先日、わが家にあった自転車9台を、最終的に3台まで絞り込みました。ロードバイクや子ども車、買い物自転車など、どれも思い入れがあって残してきたものばかり。しかし整理収納アドバイザーの視点で見直すと、今、ほんとうに必要な自転車が見えてきました。
今回は、好きだからこそ持ちすぎてしまう所有自転車を削減した実体験をもとに、「キャンプギアなど、趣味の道具と上手に付き合うための引き算」について考えてみました。
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体はひとつなのに乗り物ジャンキーだった日々を振り返る

私は、もともと根っからの乗り物好きなんです。オートバイ、クルマ、自転車…、体はひとつなのに、いったい何台所有してきたことでしょうか。振り返れば、オートバイとクルマの税金や保険料を払うために働いていたような時期もありました(笑)。
土曜はハーレーでツーリング、日曜はオフロードバイクで河川敷のコースへ。月曜の仕事にはロードバイクで向かい、普段の都内の移動はミニベロで。週末はキャンピングカーでサーフィンへ行き、日帰りのときにはジープで。まるで日替わり定食のように毎日、愛車を乗り分けていました。
独身時代はそれでもよかったんです。ところが結婚して子どもが生まれると事情は一変しました。
乗り物を取り巻く生活の変化
- 自分のために使える時間が圧倒的に減る
- ガレージや駐輪場が自分だけの空間ではなくなる
- 自分の趣味より、家族の利便性が優先される
- 維持費や保険料に対する見方が変わる
気がつけば、乗らないのに持っている乗り物が増えていました。オートバイは早々に手放したものの、問題は自転車。エンジンがない分、税金がかからないからと、心情的にずるずる置きっぱなしに…。
独身時代からのロードバイクと小径車、夫の小径車、子ども用自転車、実家でたまに乗っていた亡き母の買い物自転車など、気がつけば9台も!
手放せない理由は「愛着」より「面倒くささ」だった

子乗せ自転車の積載力の高さから、子どもが大きくなってからも手放せない、という都市部に暮らすご家庭も多いですよ。

わが家にたまった9台を最終的に3台まで減らしたと、周囲の友人にお話しすると、「整理収納アドバイザーだから、簡単に手放せるんでしょう?」と言われました。「いやいや、とんでもない」。じつは、私はかなりの面倒くさがり屋なんです。
だからこそ、整理収納に興味を持ちました。
「どうしたらもっと楽に暮らせるのか」
「どうしたら家事や作業を減らせるのか」
昔からそんなことを考えることが好きで、自分のものぐさな性分を改善するための勉強がてら、整理収納アドバイザーの資格を取りました。
そんな私が断言します。
みなさんがお気に入りの道具を手放せない最大の理由は、じつは愛着ではなく、「面倒くささ」ではないでしょうか?そう、自転車を1台手放すだけで、やるべきことが山積みなんですから。
- 防犯登録の抹消手続き
- 譲渡証明書の準備
- 譲り先とのこまめな連絡
- どうやって運ぶかという方法の検討
自転車に関していえば、思いのほか、やることが多いんです。しかも、いざ粗大ゴミに出そうと思えば、予約する手間や、お金もかかります。
「そのうち時間ができたらやろう」
そうやって先送りにしているうちに何年も過ぎてしまうのが現実ではないでしょうか。

小学校に入る前、徒歩派の長男も毎週末、自転車の練習に励みました。長男には「体が大きくなってもペダルを外して乗れるように」と、つい私が欲張って、ちょっと大きくて重いキックバイクからスタートさせてしまいました。一応乗れるようにはなりましたが、苦戦しました。
一方で次男は、甥っ子の一番小さなストライダーのお下がりをいただき、あっという間に乗れるようになりました。親は先を考えてしまいがちですが、自転車上達の近道は、今、一番その子に合ったサイズの車両を選んであげることだと、2人目を育ててやっとわかりました。
甥っ子の自転車をもらったり、長男が乗っていたものを次男が乗るだろうと取り置いていたら、ガレージや駐輪場が自転車だらけになっていました。

そこで、どのようにわが家の自転車を減台したか、詳しく説明しますね。
フリマサイトを活用して次のオーナーへ引き渡す

今回の自転車処分も、最初はかなり腰が重かったです。しかし、一度動き始めたら、これが意外と楽しくなっていきました。
まず高級なスポーツ車2台は、購入したショップへ持ち込み、中古車として再販していただくことに。
ほかの自転車は、フリマサイトを使って次のオーナーを探すことにしました。
家族の役割分担を明確に。文章を書く私が、出品・画面のやり取りを担当。そしてフットワークの軽い(ちょっとコワモテな)夫が引き渡し担当です。
大人用の自転車は送料が高いため、自宅近くまで引き取りに来られる方限定で出品。購入者が決まったら、夫がその自転車を漕いで待ち合わせ場所まで届けに行くスタイルです。全身黒づくめのイカツいサングラスおじさんが現われて、先方もさぞ驚いたかと思います(笑)。
夫の小径車、かつて大活躍した子乗せ自転車、キッズバイク3台、さらには亡き母の買い物自転車まで、私たちの心配をよそに、フリマサイトを通じて新しいオーナーが次々と見つかりました。
確かに手続きは面倒です。でも、途中からは完全にゲーム感覚に。
「少し値段下げたら?」とせっかちな夫に、「大丈夫、幼稚園の新学期が始まるころには必ず売れるから」と私。スマホの通知が鳴るたびにワクワクし、駐輪場に隙間ができていく様子はたまらなく気持ちがいいものでした。最後の1台が旅立ったときの達成感たるや!
処分費用をかけずに軍資金を稼ぐ
今回の大人の引き算には、うれしいオマケが。手元に残った売上金が、新しく我が家に迎えた電動アシスト自転車の購入資金の一部になったのです。
新たに購入した電動アシスト自転車はパナソニックのBP02

よく走り、積載力も高いBP02が来てからは、毎日のように乗っています。しかし、夫とふたりで出かける機会が多くなったため、熟考の末、半年後にもう1台増車することにしました。
2台目の電動アシスト自転車は、ROCKA FLAMEのFUMA

使わなくなったものをただ捨てるのではなく、次に大切に使ってくれる人へとバトンを渡す。その資金で今の暮らしに必要な道具へとアップデートする。そう捉え直してみると、手放す行為は決してマイナスではありません。むしろ、新しい楽しみを迎えるためのポジティブな入り口なのです。
これはキャンプギアの整理でもまったく同じことがいえて、眠っているテントや出番の減ったランタンを思い切って手放してみれば、空間が空くだけでなく、欲しかった次の一品を迎える軍資金に化けてくれるかもしれません。
厳選した一軍と生きる、これからの身軽な人生
最初にお伝えした通り、私は決して物を持たないミニマリストではありません。スノーボードやサーフィンなど道具が必要な趣味が大好きで、乗り物だって相変わらず大好きです。
しかし、以前の私と比べて、意識が大きく変化しました。それが以下の3点です。
- 空間を増やす前に、まずは減らすことを意識してスペースを確保する
- 自分が把握でき、愛情を持って管理できる適正量を知る
- 年齢や家族構成など、その時々のライフステージに合わせて道具を最適化する
というわけで、わが家の自転車は9台から3台になりました。しかし不思議なことに、不便さは少しもなく、厳選された一軍だけに囲まれている今のほうが、ずっと快適で心が軽くなりました。
もちろん私のことだから、なにかおもしろそうな乗り物や道具を見つけたらまた欲しくなるでしょう。実は、すでにちょっと気になる物が、いくつかあるんですよね…(苦笑)。
でも、今の私は、手を伸ばす前に考えるはずです。
「これ、ほんとうに今の私に必要?」
そして、「物を迎えるなら、なにかを卒業させてから!」と。
そんな新陳代謝を繰り返しながら、これからも好きな道具たちと長く付き合っていきたいと思っています。




