サントリーの「水育」が20周年!小学生しか受けられない出張授業を特別体験してきました | サスティナブル&ローカル 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2024.06.05

サントリーの「水育」が20周年!小学生しか受けられない出張授業を特別体験してきました

サントリーの「水育」が20周年!小学生しか受けられない出張授業を特別体験してきました
「水と生きる」を社会との約束に掲げているサントリーグループでは、次世代の環境教育の一環として、「水育(みずいく)」を行なっています。

この「水育」は、子どもたちが自然のすばらしさを感じ、水や水を育む森の大切さに気づき、未来に水を引き継ぐために何ができるかを考えるという、次世代に向けたプログラム。対象となるのは小学生とその保護者です。なかでも、社会科などの単元として、小学校の先生と水育講師で行なう水育の授業は、大人はなかなか体験できません。

今回、サントリーグループのサステナビリティビジョンの発表とともに、「出張授業」を体験してきました。
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水に関する啓発を推進中

(右)サントリーホールディングス株式会社 サステナビリティ経営推進本部 天然水の森グループ スペシャリスト 市田智之さん/(中央)同 地域共創統括 部長 橋本智裕さん/(左)サントリーパブリシティサービス株式会社 PRコミュニケーション事業部 企業PR部 サステナビリティ連携 主任 田中省伍さん。

30年から50年後の姿をイメージして森を育てる活動を行なうサントリーでは、人が輝くためには自然が輝いている必要があると、両者にとって持続可能であることを考えて活動しています。「サントリー 天然水の森」は、2003年の阿蘇からスタート。現在では、23か所、12千ヘクタールに広がり、サントリー国内工場でくみ上げる地下水量の2倍以上を涵養(かんよう)する「ウォーター・ポジティブ」を実現しています。

「ウォーター・ポジティブ」とは、使用量以上の水を育むことを意味しています。地球は水資源が豊かなように見えますが、私たちが使用するのは淡水です。しかも、その70%は農業用に使用されます。

「多くの農産物を輸入に頼っている日本は、野菜などを通じて水を輸入しているのと同じです。」(サントリーホールディングス サステナビリティ経営推進本部 部長の橋本智裕さん)

日本は、かなりの量の水を輸入していることになるのですね。サントリーグループでは、水使用量の削減など2030年までの環境目標と現時点での実績を公開しており、さらに、次世代の環境のことを考え、2004年から「水育」を行なっています。

次世代に向けたプログラム「水育」とは

サントリー 天然水の森で開催された「森と水の学校」の様子。

水育には、「森と水の学校」と「出張授業」という2つのプログラムがあります。もともとは、子どもたちの体験の場として、子どもだけが参加できるイベント型で2004年にスタートしました。その後、2009年には、次世代環境教育として、小学校3年生から6年生とその保護者が、「サントリー天然水の森」を訪れ、自然体験や工場見学を通じて、水の大切さを学ぶプログラムに進化しています。

また、コロナ禍で現地に赴けなかったときから、オンラインでの「森と水の学校」も開催されています。こちらは、以前、筆者も参加したことがありますが(以前の記事はこちら)、双方向のコミュニケーションができる参加型でした。

「双方向でやり取りができるよう1回に参加できるのは20組ほどです。また、オンラインならではのドローン映像の活用や、大切なところでテロップを繰り返し使うなどして、学びを深める工夫をしています。」と、話すのは、天然水の森グループ スペシャリスト の市田智之さんです。年間約100日も、天然水の森に行っているというスペシャリストです。

ほかにも、2012年のゆとり教育見直しのタイミングで始めた、小学校4年生と5年生が対象の「出張授業」も開催しています。参加小学校の先生が1コマ目を担当、2コマ目を水育講師が担当する2段階授業になっています。こちらは、小学生のみが受けられます。

「外部講師が入ることで、深い学びにつながっています。宿題として、家で水をどう使っているかのヒアリングを行なっていますが、みんなしっかり宿題をしてくるそうです。」(市田さん)水育の活動は、日本国内のみならず、サントリーの工場がある海外でも開催し、その国の状況に合わせたプログラムを展開しています。

「出張授業」を特別に体験

実際の出張授業にメディア向けの解説を加えながら教えてくれた田中省伍さん。

「森と水の学校」は、小学生の子どもとその保護者が対象のため、どこかのタイミングで保護者として参加できるかもしれませんが、「出張授業」はまずそんな機会に恵まれません。今回、特別にメディア向け「出張授業」を体験してきました。水育講師は、田中省伍先生です。

まず、1コマ目は通常は各小学校の先生によって行ないます。水になったつもりで地球を旅し、水がどうなるのかを考え、その途中である森の働きについて学びます。水の旅に、人の生活がどのようにかかわりあっているのかを学びます。そして、汚れた水を流さない工夫や、水を無駄にしない工夫には、どのようなことがあるかということが宿題として出されます。そして、いよいよ水育講師の授業になります。

2種類の土の特徴を袋の上から確認。「水はプレゼント」の絵本は全員にプレゼント。

宿題の答えはさまざまで、子どもたちはとても熱心に考え、発表してくれるそう。なぜ、工場が森にあるのか? それは、きれいな水は森で育まれるから。しかし、

「水を貯え、きれいにする力が、すべての森にあるわけではないんです。」(田中さん)

そこで、テーブルに置かれた2種類の土を袋の上から触ってみます。色も湿り具合も袋の外からでもわかる土の違いから、ふかふかの柔らかい「A」の袋の土がある森で水が育まれることを確かめます。

2種類の土で、水の流れがどのように違うのか確かめる実験。

地表の土のみが違い、そのほかの地層は同じものという実験器具で、実際に雨が降ったらどのようになるのか実験しました。最初はゆっくり、だんだん大雨が降った状態まで水を流してみると、一目瞭然。

水がどのように流れるのかを確認。

ふかふかの土の方は、多くの水分を吸収し、ゆっくり地層へと浸み込んでいきましたが、乾いた固い土は、浸み込まず、横に溢れだしてしまいました。これが、自然界では、洪水などとなり、近くに民家があれば災害に見舞われることになります。

これらの結果を踏まえ、水をためこむことができる元気な森にするにはどうすればいいか、子どもたち同士でディスカッションするという授業です。

木を切るという意見や、生きものを持ってくるなど、子どもたちが考えた意見がたくさん出るといいます。外部から専門の講師が来ることで、子どもたちの学びの姿勢も違うようで、20241学期の申し込み状況は、前年比119%と好調で、2学期以降も申し込みを受け付けています。

20周年特別企画として「大人の『水育』体験」を開催

大人の「水育」体験は、今回が初めての特別開催です。

「森と水の学校」は、現地校(サントリー天然水の森での開催)の対象は、小学3年生から6年生とその保護者で、リモート校(オンライン)は、今年から対象年齢を広げ、小学1年生から6年生とその保護者が参加できます。家族で参加することで、体験後、森と水について話す機会も増えそうですね。

そして、今年は、「森と水の学校」の20周年ということで特別企画として「大人の『水育』体験」が、4回実施されます。白州校・奥大山校・北アルプス校・阿蘇校と、それぞれの地域で1回ずつ、各回30名での開催です。従来の申し込みは先着順ですが、こちらは、応募多数の場合、抽選になります。しかも、対象が20代と30代です。

これは、20周年のため、20年前の小学生をイメージしているからです。従来の内容だけでなく、大人に向けてのコンテンツもプラスする予定とのことだったので、子どもと一緒に参加したことがある人も、違った体験ができそうです。白州校に申し込んで、学んだあとはウイスキーを楽しむのもいいなと考えていた筆者は、残念ながら対象外でした。

天然水になるには、約20年もの年月がかかります。今の水は、20年前に自然を大切にしてくれたおかげというわけです。
20年後の水は、今育まれます。ずっと考え続けて欲しいです。」という田中さんの言葉が、とても印象的でした。自分たちだけでなく次世代につなげられるよう毎日の生活の中で意識していきたいですね。

サントリーグループ
https://www.suntory.co.jp/

森と水の学校
https://mizuiku.suntory.jp/gakko/

大人の「水育」体験
https://mizuiku.suntory.jp/otona/

※大人の「水育」体験申込期間:2024528日~61723:59

 

私が書きました!
ロハスジャーナリスト。フリーアナウンサー。
林ゆり
関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台などで活動後、東京に拠点を移し、執筆も始める。幼いころからオーガニックに囲まれて育ち、MYLOHASに創刊から携わる。LOHASを実践しながら、食べ物、コスメ、ファッションなど、地球にやさしく、私たちにもやさしいものについてWeb媒体やブログで発信中。

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