タレント磯野貴理子さん、鳥のおかげで〇〇に優しくなった!? | 自然観察・昆虫 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

自然観察・昆虫

2026.05.31

タレント磯野貴理子さん、鳥のおかげで〇〇に優しくなった!?

タレント磯野貴理子さん、鳥のおかげで〇〇に優しくなった!?
鳥をきっかけに自然を見る目が広がりつつある磯野さん。今回は鳥がらみの昆虫エピソードです。
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磯野貴理子の推し鳥DIARY 第9回 鳥が教えてくれた虫の意味

磯野貴理子

1985年、お笑いアイドルグループ「チャイルズ」の一員としてデビュー。解散後はタレント、俳優としてマルチに活動。軽やかなトークとユーモアあふれるキャラクターでお茶の間の人気者に。

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近ごろ昆虫にも興味津々! ハット ¥4,400、
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春ですね。鳥たちが活発になる季節がやってきました。そして、昆虫たちがにぎやかに動きだすシーズンでもあります。
 
この連載の第2回でも「鳥を好きになってから虫にも興味を持つようになった」と少し触れましたが、バードウォッチングに行くたび思うんです。鳥を観察していると、虫も絶対に無視できないということに。
 
昆虫については忘れられないエピソードがあります。日本野鳥の会に入って間もないころ、奥多摩の探鳥会へ参加したときのことです。初心者なりにいろいろ興味がありすぎて、リーダーの方にぴたっとくっついて質問攻めしながら森を歩いていたんですね。メジロの鳴き声が覚えられない、とかあれこれと。
 
すると、その方はとても穏やかな口調で「慌てないで大丈夫です。競争じゃありませんからね。ゆっくり自分のペースで覚えればいいんですよ」って。嫌な顔ひとつせず私の質問に答え続けてくださっていたんですが、途中で、私のゆく手をパッと手で制したんです。何⁉ と思って、リーダーの視線を追って地面に目を落としたら、私のつま先のわずか先にテントウムシがいたの。
 
私に話しかけてくださりながらも、点のように小さな昆虫を見逃さないなんて……。びっくりしたと同時に、なんて命を大切にする人なんだろうって、すっかり尊敬してしまいました。

虫に優しくなった

 
私も鳥好きが深まるにつれ、自然と虫への向き合い方も変わってきました。家の中で見つけた小さな虫は手でつまんで窓の外にそっと逃がすようになったし、蚊も叩きません。
 
夏になると、野外で顔の周りにまとわりついてくる小さな虫が出てきますよね。昔はうっとうしくてパッパッと雑に追い払っていたんです。でも今では、この虫はツバメたちのエサなんだなあと思うと、その虫たちも愛おしくなっちゃって(笑)。
 
凶暴なスズメバチも、対処法を知ったらさほど怖くなくなりました。どうすればいいかって? 知らんぷりして慌てないこと。ハチが興奮するので手で払ったりしないでそっとその場から離れるんです。

刺されたら大変な虫も……

 
とはいえ、判断を間違えて大変になることもあります。昨年の夏、群馬へ山登りに行ったときのことです。手のひらに虫がとまって、わ、スズメバチ? とヒヤッとしたの。手で払っちゃダメと思って一瞬対応が遅れてしまったんだけれど、それはスズメバチにそっくりのアカウシアブでした。しっかり刺されてしまって激痛です。みるみるうちに腫れてきて一緒にいた人は青ざめた顔で「冷やさなきゃ」というけれど、冷やすものはなし。翌日、熱が出たので皮膚科に行って抗生剤を処方してもらいましたが、本当に痛かった。皆さんもアブには気をつけてくださいね。

食べて食べられ食物連鎖

 
人間にとっては、厄介者扱いされてしまう場合もある虫も、鳥にとってはかっこうのエサです。2月の頭に、都内で雪がふった日、喜び勇んでカメラを持って家の近所を歩いていたらシジュウカラを見つけて。すかさずシャッターを切ったんですが、あとで写真をチェックしてみたら、その子、カメムシをくわえていたの。へえ、カメムシも食べるのか! って初めて知りました。
 
それにしてもこんな寒い雪の日でもいつもどおり活動して、エサをちゃんと見つけるんだなと感心しました。
 
モズという鳥の捕食方法はちょっと特殊で、“はやにえ”と呼ばれる習性を持っています。小鳥サイズでかわいい顔をしていますが、よく見るとモズのクチバシは猛禽類のように鋭くて、主に肉食なんですね。はやにえというのは昆虫などのエサが減る冬に備えて、獲物を樹の枝先などに突き刺しておく行動のこと。探鳥会などで森を歩いていると、枝の先に刺さった昆虫を見かけることが少なくありません。そういえば昨年、栃木で私が耕した田んぼ“きりたんぼ”でもはやにえを見つけましたっけ。
 
残酷だと思う人がいるかもしれませんが、エサの保存方法であって、モズにとっては生き延びるための知恵なんです。自然界では、昆虫を食べる鳥がいて、その鳥を食べる鳥や動物がいる。食物連鎖ですね。ごく自然な営みだし、はやにえは賢い方法だなあと思いました。
 
でもこの間の探鳥会では、リーダーが枝先に刺さったカラカラのバッタを見つけて「モズが食べ忘れて干からびてますね」って。たまに、はやにえの場所を忘れてしまうこともあるみたいです。だけど、この枝に残されたカラカラのバッタも、やがて誰かの糧になり最後は土に還る。自然はどんな小さな命も無駄にしないんです。

ミミズをゲット!

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虎のようなまだら模様が落ち葉に溶け込むトラツグミ。地面にいるミミズなどをエサにします。

カメムシも貴重なエサ

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シジュウカラは昆虫好き。しんしんと雪の降る東京で、カメムシを捕食した姿を撮影しました。

はやにえをするモズ

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スズメよりひと回り大きなモズの武器は、鉤型のクチバシ。トカゲのような、体に対して大きな獲物も捕らえてはやにえにします。

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バッタのはやにえ。

鳥の撮影/磯野貴理子

【出演情報】CSフジテレビTWO「はやく起きた朝は…」(新作エピソード毎月第2日曜日 6:30〜7:00)が放映中。
フジテレビ「ホンマでっかTV」毎週水曜日21:00〜21:54 出演中。


※構成/安井洋子 プロフィール写真撮影/三浦孝明

(BE-PAL 2026年5月号より)

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