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キャンピングカーの達人、伴 隆之の注目モデルレビュー
軽キャブコンの火付け役が新モデルをリリース!

今回紹介するのは登場したばかりの軽キャブコン「ジンク」です。こちらは「迅速に動けて快適な空間」をコンセプトに製作されたモデル。
製造・販売は2003年に軽トラックをベースに日本で初めての軽キャブコン「ラ・クーン」を誕生させたオートアズマ。キャブコンというジャンルを軽自動車ベースで実現した、まさにエポックメイキングなモデルで、今なお続くロングセラーモデルとなっています。

そんなラ・クーンはシェルが軽枠(全長3.4m以下・全幅1.48m以下・全高2m以下)には収まらないため、普通車8ナンバー登録となるモデルですが、その後2007年に軽8ナンバー登録の軽キャブコン「ケーアイ」を発表。そして今年、約19年ぶりに新型となる「ジンク」を発売しました。

では、さっそく細部を見ていきましょう。
2人旅までと割り切ったことで断熱性と買いやすさを実現

ジンクは軽枠に収めたボディながらもケーアイとは大きく異なり、ポップアップルーフを搭載せず2人就寝としています。軽枠に収まるキャブコンの多くはポップアップルーフを搭載するモデルがほとんど。それは、トラックベースのためフロア高が高くなってしまうため室内高に余裕を持たせることができないから。
しかし、オートショップアズマではケーアイのユーザーでもポップアップルーフを開けずに利用しているというという声を多く耳にし、それならばポップアップルーフを搭載しないリーズナブルなモデルを出してみても良いのでは?と考えたそう。
ポップアップルーフがあると室内高に余裕が生まれて開放感が増え、就寝人数も増やせるなどのメリットもありますが、シェルに比べてテント部分のからの冷気の侵入による断熱性の弱さに加え、ポップアップルーフ架装による販売価格が高額になるというデメリットも併せ持っています。
そこで、ジンクは2人就寝と割り切り、断熱にこだわったスタイリッシュなシェルと手に取りやすい価格を目指して作られました。
居住性はキャブコンならではの快適ぶり

実車を目の前にすると、パッと見では軽バンコンのようなスタイル。しかし、バンコンに多い天井だけの断熱ではなくシェル全体と床に20mmの断熱材を使い、さらにアクリル2重窓を採用することで高い断熱性を実現しています。
室内高を見ると、軽バンコンの定番であるエブリイバンの荷室高1240mmやアトレーの同1215mmなどと比べても同等である1230mmを確保。レイアウトの自由度もキャブコンならではで、横向きのセカンドシートと後部のシートによるリビングは開放感もあって採光もしっかりと確保されています。
リビングはL字型ソファによる開放感を持ちつつ足元スペースも広々とし、脱着式テーブルやカウンターが備わっているので食事のときも快適そのもの。身長179cmの筆者でも室内高はバンコンとほぼ同じだと感じました。
ベッドの展開は背もたれと予備マットを通路に置くだけと簡単。ベッド幅も軽バンコンよりも余裕があり、2人旅でもまったく問題ありません。
装備面では上部収納をはじめ収納スペースが豊富で、収納力が高いのもキャブコンならでは。また、エントランス脇には座面と同じ高さのキャビネットがあり、天板部分を跳ね上げるとシンク&蛇口、カセットコンロも搭載。洗面や歯磨き、ちょっとした調理ができる仕様となっています。







軽トラックベースながらも乗車定員4人を確保。軽バンコンよりも断熱にこだわり、価格は386万1000円からと、水まわりなどを装備した本格的な軽バンコンと同程度なのもうれしいところ。エクステリアも個性的で断熱性も抜群な1台です。




