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アウトドア神ブランド大辞典 MSR

創業:1969年
問い合わせ先:モチヅキ TEL:0256(64)8282
1970
ショールームをオープン
1973
モデル9の登場
1989
ガスストーブがラインアップ
2004
ハバハバの展開開始
1969年に設立された「MSR」のブランド名は、「Mountain Safety Research」の頭文字を並べたもの。アウトドアメーカーではなく、調査や研究を行なっている団体のようである。
じつは創業者ラリー・ペンバシーの当初の狙いは、登山装備の安全性を高めること。その流れで自らも安全な登山装備を開発するようになり、現在のMSRの骨格ができ上がった。初の製品はスノーアンカーと寒冷地用グローブだったという。
MSRのエポックメイキング的製品のひとつは、1973年の「モデル9」というストーブだ。今でいう分離式ストーブの原型で、燃料を安定供給できるため、雪山でも支障なく使えた。現在のXGK EXストーブは、その子孫ともいえる存在だ。
テントにも開発の手を伸ばしたMSRは、2004年に「ハバハバ」シリーズを生み出す。これはポールとハブの使い方に工夫のあるテントで、内部に広い居住空間を生み出す。後追いで類似モデルを販売するメーカーも出てくるなどアウトドア界に大きなインパクトを残し、現在もMSRのテントの代表格だ。
シリーズ最新作は「ハバハバHD」で、耐久性を高めた質実剛健なモデル。軽量で華奢なテントが目立つ現代に、このようなテントを打ち出してくるのだから、MSRはおもしろい。

2008年に発売された非自立式シングルウォールテント"ドラゴンテイル"でのキャンプ風景。当時はこのオレンジがブランドのイメージカラーだった。
創業者
ラリー・ペンバシー

ブランド設立は1969年。シアトルのエンジニアであった創業者ラリー・ペンバシーは、登山家でもあった。

アメリカのリノにあるMSRの工場。ここでは主に金属製のストーブ類を製造している。
2004年
軽量テントの傑作「ハバハバ」

効果的にポールとハブを組み合わせ、軽量でいて居住性の高いテントに。初代のフライシートはオレンジ色で、これは2代目のイエローだ。
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過酷な環境にも耐えうる
ハバハバHD1

今年の新作のキーワードは「HD」、つまり「ヘビーデューティー」だ。耐久性が高い生地を使用すれば重くなりがちなのに、最小重量はわずか1.2㎏に抑えられている。
販売年:2026年
現行品の価格:¥110,000
POINT:広い居住空間と耐久性の高さを持ちながら軽量
1973年
モデル9ストーブ

燃料缶と本体を離して使う分離型で数種の燃料に対応するマルチフューエルタイプ。当時はこのような仕組みのストーブがなく、革新的だった。
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2005年
モデル9の後継モデル
XGK EX

ホワイトガソリン、灯油、軽油、ジェット燃料などに対応する液体燃料ストーブ。不純物が詰まらないように燃料ホースを太くして、どんな状況でも火を起こせる。¥39,600。
現行のモデル
火力は強いが燃焼音は静か
ウィスパーライト・インターナショナル

燃焼音が静かな液体燃料ストーブの代表作。燃料にホワイトガソリン、無鉛ガソリン、灯油が使用でき、火力は強い。¥33,000。
※構成/高橋庄太郎
(BE-PAL 2026年4月号より)




