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北海道札幌市を拠点とするNPO法人、EnVision(エンヴィジョン)環境保全事務所が、増え続ける熊被害の対策として、「ベアドッグ」を導入するプロジェクトを進めている。
ベアドッグとは、アメリカのベアドッグ育成機関 Wind River Bear Institute(WRBI)が育成する、フィンランド原産の「カレリアン・ベア・ドッグ」のこと。
カレリアン・ベア・ドッグは、ヒグマなどの大型獣の探索・追跡に用いられ、ヒグマに対しても怯むことのない勇気と高い知性を兼ね備え、人に対してもフレンドリーな犬種。
EnVision(エンヴィジョン)環境保全事務所では、クラウドファンディングを通じて、ベアドッグをWRBIから迎え入れ、北海道・札幌においてハンドラーと共に育成・訓練を行なうプロジェクトをスタートさせた。
支援募集は6月30日(火)午後11:00まで。目標金額を達成した場合のみ、支援金を受け取ることができる、All-or-Nothing方式で挑戦している。
https://readyfor.jp/projects/beardog_envision2026
黒田未来雄からのメッセージ
今年もヒグマの動きが活発です。
北海道南部の島牧村では、駆除にあたったハンターが大怪我を負い、北部の士別市では市街地のそばから離れないヒグマが緊急銃猟で捕獲されました。
ハンターの減少などにより、人間に対して警戒心の薄い個体が増えていることが問題となっています。
ヒグマは人間の生活圏のすぐそばにいるにもかかわらず、身を隠すのが非常に巧みで、姿を見ることができません。
しかし、特殊な訓練を受け、嗅覚が優れたベアドッグならば、ヒグマがどこにいるのかを探し出すことができます。
足跡やフンなどの調査でも、人間なら見逃してしまう痕跡を的確に見つけてくれます。
ヒグマは本能的に、犬を怖がります。
ベアドッグが、ヒグマと人間の境界線を日々パトロールするだけでも、ヒグマに恐怖心を植え付ける効果は大きいことでしょう。
すでに2004年からベアドッグが導入された軽井沢では、ツキノワグマの追い払いや警戒に大きな効果があることが実証されてます。
昔からヒグマと暮らしてきたアイヌの人たちも、ヒグマ猟のときには必ずと言っていいほど、犬を連れていきました。
ヒグマの追跡や、冬眠穴を探すのに、犬は欠かせない存在で、「クマを獲るのは人間ではなく犬だ」と語る猟師もいたほど。
ヒグマ対策のために、犬の能力を活用するのはとても理にかなっています。
ベアドッグの取材をしたこともある僕は、「北海道にもベアドッグが導入されればいいのに」と思い続けてきました。
ようやく動き始めた、北海道でのベアドッグプロジェクト。
人間とヒグマの、より幸せで健康的な未来のために、皆さまのご支援を宜しくお願い申し上げます。
黒田未来雄




