いにしえの道は確かにあった。キャンの楽園、そしてツォ・モリリへ | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 海外の旅

    2017.12.27

    いにしえの道は確かにあった。キャンの楽園、そしてツォ・モリリへ

    Text

    キナウル・スピティの旅13

    スピティからパラン・ラを越えてラダックのツォ・モリリへと至るルート上には、村や集落は一つもありません。歩けども歩けども果てしなく続く、岩山と乾ききった荒野。途切れ途切れにうっすらと続くひとすじの道が、僕たちの進むべき行先を示していました。

    ふと足元を見ると、わずかばかりの水たまりのほとりに、小さな黄色い花々が咲いていました。

    煮炊きに使うケロシンストーブの燃料を節約するため、ガイドをしてくれているチッチムの村人が、カラカラに乾いた動物の糞を集めてきて、それで火を熾してくれました。あたり一帯何もない、標高4000メートルを越える荒野の中で、夜を明かします。

    出発して6日目、大きな川を渡渉してさらに進んでいくと、それまでの荒野が嘘のような、みずみずしい湿地帯が目の前に現れました。このあたりは「キャンダム」と呼ばれています。

    その地名の由来となったと思われる動物、キャン(チベットノロバ)の群れに遭遇しました。群れと僕との間に、一頭だけが進み出て、斥候のように僕の挙動を見守っていました。

    NEW ARTICLES

    『 海外の旅 』新着編集部記事

    フィンランドの湖でドッキドキの「氷水遊泳」に挑戦!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2025.10.17

    南東アラスカの多島海にある港町、ケチカンは今日も雨だった

    2025.10.16

    巨大公園「大ティーアガルテン」のためにベルリンに行く価値あり!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2025.10.15

    断崖絶壁から一歩踏み出す! アルプス「エギーユ・デュ・ミディ」の展望台はすっごいぞ

    2025.10.14

    ベルリンで運河沿いの散歩と石炭湖遊泳!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2025.10.13

    美しいドレスデン城も!エルベ川で早朝ウォーク【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2025.10.11

    世界三大天然橋チェコ「プレビッシュトアー」で貴重な体験!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2025.10.09

    一周1800メートル!ドイツの巨大要塞は大迫力【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2025.10.08

    美しい景色あり、歴史あり、ビールあり!ドイツの端っこ・バイエルン州の三国国境エリアのハイキング

    2025.10.07