初心者家族が海釣りデビュー!冬の漁港で学んだ釣り場のルール | 釣り 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

釣り

2026.02.08

初心者家族が海釣りデビュー!冬の漁港で学んだ釣り場のルール

初心者家族が海釣りデビュー!冬の漁港で学んだ釣り場のルール
旅エッセイストの国井律子です。昨年、家族で挑戦した富山での海釣り体験があまりにも楽しく、一気に開いてしまった「釣り」という名の扉。いつも通っている千葉県外房にある家に行ったときに、家族の新たな趣味として定着させたい!と意気込みました。まずは釣り好きの兄に付き合ってもらい釣具を購入。ライフジャケット姿の子どもたちと勇ましく徒歩で港へ向かいました。しかし、そこで待っていたのは風速7mもの北風という自然の洗礼。そして、サーフィンにも似た海のルール。釣果よりも熱い、わが家の冬休み海釣りサバイバル記をお届けします。
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富山の管理釣り場の次は、外房の漁港で防波堤釣りに挑戦!

外房の夕景
今年の正月は温暖な外房でも北風が吹き荒れ、とても寒い日が続きました。

そもそも、私たちが最初に海釣りの楽しさを知ったのは、昨年でかけた富山県の「石田フィッシャリーナ」でした。そこは、マリーナと安全に釣りができる大きな桟橋が併設された施設。地元では、おかっぱり(岸釣り)の人気ポイントとして知られています。

それまで海釣りには、「難しそう」「道具をそろえるのが大変そう」というイメージがありました。しかし実際に糸を垂らしてみると、すぐに魚の反応があり、次男が次々と釣り上げたのです。

「こんなに簡単に釣れちゃうの?」

驚きと同時に、これは楽しい、と。管理された釣り場で足場もよく、ルールも明確。初心者や家族連れにとって、とても親切な環境でした。この日の体験が、わが家にとって「釣り」という名の扉を一気に開けてしまったのです。

家族の趣味にすべく、まずは道具の調達から

購入した釣り道具
兄のアドバイス通りにそろえた釣り道具とエサ。

外房には、親の代から通っている家があります。徒歩で漁港まで行ける環境なので、「ここで釣りができたら、最高じゃない?」と思うようになりました。

釣り好きの兄に付き添ってもらい、都内の大型釣具店へ。リール付きの竿は彼に譲ってもらい(だいぶ年代物でしたが…)、仕掛け、バケツ、サビキ釣り用のエサなど、最低限の道具を一式そろえました。上の写真の小物類にかかった金額は4,026円でした。

仕掛けを準備
外房の家にて。手先の器用な夫が現地ですぐ釣れるよう、仕掛けの準備を担当。

準備段階までは順調でした。

漁港は「釣り場」ではなく「仕事場」という事実

漁港の看板をチェック
じつは釣り糸を垂らす日まで毎日、散歩がてら漁港の偵察をしました。

ところが、実際に外房の勝浦で釣りをしようとすると、富山とはまったく違う空気感がありました。というのも勝浦は観光地であると同時に、れっきとした港町。漁港は、釣り人のための場所ではなく、漁師さんや関係者が日々働く仕事場です。

漁港には独自の秩序があり、「勝浦港は16時から4時まで」「ここは立ち入り禁止」などルールもさまざま。看板を読み込み、散歩がてら偵察を繰り返す日々が続きました。「早く釣りをしたい!」という息子たちをなだめつつ…。

ルールを知らずに踏み込むのは、自然に対しても、先人に対しても無作法というものです。この感覚、なにかに似ていると思ったら、サーフィンでした。 潮の流れ、危険な場所の見極め、そしてローカルへの敬意と暗黙の了解。釣りも、ただ糸を垂らせばいいわけではなくて、その土地の海に「お邪魔します」という気持ちがあって初めて遊びは成立するのだと。

北風がビュービュー。真冬の港は甘くない

歩く筆者家族
この日は2026年1月2日。正月らしいのんびりした動きです(笑)。

満を持して、家族で釣りに出かけました。子どもたちはライフジャケットを着用。歩いて港へ向かいます。竿を担ぐ者、バケツを持つ者、椅子代わりの脚立を運ぶ者。その隊列は、まるで小さな冒険隊のようで、歩いているだけでワクワクしました。

時計で時刻を確認
16時を過ぎ、いよいよ釣り糸を垂らします。
夕方の勝浦港
もうすぐ陽が沈もうとしている勝浦港。

しかし、この日はとにかく寒かった。爆弾低気圧の影響で、北風が7m。北から吹きつける風に、家族全員の顔が歪みます。

そんななかで実感したのは、「冬の港では、防寒も立派な装備のひとつ」ということ。

レッグウォーマーを腕に巻く
この日、思いがけず助けられたのがKEYUCAの中綿入り撥水ギャザーレッグウォーマーミニ。

本来はレッグウォーマーですが、これを手首に使ってみたところ、袖の隙間はもちろん、手の甲までガードしてくれて、まさに、いい仕事をしてくれました。
冬の釣りは、首・手首・足首など、風が入りやすい隙間をどう塞ぐかで、体感温度がまったく違ってくることがわかりました。

初日の釣果は「ゼロ」

防波堤釣りをする親子
釣果はなし。強がりをいえば景色がとても気持ちよかったです(笑)。

魚がいないわけではありません。ただ、初心者が気軽に楽しめる条件ではなかった、というのが正直なところでした。

初心者家族が冬の漁港で学んだ3つのこと

  • 漁港は「釣り場」ではなく「仕事場」。看板確認と下見は必須
  • 冬は魚より先に「防寒対策」。首・手首・足首の隙間を塞ぐべし
  • 釣果ゼロでもOK。まずは「場所と時間」を把握する

「もう一回やりたい!」と次男の一言でリベンジ

釣りに対して一番熱心な次男
前回、富山での手ごたえがよほど楽しかったのか、釣りに対して一番熱心な次男。

子どもはたくましいものです。次男が「まだ釣りたい」と言い出しました。
外房滞在中、2度目のチャレンジに出かけました。隣では地元の方が投げ釣りでキスを釣り上げていて、「もしかして、私たちも?」と期待が高まります。キスの天ぷらが食べたい!

すると、次男の釣り糸に、確かな手ごたえが…。

釣りあげた魚
なんて魚?スグにAIに聞いてみました。

AIいわく、「タカノハダイ」という魚だそう。地方名では「ヒダリマキ(左巻き)」とも呼ばれており、「左巻き」なんて、時計の反対回り。転じて「頭が鈍い」なんていう散々な悪口(笑)を冠された魚のようでした。

タカノハダイ
ひどいあだ名を付けられて、なんだかかわいそうなタカノハダイ。

それでも次男にとっては立派な1匹。糸の先で魚が動いた感触は、しっかり心に残ったようでした。

海釣りとサーフィンの共通点

美しい港の夕景
風は冷たいけれど、凛とした冬の太平洋側の夕景。

今回の経験を通して感じたのは、海釣りはサーフィンととてもよく似ているということでした。どちらも自然が相手。そして、そこには長年積み重なってきたルールや暗黙の了解があります。

波に乗る前に海を読むように、釣りもまた、魚以前に場所と向き合う必要があるのだと思いました。

わが家に釣りは定着する?

漁港
日本有数のカツオの水揚げがあるという港で釣りをしました。

正直なところ、釣りはまだ家族の趣味として定着したとはいえません。富山のように簡単に釣れる体験とは、かなり違いました。それでも、「またやってみたい」という気持ちは残りました。

これから海釣りを始めるなら、まずは管理された釣り場で一度成功体験を積み、その土地の港のルールを知ってから挑戦するのがおすすめだと思いました。

もう少し暖かくなったら、再挑戦するつもりのわが家。釣れなくても、学びはある。それもまた、アウトドアの醍醐味なのだと感じた、外房の冬でした。

国井律子

旅エッセイスト

国内外の旅を綴るエッセイを中心に、日常の延長にある“ちょっと特別な旅”も提案。ソロ登山、2人の男児の母として家族とのキャンピングカー旅、自由で自分らしい旅の形を発信中!

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