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爽やかな香りが絶妙!バジルで作る5種の調味料
昨年、青唐辛子をベースに和の基本”さ・し・す・せ・そ”で作る調味料を仕込み、とても重宝しました。今年は豊作のフレッシュバジルを主役に、香りと味わいのバランスを生かした調味料作りに挑戦。いつもの料理に加えるだけで、ひと味違った香りと風味が楽しめます。ここでは、そんな5種のバジル調味料の作り方と使い方を紹介します。

さしすせその「さ」【バジルシロップ】

【材料】作りやすい分量
- バジルの葉 30g
- きび砂糖 50~80g
- 水 300m

<作り方>
(1)鍋に水を入れて沸かし、バジルの葉を加えます。火を止め、蓋をして10〜12分蒸らし、濃いめのハーブティを作ります。
(2)葉は取り出し、香りを移した煮汁だけを鍋に戻します。
(3)砂糖を加え、全体が1/3程度の量になるまで煮詰めます。
(4)清潔な保存容器に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存します。
【バジルシロップの使い方】
- 炭酸やお湯で割って爽やかなドリンクに。
- ヨーグルトやスイーツにひとさじ加えても。
- お好みで生姜やレモン、ハーブをブレンドするのもおすすめです。
さしすせその「し」【バジルの実の塩漬け】

【材料】
- バジルの実 50g
- 塩 適量

<作り方>
(1)バジルの実をざるに入れ、きれいに洗います。
(2)沸騰した湯に塩を少々加え、バジルの実をサッと茹でます。(1~2分程度)。
(3)茹でた実は、冷水に入れてから、水気をしっかり取り除きます。
(4)清潔な保存容器に、塩とバジルの実を交互に入れます。最後は塩で実を覆い、蓋をして保存します。冷蔵庫で1か月ほど保存可能です。
【バジルの実の塩漬けの使い方】
- 野菜の浅漬けに加えて香りと塩味をプラス。
- 温野菜や根菜のソテーにアクセントとして。
- バターやオイルに合わせて香りづけに。
- サラダやフルーツに散らして彩りと食感を楽しむ。
さしすせその「す」【バジルビネガー】

【材料】作りやすい分量
- 乾燥バジルの葉 適量
- リンゴ酢(好みのもの) 100ml

<作り方>
(1)乾燥させたバジルの葉を粗めに粉砕し、清潔な容器に入れます。
(2)リンゴ酢を注ぎ、軽く混ぜます。
2週間ほど冷暗所で置くと、酸の力で香りが酢に移ります。冷蔵庫で2~3週間の保存が可能です。
【バジルビネガーの使い方】
- サラダやマリネのドレッシングとして。
- サワードリンクに加えて爽やかに。
- オレンジやレモンの皮を少量加えると、香りがさらに引き立ちます。
さしすせその「せ」【バジルの醤油漬け】

【材料】
- バジルの葉 20枚程度
- 醤油 適量

<作り方>
(1)バジルの葉をきれいに洗い、水気をしっかり拭き取り、千切りにします。
(2)清潔な容器に入れ、醤油を注ぎます。
(3)バジルの実があれば一緒に加えると、さらに香り高く仕上がります。
1~2日間漬けて香りを移し、香りが立ったら葉を取り除きます。
【バジル醤油の使い方】
- 温奴や焼き根菜の風味付けに。
- カルパッチョや刺身のつけ醤油として。
- パスタや焼きそばの仕上げに。
- 卵かけごはんにもおすすめ。
さしすせその「そ」【バジル味噌】

【材料】
- バジルの葉 30枚程度
- 味噌 100g
- きび砂糖 大さじ1/2
- みりん 大さじ1
- オイル 少々

<作り方>
(1)小鍋にオイルを入れて熱したら、バジルの葉以外の材料を加えます。
(2)弱火で練るように混ぜ、バジルの葉を加えたらさっと混ぜ合わせて火を止めます。この時、鍋底が焦げつかないように注意しましょう。
(3)粗熱が取れたら清潔な容器に移します。冷蔵庫で2週間ほど保存が可能です。
【バジル味噌の使い方】
- 焼きおにぎりに。
- 野菜スティックに。
- おかずやおつまみの味付けに。
- ピザトーストに。
まずは気になるものだけを作ってみるのもあり
バジルで作る”さしすせそ調味料”は、単体でも組み合わせても楽しめます。
バジルの塩漬けを添えた焼きおにぎりに味噌を塗ればこうばしさが増し、シロップをお湯や炭酸で割ればほっと一息つけるドリンクに。ビネガーや醤油を使ったドレッシングで秋野菜を和えれば、季節の恵みがいっそう華やぎます。
バジルには自律神経を整える作用もあります。旬の香りを瓶に閉じ込めていれば、季節が過ぎても楽しめます。気になるものだけ作るのももちろんOK。ぜひ試してみてください。