ハンガリーの最高峰であるケーケシュ山の標高は1,014m。山頂近くまで車で行けるアクセスの良さで、思わず拍子抜けしてしまうほど簡単に登れてしまいます。
せっかくなので私たちは車を使わず、歩いてその山頂を目指すことに。今回は、森の中をゆったり歩きながら、手軽に登れるハンガリーのてっぺんを体験レポートとしてお届けします。
ハンガリー最高峰・ケーケシュってどんな山?

ハンガリーで最も高い山のケーケシュ(Kékes)は標高1,014mで、北部に広がるマートラ山地(Mátra Mountains)に位置しています。首都ブダペストからは車で約1時間ほどで、日帰りでも気軽に訪れられるのが魅力です。
国の最高峰と聞くと険しい岩山を想像しがちですが、ここはなだらかな山地が連なっている丘という雰囲気です。山頂近くまではよく整備された道が続いており、車でも気軽にアクセスが可能。そのため、くねくねと続く山道を楽しみに、バイクや車、自転車などでドライブやツーリングに訪れる人の姿も多く見かけます。
また、この一帯はワインの産地や温泉地としても知られているので、ハイキングと組み合わせてのんびり滞在する人も多いです。
ハンガリーのてっぺん目指してハイキングスタート!

今回は、せっかくなので車で山頂までは行かず、歩いて頂上を目指すことにしました。登山口でもあるMátraházaiの駐車場に車を停め、準備を整えます。周囲には、ホテルやレストラン、カフェにお土産ショップまで揃っていて、賑やかな雰囲気に包まれています。

私たちが選んだのは、森の中を進む往復約6kmの周回コースです。所要時間はおよそ1時間半とお手軽に登ることができます。

歩き始めるとすぐに静かな森の中に入り込み、鳥のさえずりや木の香りが漂う森の中を進みます。道はよく整備されていて、標識もあるので、迷う心配もありません。


他に登っている人の姿もほとんどなく、静寂の中でゆったりと歩ける贅沢な時間を楽しめます。頂上近くになると、車が通る道路に出てきます。ここまで来れば、あとは標識に沿って少し登るだけで、頂上はすぐそこです。

ゆるすぎる最高峰、ケーケシュ山に到着

森を抜けて少し歩くと、驚くほどあっという間に山頂に到着しました。これまで登ってきた各国の最高峰を思い返すと、あまりの手軽さに思わず拍子抜けしてしまうほど…。「もう着いたの?」と、思わず顔を見合わせてしまいました。

山頂自体は木々に囲まれているため、視界が一気に開けるような眺望はありません。付近には、車が何台も停められる広めの駐車場があり、最高峰を記す標識のほか、レストランやお土産屋台、テレビ塔や展望台が建っていました。冬にはスキーも楽しめるエリアのようで、リフトの設備もあり、山頂の“秘境感”とはほど遠いほど整った環境でした。

不思議なことに、国の最高峰としての知名度が低いのか、多くの人は山頂標識の前を気に留める様子もなく、素通りしてしまうほど。観光地らしい賑わいはなく、地元の人たちがハイキングや散歩に訪れる、落ち着いた場所という雰囲気でした。
そんな中、私たちはせっかく来たのだからと、しっかり標識の前で写真を撮り、「ハンガリーのてっぺんに来た!」と静かな達成感を噛み締めました。

下山は、冬にはリフトが動くコース沿いを歩いて戻りました。登りの森の中とは違い、開けた斜面なので、景色を楽しみながら歩くことができました。

ゆるい最高峰も、旅の大切な1ページ
登りも下りも誰でも気軽に歩ける、まさに“ゆるい最高峰”。派手さはありませんが、その分、肩の力を抜いて気軽に自然を楽しめるハンガリーの最高峰・ケーケシュ山でした。
今回のハイキングを通して、難しい山だけが山登りの楽しさではないと改めて実感し、ハンガリーらしい穏やかさを感じられる一座でした。さて、次はどんな最高峰が待っているのでしょうか。簡単な山もあれば、挑戦しがいのある山もあるはず。それも含めて、各国の“てっぺん”を巡る旅はまだまだ続きます。








