冬キャンプにピッタリの鍋料理!山形の郷土料理「芋煮」を灯油ストーブで作る!
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    2021.01.13

    冬キャンプにピッタリの鍋料理!山形の郷土料理「芋煮」を灯油ストーブで作る!

    私が書きました!
    アウトドアライター
    斎藤純平
    キャンプに関する記事を中心に執筆しているアウトドアライター。趣味はキャンプ・国内旅行・バイク・スキューバダイビング。温泉や神社を巡るのも好きで、そこそこ詳しい自信あり。どこにも定住しない自由気ままな生活を目指すため、ライターとして活動している。

    「芋煮会」で知られる山形のソウルフード

    寒い時期にうれしい鍋料理です。

    寒い時期のキャンプ飯といえば、やっぱり鍋料理が定番でしょう。今では鍋の素もたくさんの種類が販売されており、食材を買いそろえるだけで、味つけもせずに美味しい鍋料理が食べられます。

    しかし先日、たまには最初から作ってみようと思い立ち、普段口にすることがない山形名物、芋煮を作ることにしました。

    芋煮といえば、東北の秋の風物詩である芋煮会。

    河原などの屋外で鍋を作って食べるという楽しみ方は、キャンプに通じるところがあるのではないでしょうか。

    そして今回は、コンロではなく灯油ストーブを使用して芋煮づくりをしてみます。

    灯油ストーブは冬キャンプの強い味方です。これを利用しない手はありません。

    今回使用する、コロナの対流式灯油ストーブ。

    こちらはコロナの対流式灯油ストーブ。昔から形を変えずに残り続けるロングセラー商品です。ガスコンロほど微妙な火力の調整はできませんが、鍋料理ではそれほど問題にならないでしょう。

    冬キャンプで灯油ストーブを使用している方は、参考にしていただければと思います。

    芋煮の材料(2人分)

    材料費は合計で800円ほどでした。※調味料含まず

    里芋・・・300g
    こんにゃく・・・1枚(200gほど)
    ネギ・・・1本
    牛肉(切り落とし肉)・・・200g
    醤油・・・大さじ3
    酒・・・大さじ2
    砂糖・・・大さじ1
    水・・・600ml

    こんにゃくは下処理の手間を省くために、「アク抜き不要」と書かれているものがベストです。

    牛肉ではなく豚肉を使用してもいいですが、いずれの場合もカットせずにそのまま使用できる切り落とし肉を選びましょう。

    芋煮の作り方

    灯油ストーブで料理をする際は、天板のサイズを超えるような大きな鍋を使用しないこと、あまり重いものを乗せないことが重要です。また、加熱中は吹きこぼれないようにしっかり見張るようにしましょう。

    1.里芋の皮をむいてひとくち大にカットする

    里芋にナイフを立ててこするようにすると、身を切りすぎることがなく皮がむけます。

    まず最初に里芋の皮をむくのですが、その前に里芋が全部浸る量の水を用意しておきましょう(材料の水とは別)。そして里芋の皮をナイフでこそぎ取るようにしてむき、1個1個水に入れていきます。

    里芋はぬめりを取るために、下処理として軽く茹でるのが一般的。しかし、キャンプでそこまでするのは少々面倒です。

    とくに冬のキャンプでは、寒いのでできるだけ水のなかに手を入れることを避けたいところ。今回は水につけた里芋をキッチンペーパーで拭くという方法を選びました。

    里芋の表面のぬめりを拭き取っています。

    表面のぬめりを拭き取った里芋を少し大きめのひとくち大にカット。小さく切りすぎると、「芋煮」なのに里芋の存在感が小さくなってしまいます。メイン食材として目立たせるために、大きめにカットしましょう。

    大きめのひと口サイズにカット。

    水に濡れた里芋はとても滑りやすいので、ナイフの使用には細心の注意を払いましょう。

    2.ネギをななめ切りにする

    ネギの切り方は、好きなようにおこなって問題ありません。

    続いてネギをカット。輪切り・小口切り・ななめ切りなど、切り方は好みの方法で問題ありませんが、今回は幅2cmほどのななめ切りにしました。

    こうすることでよく煮込んでもネギの食感が残り、しっかりした食べ応えを感じることができます。ネギがそれほど好きでない方や、ネギ特有の食感が苦手という方は、小さめの輪切りや小口切りにするといいでしょう。

    3.こんにゃくをひとくち大に手でちぎる

    ブチブチとちぎっていきます。

    こんにゃくは水で軽く洗ってから、1個1個手でちぎっていきます。ナイフでカットするよりも、手でちぎる方が短時間で味が染み込むからです。

    手を汚したくない場合は、ナイフでカットしてもOK。その際には隠し包丁を入れると味が染み込みやすくなります。

    こんにゃくを料理に使用するときは、下茹でをしてアクを抜くのが理想的です。しかし、キャンプではできるだけお湯を捨てるような料理の仕方をしたくないので、今回は下茹でをおこなっていません。

    結果的に、こんにゃくの臭みやアクなどはそれほど気になりませんでした。どうしても気になるという方は、「アク抜き不要」と表示されている商品を購入するといいでしょう。

    4.鍋でこんにゃく・里芋を煮る

    先にこんにゃくと里芋を入れます。

    鍋に水600mlと、醤油・酒・砂糖を用意しておいた量の半分ほど入れます。続いて里芋・こんにゃくを入れて加熱。

    加熱中はたまに里芋の煮え具合を確認し、里芋が十分に柔らかくなるまで煮込みます。煮込んでいる最中は、鍋から吹きこぼれないように注意しましょう。

    今回は20分ほど煮込んだところで、里芋に箸がスッと刺さるくらいやわらかくなりました。

    5.残りの食材をすべて鍋に入れて煮込んだら完成

    これで今回用意したすべての食材が入りました。

    里芋が柔らかくなったら、ネギ・牛肉を鍋に投入。そして味見をしながら残りの調味料を入れ、味を調整します。

    汁の味が丁度よい具合になり、牛肉とネギに十分火が通ったら完成です。

    無事、イメージ通りに完成しました。

    里芋のトロリとしたやわらかな食感と、牛肉の旨味が溶け込んだ醤油味の汁が、冷えた体を温めてくれます。

    これを景色のいい場所に持っていって食べたら、東北の秋の風物詩、芋煮会の気分を味わえるかもしれません。

    シメはカレールウとうどんを入れて「芋煮カレーうどん」として楽しもう

    里芋のとろみが効いています。

    芋煮は山形の名物として全国的に有名ですが、残した芋煮にうどんを入れてシメとして食べたり、さらにカレールウも入れてカレーうどんにして食べるという文化もあります。

    せっかくなので、本場でも愛されている芋煮カレーうどんも楽しみたいところです。

    里芋が入っているため、スープに最初からとろみがついており、カレールウを入れるだけでしっかりカレーうどんらしく仕上がります。

    うどんに関しては、とくにこだわりがなければ下茹でが必要ないものを選びましょう。きしめんを使用するのもおすすめです。

    カレーの辛味が体を内側からあたため、活力を与えてくれる。まさに冬キャンプにうってつけの料理といえるでしょう。

    とても簡単に作ることができるので、ぜひこちらも試してみてください。

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