づいてくる吸血鬼、ブユ(ブヨ・ブト)ってどんな虫

    ブユは、蚊などと違い皮膚を噛み切って吸血するタイプの虫なので、噛まれた跡は中心が赤く出血して芯があるような感じに腫れるのが特徴です。また地域によっては呼び方が異なることがあり関東では「ブヨ」、関西では「ブト」と呼ばれているので、そちらの名称で聞いたことがあるかもしれません。

    ブユは、梅雨の時期から9月にかけて活動が一番盛んになります。つまり夏のアウトドアシーズンとちょうど重なることから、登山やキャンプ場に訪れた際に被害に遭うことが多くなり、厄介です。

    ハエの仲間であるブユの体長は3~5mmほどで、イエバエの半分程度しかない小さな虫です。湿度が高い水辺や草地を、昼間よりも朝夕の気温の比較的低い時間帯を好んで活動します。体長も小さく羽音もしないので、忍者のように近づき、気が付かないうちに刺していきます。

    香りも楽しめる虫よけ
    アウトドアボディスプレー エクストラ 

    パーフェクトポーション/アウトドアボディスプレーエクストラ

    まずはブユに刺されないようにしっかりと予防をしましょう。

    普段の紫外線対策で日焼け止めは使っていても、虫よけは後回しになりがちです。登山やキャンプなどフィールドでの活動時間が長い際に手軽にできる予防対策が、虫よけスプレーです。

    ブユは人間が発する二酸化炭素、体温、匂いなどを感知して近づいてきます、以下で紹介する有効成分やアロマの香りは、それらの感知能力を撹乱させる効果があるので、多くの虫よけスプレーに採用されています。

    しかし、いざ店頭に並んでいるたくさんの商品を見ると、どれを選べば効果が高いのか悩むところです。ブユや蚊などの吸血性の虫対策に効果のある製品を選ぶ際のポイントは有効成分です。

    最新の有効成分の代表が“イカリジン”です。日本では2015年に承認されたばかりなので初めて聞く名称かも知れません。もう一つは、日本では50年以上前から使用されている“ディート”です。こちらは世界的に最も多く使用されている虫よけ成分なので信頼性が高く、手に取りやすいかと思います。この2つの有効成分のどちらかが含まれていればブユ対策としては安心です。

    そして筆者のオススメは、虫よけ効果がうれしいのはもちろん、アロマの爽やかな香りに癒される、天然成分100%で作られたパーフェクトポーションの「アウトドアボディスプレー」です。山仲間が休憩中の僕にシュシュとスプレーしてくれて、その爽やかな香りに一瞬でファンになってしまいました。それが虫よけ効果のあるアウトドア用スプレーだと知ってさらに驚いたのです。

    アロマによる虫よけ効果がうれしいのはもちろん、シトロネラ、ペパーミント、ティーツリーなどのエッセンシャルオイルがブレンドされている天然成分100%なので、先に挙げた化学的な有効成分が気になる方にもオススメです。

    また裏ワザ的な使い方として、汗の臭いが気になるときのボディスプレー代わりにシュッ、シューズの中にシュッ、テントの入り口にシュッとひと吹きするだけでリフレッシュした気分にもなります。

    ■商品名:アウトドアボディスプレーエクストラ
    ■成分:100%天然由来成分
    ■容量:125mL
    ■販売元:パーフェクトポーションジャパン株式会社
    ■販売価格:1,540円

    虫に刺された時の応急処置に
    ポイズンリムーバー

    刺された患部にポイズンリムーバーの吸い口を垂直に当て、ゆっくりピストンを止まるところまで押し下げ患部を吸い上げる。

    ではブユに噛まれてしまった時はどうしたらいいのでしょう?ブユは吸血した際に噛み切った傷口から血を吸うとともに毒素を注入するので、体質によっては強いアレルギー性の症状が現れることがあります。そのため、刺された直後の対処によって症状の悪化を防ぐことが大切。そこで活躍するのが、毒素を絞り出すアイテムである「ポイズンリムーバー」です。

    噛まれたことに気がついたら、すぐに(2分以内が目安)傷口にポイズンリムーバーを当てて毒素を吸い出します。無いときは患部を指で摘んで絞り出してもいいのですが、ポイズンリムーバーの方がより衛生的です。

    絞り出した後は流水で傷口を良く洗い流してください。こうすることで毒素を体外に出す効果が期待できます。筆者の場合は、登山中など水道がない場所であった場合を想定してペットボトルのキャップにキリなどで2mm程度の穴を空けたものを用意しています。これを水の入ったボトルに付け替えて使えば、少ない量の水で高い水圧の水を患部に連続して掛けることができます。穴開きキャップは小さくて、ケガをした際の傷口洗浄にも使えて便利なので、救急セットに忍ばせておくことをオススメします。

    ポイズンリムーバーを持っていないという方もいると思いますが、アウトドア活動の必携品なので、ぜひ救急セットに加えて欲しいアイテムです。

    試して欲しい、頼れる外用薬
    ムヒアルファEX

    ブユに刺されたときのかゆみは強烈です。かゆくて我慢できなくなるほどです。体質によっては腫れや発熱といったアレルギー性の症状が発生することもあります。かきむしると、二次感染により症状が悪化する可能性があるので、気をつけてください。

    ブユに刺された時にオススメなのは、池田模範堂の「ムヒアルファEX」です。ブユの強いかゆみに効果を期待するなら、この商品のようにステロイド系の外用薬を選ぶ必要があります。毒素をポイズンリムーバーで吸い出して水で洗浄した後に、このステロイド系の塗り薬を塗れば炎症を抑えてくれたり、かゆみを抑えてくれる効果が期待できます。

    これらの応急処置をしても、咬まれた患部がひどく腫れたり、高熱が出たりするなどの場合は、悪化する前に速やかに病院を受診してください。

    ■商品名:ムヒアルファEX
    ■成分:PVA(ステロイド成分)0,15g配合
    ■容量:15g
    ■販売元:株式会社池田模範堂
    ■販売価格:1,320円

    まとめ

    ブユに対する予防と処置と治療に使える夏場の三種の神器をご紹介しました。これ以外にも朝夕は長袖・長ズボンを着用するなど肌の露出を避け、テントサイトでは屋外用の防虫線香などを併用すればブユや蚊がつきまとう夏の日々を快適にしてくれるはずです。ブユ対策をして、できるだけ刺されないようにしながら、アウトドアを楽しみましょう。

    私が書きました!
    JSPO公認山岳コーチ
    岸 正夫
    アウトドアの楽しみを多くの人と共有したいと“山ごはんクラブ”を主宰。キャンプだけでなく低山ハイキングから高山縦走まであらゆる山行を楽しむ。トレイルランニングやウルトラランニング歴も長い。遊ばせてもらっているフィールドに恩返しする気持ちで、ハイキングコースの整備に取り組んでいる。

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