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    2025.10.11

    美しいドレスデン城も!エルベ川で早朝ウォーク【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    美しいドレスデン城も!エルベ川で早朝ウォーク【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    ドイツ東端のザクセン州の州都ドレスデン。その美しい街並みから「エルベ川の真珠」と呼ばれています。特に街の中心を流れるエルベ川の堤防の上に築かれた歩行者天国の通りは「ヨーロッパのバルコニー」と称されるほどの見事さ。

    だ~け~ど。そうした有名観光地は「写真を撮っても観光客だらけ」ってことがよくありますよね。でも観光客がまったくいない写真を撮る「裏ワザ」があるんです!

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
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    エルベ川は人が少ない「早朝ウォーク」がオススメです!(ドイツ・ザクセン州旅その5)

    その裏ワザとは! じつはすでに何度か紹介しているのですが「早朝に歩くこと」です! たとえばこれ。

    メルボルン中心部を流れるヤラ川沿いを、ワケあって未明に歩いた【オーストラリア・メルボルン旅vol.1】

    ただ「早朝ウォーク」がオススメなのはやっぱり日の長い夏。上記のメルボルンの記事はオーストラリアの晩秋である5月中旬の朝6時過ぎに出発しているのですが、「早朝」というよりも「未明」の暗さでした。

    というわけで7月初旬のある日、朝5時47分にドレスデン中央駅近くのホテルを出発。ヨーロッパは緯度が高くこの時期の日の出は午前5時なので充分に明るいのですが、街はまだ眠っている状態です。

    とにかくエルベ川を目指して歩きます。ちなみにGoogleマップでは「ラベ川」と表示されますがこれは「チェコ語」の呼び名。なぜドイツの地図でも「ラベ川」と表示されるのかは不明です。

    すれ違う人もほとんどいません。

    ちなみにこの時期の日の入りは午後9時で暗くなるのが夜10時くらい。本当は薄暮の街並みも歩きたかったのですが、約3週間に及ぶ取材旅行で「夜11時睡眠」と「朝5時起床」を両立させるのはむずかしいです。

    とはいえ明るい時間にテラス席でディナーを食べるのは最高に気持ちいいのですが…。

    旧市街地の中心部に位置するアルクマルクト広場にも誰もいません。
    アルクマルクト広場から眺めるホーリークロス教会。朝日に映えます。

    早朝ということもあってか人があまりいません。さらに進むとこんな建物が…。

    ヨーロッパのこういう鋭角の角にある建物にとても魅かれます。

    左の塔は聖母教会、右のドームはリプシウスバウ美術館です。

    「エルベ川」に到着!

    出発から約30分後の6時18分エルベ川に到着。と思ったら。

    橋が途中で分断されていました。

    調べたところ「カローラ橋」という名称で、2024年9月11日未明に崩壊したとのこと。車道と歩道だけでなくトラム(路面電車)も走っていたので、市民への影響はものすごく大きいでしょうね。早く復旧してほしいものです。

    そのエルベ川沿いのベンチからの景色がのどか。

    朝ごはん持ってきていたらここで食べるところです。そういう「朝ピクニック」もオツですよね。

    朝夕の長い影は個人的に好きな被写体。

    冒頭に書いた「ヨーロッパのバルコニー」と呼ばれる場所はここではなく、写真左の高台になっているところです。

    とにかくこのエルベ川沿いを歩いていきます。

    先ほど見たリプシウスバウ美術館を川沿いから撮影。

    こう見ると10メートル近い高台ですね。

    このあと川沿いの遊歩道からゆるやかなスロープを上がってアウグストゥス橋に出ます。橋のたもとにあるるのがカトリック旧宮廷教会。

    朝日に輝いています。

    そのまま進むと広大なTheaterplatzに。platzはスペイン語のplaza、英語のplaceと同じ「広場」という意味なので「劇場広場」ですね。

    「劇場広場」から眺めたオペラハウスの入口。
    ふりかえると、左は先ほど見たカトリック旧宮廷教会の裏側。右はドレスデン城。

    ここで不思議なものを見つけました。

    カトリック旧宮廷教会とドレスデン城を2階部分でつなぐ空中廊下です。

    つくられたのはかなり古い時期でしょうから、この下の通りの交通量が多かったということもないでしょうし、いったいなんのためにつくられたのでしょうね。ドレスデン城の城主が民衆に会うことなく、教会の「特別席」みたいなところに行くためでしょうか? 空想をかきたてられます。

    いよいよ「ブリュールのテラス」へ

    この空中廊下をくぐり、また先ほどのアウグストゥス橋に出ます。通りを渡ったあと…。

    この階段を上り、いよいよ「ヨーロッパのバルコニー」こと「ブリュールのテラス」へ。
    ベンチも結構設置されています。
    昼間は「椅子取りゲーム」状態になるのだろうけど、今は使い放題。

    それも朝散歩のいいところですね。

    この「ブリュールのテラス」からは確かに「ヨーロッパのバルコニー」の名にふさわしい広さで、かつエルベ川と対岸の見事な景色が眺められます。

    それで散策の間つい川側ばかりを見てしまいがちですが、ときおり川とは反対側にも目を向けてみてください。

    「ブリュールのテラス」は堤防の上なので、川の反対側の道も見下ろす感じになります。

    テラス席にテーブルと椅子が所狭しと並べられ、昼間は観光客でごったがえす路地もほとんど人がいなくて風情があります。

    建物の上の金の彫刻も朝日に輝いています。
    こちらも。真っ昼間だと影ができてこんなに輝いて見えないでしょう。

    昔見たヴィム・ヴェンダース監督の「ベルリン 天使の詩」という映画をふと思い出しました。

    「ブリュールのテラス」の両端は木々が植えられた公園になっています。

    時間があったら対岸からも「エルベ川の真珠」ドレスデンの姿を眺めたかったのですが…。

    「カローラ橋」が崩壊して通行不能だったこともあり時間が足りません。また次の機会に。

    公園のベンチで少しぼーっとたたずんでみました。ふとこのところドイツとかオーストリアとかスイスに縁があるのでドイツ語を習っておけばよかったなと後悔。

    と言いながらも大学の第2外国語で習ったはずのフランス語もまったく理解できないのですが。笑

    7時40分ホテル到着。休憩を含め2時間ちょっとの早朝ウォーキングでした。

    ちなみに昼間の12時すぎにほぼ同じ道を通って「ブリュールのテラス」をもう一度訪れてみました。予想最高気温が35度を超える猛暑日なので、観光を諦めた人も多かったのか思ったほど人はいませんでしたが…やはり早朝ウォークの人がほぼゼロのほうが街並みにも風情があります。

    昼過ぎの「ブリュールのテラス」。次に来るときは「夕暮れ」も味わいたいです。

    早朝だと博物館などに入場することはできませんが、旅先ウォークの時間帯としては本当にオススメです。まさに「早起きは三文の徳」です。

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    ドイツ観光局
    https://www.germany.travel/en/campaign/german-local-culture-jp/home.html

    ザクセン州観光局(英語サイト)
    https://visitsaxony.com/

    ザクセン州観光局(ドレスデン旧市街地の紹介ページ)
    https://visitsaxony.com/tour/dresden-highlight-route

    柳沢有紀夫さん

    オーストラリア在住ライター (海外書き人クラブ)

    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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