※古い時代の商品を紹介している関係で、一部見づらい写真があります。ご了承ください。
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アウトドア界"神"ブランド大辞典「ウェア編」後編
キッズ用品からロープまで他にはない幅広い製品群

アウトドアブランドの中でも長い歴史を持つマムートはロープ製作から始まった。時代の流れとともに山岳用を手がけるようになり、やがてアバランチギアなどのハードなギアから山岳全般をカバー。他に類を見ない品ぞろえで山岳愛好家を支えている。
創業 :1862年
問い合わせ先:マムートスポーツグループジャパン TEL:03(5413)8597

スイス北部の小さな町で、農業用ロープの製作から始まった。家族経営でスタートし、1950年代には登山用を製作する。


1969年に陸軍向けに最初の雪崩ビーコン、バリーボックスVS 86を開発。’80年代までに、ロープとビーコン、アパレル、シューズと製品群を拡張。
バリーボックスS2
¥71,500

初代の発売から57年が経つバリーボックスは、改良を重ねバックカントリーの必須装備として現在も活躍。ガイド御用達の製品だ。

ひとりの職人の技術が全米で評判を呼んだ

’70年代、ランディ・メレルはユタ州で顧客注文のハイキングブーツを手がけていた。フィット感がいいと口コミが拡散。’81年に『バッグパッカーマガジン』で取り上げられたことがブランド設立のきっかけになっている。’83年にはウィルダネスを製作、デザインと機能性、さらに量産を可能にした技術が確立された。
創業 :1981年
問い合わせ先:丸紅コンシューマーブランズ株式会社 https://merrell.jp/

ウェスタンブーツの職人だったランディ・メレルがブランドの創業者。妥協を許さない職人気質がブランドを成功へと導いた。
ウィルダネス
¥49,500

現在もラインアップされているメレルの象徴的ハイキングブーツ。在庫が限られた希少なブーツとなっている。

’98年に発売したジャングルモックが大ヒット。アウトドアのオンオフの境を打ち破った。

ジャングルトレックモック
¥16,500

ジャングルモックはさらなる進化を遂げている。日常とフィールド、家と外。さらに脱ぎ履きがしやすくなり通気性も向上している。
機能美が光る美しいライン。原点はアートにあった

創業者でデザイナーのマイク・プフォテンハウアーは、縫製を母から教わり16歳のときに初めてパックを作った。趣味の登山を続けながら大学では美術を専攻、同ブランドの高いデザイン性はここに起源がある。人間工学に基づいた背負いやすいシステムを開発研究し、機能と美しさを高い次元で融合させている。
創業 :1974年
問い合わせ先:ロストアロー https://www.lostarrow.co.jp/

ミシンで作業しているのが、創業者のマイク・プフォテンハウアー。

米フォーチューン誌に「アメリカのベスト100」製品で選ばれたことを報じる地元の新聞。

原点ともいえるのが’79年に発売したエーリエルだった。写真は後に描かれたスケッチ。

日本での展開が始まった’92年当時のカタログ。現行モデルにも通じる製品の曲線美がある。

サスペンション機能を説明した小冊子。通気性がある、伸縮性があるなど細かく表記している。
アトモスAG50
¥53,900

肩から腰にかけて背面全体が継ぎ目なく一体となって背中に馴染むように包み込むのがアンチグラビティ(AG)の特徴。荷重を分散させる。

自由で柔軟な発想から道具を作り続ける

パックデザイナーの斎藤徹氏が創業。代表作のパスファインダー(チェストバック)は、パックの胸元に装着でき地図や小物を入れる便利ギアとして人気が高い。斎藤氏がオリエンティアで地図好きであったことも背景にある。タープやテント、クッカーなどもあり製品群は幅広い。徹底的に考え抜く堅実な物作りが強みだ。
創業 :2011年
問い合わせ先:パーゴワークス https://www.paagoworks.com/

幼少期から物作りが好きだったという斎藤徹氏が’98年ころに自分のために作ったチェストバック。「Journey Junky」というロゴマークも。

パーゴワークスの前身となる「HOBO great works」時代に制作したもの。ブランド名は兄であるホーボージュン氏のペンネームから。

’11年、満を持してパーゴワークスを立ち上げ、最初のパスファインダーを発売。ようやく自分のブランドができたという実感があった。

’12年に発売した初のバックパック「カーゴ35」。どう荷物を運ぶかは使い手次第、柔らかい背負子のようで自由度が高い。
これが正真正銘、本当のマウンテン・パーカーだ

カリフォルニア州バークレーの「スキーハット」という店で出会ったジョージ・マークスとボブ・スワンソン。バックパッカーだったふたりは意気投合しアウトドアの物作りに乗り出す。’68年、綿とナイロンを混紡した60/40のマウンテン・パーカーを発売。撥水性と通気性に優れた性能が支持を集めた。現在も変わらないMade in USA。
創業 :1965年
問い合わせ先:アリガインターナショナル https://sierradesigns.jp/

綿60%とナイロン40%の混紡素材は、両者のいいとこ取り。一般に「60/40(ろくじゅうよんじゅう)」と呼ぶ。

1968〜1969年のカタログ画像。2層のマイクロポーラスナイロン製と60/40製の2型を製作したと書いてある。

’60〜’70年代のものと思われるマウンテンパーカー。現在もほとんど変わらないデザインは、何年経っても飽きがこない。
オリジナルマウンテンパーカー
¥49、500

’23年にCORDURA®ナイロンを使用した60/40を共同開発。風合いはそのままに強度などが向上した。





スポーツサンダルの原点はここにあり!

コロラド川のリバーガイドが発案した脱げないサンダルがテバの原点。ビーチサンダルにストラップを付けた、いわゆるスポーツサンダルの初めての一足でもある。独自のユニバーサルシステムは、シンプルかつ機能的。リバーサイドだけでなく今や日常でも重宝され、世界中に愛用者がいるフットウェアブランドに拡大している。
創業 :1984年
問い合わせ先:デッカーズジャパン合同会社 TEL:0120-710-844

カヤッカーやラフターの憧れの地、グランドキャニオン。コロラド川の雄大な流れの中でリバーガイドがテバを発案した。
Hurricane XLT3
¥12,100

当時、脱げないサンダルとして最初に発案されたのがこのユニバーサルストラップだ。写真はテバ名品ハリケーンの現行モデル。



’07年に登場したHurricane3の女性モデル。履き心地の良さに加えて自然から着想を得たストラップの模様が人気を後押しした。
※構成/須藤ナオミ
(BE-PAL 2026年4月号より)




