関東屈指の古刹として知られる深大寺。都心から気軽に行ける場所としてSNSでもよく見かけます。このごろは自然を感じたい若者たちに大人気で、ものすごい賑わいなんだとか。
駐車場が混雑することは予想できたので、自転車で行くことに。自宅から子ども連れで、いかにスマートに楽しむか。家族3人のリアルなサイクリング記録をお届けします。
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7歳児と出かけた初めての長距離サイクリング

私が暮らす街から深大寺までは、地図で見れば10㎞ちょい。大人ならなんてことない距離ですが、7歳児にはちょっとした冒険です。
まず一番に考えたのはルートの安全性。交通量の多い幹線道路は避けたいのが親心ですが、今回は甲州街道の北側をほぼ並行して東西に走る「東八道路」をメインに据えました。というのも数年前のリニューアル工事で、道幅が広い自転車走行帯がある区間が延伸し、とても走りやすくなったから。
さらにアップダウンがほとんどないから、 上り坂での無理な立ち漕ぎや、下り坂でのスピードの出し過ぎの心配もありません。体力に限りがある子どもと一緒だから、フラットな道を一定のペースで進めるこのルートは、裏道を繋ぐよりずっと走りやすかったです。
とはいえ子どもと走ると、やっぱり気をつかいます。今回改めて実感した、子どもと長距離を安全に走るコツを紹介します。
子どもと一緒に長距離を安全に走るコツ
1.高低差の少ないルートを事前にリサーチする

今回走った東八道路のように、アップダウンが少なく見通しのいい道は子どもの体力が消耗しにくく、親のハラハラも激減します。
また、自転車走行帯が歩道内に色分けされているので、クルマとの接触リスクが低く、子どもも自分のラインを守って走りやすそうでした。
2.子どもの後方を親が走る

我が家では、夫か私のどちらかと次男で出かけるときには、先頭を走らせるようにしています。今回は大人がふたりいたので、夫が前、私が後ろで挟む形で走りました。夫がペースメーカーとなり、次男のスピードをコントロール。後ろにいる私からは常に視界に入っているので、なにかのときに彼に声がけができます。
3.汗冷え対策を考えた服装で快適に

5月の日差しは意外と体力を奪います。吸汗速乾のウェアをベースに、休憩時にさっと羽織れる薄手の長袖を用意。万が一の転倒時も、肌が見えているよりずっと安心です。
これからさらに暑くなってきたら、休憩ごとにヘルメットを脱がせて、頭を冷やしてあげることも忘れずに。
4.ゴールに待つご褒美をちらつかせる

「あのお蕎麦屋さんまで頑張ろう」「帰りは焼きたてのお団子だよ」と、目に見える目的を用意することで、子どもは自然と頑張れます。やっぱり食べ物が効くのでしょうか?あ、私もか(笑)。
時間と装備をひと工夫して、サイクリングをもっと快適に

子どもが長距離を安全に走るためのコツに加えて、今回私たちが実践した(あるいは現場で痛感した)大人側の工夫も備忘録として残しておきます。
道も目的地も混雑を避けられる時間帯を選ぼう

普段から人出が多い深大寺。人が増えるピーク時に帰路につくことが、心身ともに余裕を持つ秘訣です。
とりわけGWのような連休は、早めに出発し、お昼過ぎに帰宅というのが我が家の鉄則。今回ランチに選んだ蕎麦屋には、11時の開店15分前には到着できるよう逆算して自宅を出発しました。それでもすでに行列ができており、2巡目で入店することができました。

地図アプリとApple Watchがかなり便利でした

道順が不安なときは、安全な場所に停止してから地図画面でルートを再確認。迷うロスをなくすだけで、親の疲労はずいぶん軽くなります。

Apple Watchとスマホをリンクして走行距離を手元で見えるようにすると、「あと半分だよ!」といった声かけにも説得力が増し、親自身のモチベーション維持にも役立ちました。
荷物を前カゴへ入れれば体が楽々

体力を温存するため、荷物はすべて自転車の前カゴへ。背中に汗をかかず、肩への負担もありません。往復20km以上のライドでも体のラクさが格段に違うことがわかりました。
裾の巻き込み対策を忘れずに

今回、唯一の忘れ物が裾バンド。チェーンへの巻き込みを防ぐ必須アイテムです。これを忘れてしまい、何回かパンツの裾がチェーンに絡まりそうになりました。ロン毛の次男からヘアバンドを借りて足首を留めたのですが、これが意外と機能しました(笑)。


大切なことは、子どもも大人もいかに快適に自転車に乗るか、という工夫を凝らすこと。それが、親子でのロングサイクリングを苦行から楽しい冒険に変える最大のポイントだと思いました。
初めての長距離サイクリングで、親はがっくり、子どもは…


この日の走行距離はトータルで23kmほど。久しぶりのロングサイクリングで、ヒザ周りが熱くなりました。自宅に帰ると、夫も私もそのままリビングのソファへ直行でした。ところが次男は、「近所の公園で壁当てしてくる!」と、野球のバットとボールを抱えて外へ。完全に7歳児の体力に負けた一日でした…。
次男にとっては、自分の力で20km以上を走りきったことは、とても自信になったようです。親はヘトヘトでしたが、またひとつ子どもの成長を確認できました。




