リバーカヤック達人が実践! 「里山遊び」を満喫する3つのソロ活プラン | 海・川・カヌー 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海・川・カヌー

2023.09.10

リバーカヤック達人が実践! 「里山遊び」を満喫する3つのソロ活プラン

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水と戯れ、鳥の声を聞き、大地に目を向けるのが何よりも楽しい。そこで、リバーカヤックの達人が実践!する、「里山遊び」を満喫できる3つのソロ活プランをレポートする。

教えてくれた人 カヌースクール グラビティ代表/めぐる水講座主宰 後藤めぐみさん

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20代でリバーカヤックに出合い、水の上の非日常感に魅せられる。’97年にカヌースクールグラビティを創業、カヤックの魅力を伝え続けている。

ソロ活 その1

リバーカヤックで水の上を自由自在

@多摩川上流(東京都)

難易度 ★★★

東京都心から電車に揺られること約1時間半。車窓からの空は広く緑は色濃い。奥多摩町と青梅市に跨がるこの多摩川の上流部一帯は「御岳」と呼ばれるエリア。山と渓谷に抱かれ、東京都民にとっては身近に自然に触れられるスポットでもある。
 
26年前、ここに移住してカヤックスクールを立ち上げたのが後藤めぐみさんだ。カヤックに目覚めたのは20代前半のころ。

「最初は友人と一緒に埼玉の荒川で体験しました。その1回目がすごく楽しくて。何よりも水の上というのが、日常から断ち切られる感じもありました」
 
その後、もっとカヤックをやりたいと後藤さんはスクールに通い始める。ソロ活の始まり!

「友人との予定がなかなか合わなくて、ひとりで行くようになりました。当時は会社勤めでしたので、週末や休日に。スクールに通ううちに、カヤックを通じた知り合いも増えていきました。社会人になると仕事関係以外での新しい仲間って、なかなかできなくて。でも、職業も年齢も違った友達が増えたのはよかったです。カヤックにどんどんはまっていきましたね。他のスポーツアクティビティーに比べると、少しマイナーな感があるので、それもよかったんだと思います」
 
グラフィックデザイナーとしての仕事も楽しくバリバリ働いていた後藤さんだったが、それよりもカヤックの楽しさが勝ってしまったのが今の仕事を始めた理由だ。現在後藤さんが主宰するカヌースクールグラビティにも、かつての後藤さんのようにひとりで参加する人が多く通ってくるという。リバーカヤックは、決して簡単ではないアクティビティーだが、少しずつステップアップしていく達成感と面白さがある。自分のペースで遊べて、ソロ活にはもってこいだ。
 

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急流を下るリバーカヤックは、複雑な川の流れを読み、水の力を利用するアグレッシブな遊び。回転性が高いカヤックは慣れれば自由自在、白波も乗り越えて抜群の爽快感だ。

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カヌースクールはひとり参加が多くソロ活にはうってつけ。ステップアップしながら徐々に上達。後藤さんのカヤックスクールのベースには数々のカヤックが。道具がなくてもまずは体験できる。

ソロ活 その2

静かな湖の劇場で野鳥の鳴き声を聞く

難易度 ★

後藤さんは川下りのほかにも湖でのカヤック体験ツアーも開催している。近くの白丸湖は周囲を森に囲まれているので、劇場のように鳥の声が響くのだとか。ときにはひとり湖で野鳥の声に耳を傾けることもあるという。

「じつはつい1年前までは、鳴いているな〜くらいにしか思っていなかったんです。でも奥多摩のネイチャーガイドの方とご一緒する機会があって、2時間ほどのんびり漕ぎました。そうしたら、鳥の鳴き声が25種類以上も聞こえたといっていて驚いたんです。鳴き声がわかるともっと楽しいだろうなぁ〜と、思いが高じて仲間とカルタまで作ってしまいました」
 
鳥の声を当てるその名もオクタマ・トリ・カルタ。奥多摩に移住してきたゲームデザイナーの方と企画開発した。新しい土産品として今夏から町内で販売中だ。

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チ公園や山でも野鳥の声を聞くことができるが、白丸湖は音が反響して深みのある鳴き声になるという。そして、カヤックは何より静か。音を立てずに、鳥が気付かぬうちに近づけるかもしれない。緑が濃い夏は木々に隠れて野鳥の姿は捉えにくくなるものの、鳴き声はよく聞こえる。この日も湖の四方八方から何種類もの鳥が聞こえていた。

こんな日もある

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早朝は靄がかかり幻想的な風景が広がることも。時間や季節の移ろいで湖はさまざまな表情を見せる。

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白丸湖を見下ろす場所に佇むカフェ、じつは後藤さんがオーナーだ。火曜の午後だけ(営業時間はSNSで確認を!)にひっそり開店中。

この日聞こえた鳴き声

※野鳥写真提供/岡部正樹

キビタキ

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キセキレイ

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カワセミ

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君の名は…? 鳴き声の主を知りたくて

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後藤さんと奥多摩の皆さんが制作したオクタマ・トリ・カルタ。アナログとデジタルの良さを組み合わせた鳴き声当てカルタで遊びながら鳥の声を覚えられる。

ソロ活 その3

植物と土壌の観察。地中の水の動きを読む

難易度 ★★

カヤックを軸に御岳のあらゆる自然をエネルギッシュに楽しんでいる後藤さん。なかでも最近とくに夢中になっているのは、地中の水の動きを知ること。はて、地中の水の動きとは……?

「土の中にも空気や水の動きはあって、その流れに穴を掘るという方法で土壌環境を良くすることができるんです。昔の人は当たり前にやっていたことのようです。いつも湿っていたり、水が溜まってしまう場所ってありますよね。そうした場所の周辺の様子や地形、生えている植物の種類などを観察したりして水の流れを探り、改善を試みるんです。思ったとおりになると、とても面白くて。滞りを解消すると遊び場である川や山も元気になる。草刈りもその一環で植生を観察しながら楽しんでいます」
 
長年カヤックを通じ川と親しんできただけあって、水の流れには人一倍敏感だ。水とともにあった後藤さんのソロ活の数々、どれもこれも奥深かった。

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目に見えないが、地中にも空気や水の流れがある。その流れを生えている植物などから読み解き、土壌の環境をより良くする。草刈りも植物の観察! 思い描く生え方に誘導する。地面すれすれではなく、少し伸ばした状態の高刈りが後藤さん流。「刈る回数も減りますよ〜」と後藤さん。草の伸びる時期や特徴を捉える。

スコップで掘って地中を細かく観察

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点穴という方法。スコップで穴を掘って土壌の改善を試みる。庭先や畑などでも使えるとても有効な手法だ。

滞りを良くする穴掘りはまるでツボ押し

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穴はじわじわと効いてくる。数か月後に実感することも。

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実際に穴を掘って、水はけが良くなった駐車場。利用者にとても喜ばれている。

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湿った場所を好むドクダミ。植生から地中を想像。土壌が変わると植物も変化する。

里山遊びの楽しみ方

1 足許にある身近な草木や地形、自然の機微を見逃さない

2 「知りたい」「やってみたい」と思ったらまずトライ!

3 自分に合った事柄に出合えたら
とことん深掘りしてみる

 

問い合わせ先:カヌースクール グラビティ、スコップひとつでめぐる水講座 0428(76)0981

and more

里山遊びを楽しむ「ソロ活リスト」

パックラフトで水上を自由に遊ぶ

みたけレースラフティングクラブ
@青梅(東京都)

難易度 ★★★

https://mitakerc.net/ 問い合わせ先:0428(74)9453

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道具の手軽さから人気を集めているパックラフト。静水から流水へと段階を踏みながら徐々に難易度を上げていく。基本的なパドリングはもちろん、リスクマネジメントの安全面まで幅広い指導が受けられる。

足元にある身近な野草を観察する

のん365日野草生活
@多摩川各地(東京都)

難易度 ★

問い合わせ先:https://note.com/365nitiyasou

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多摩川を中心に年間で100回を超える観察会を開催。野草の名前や特徴に留まらず、食べ方や日常的活用法といったあらゆる切り口で、その魅力を深く教えてくれる。野草愛溢れるオンリーワンの案内人。

オーシャンフロントで汗を流す

BEACH HAYAMA
@葉山(神奈川県)

難易度 ★

https://beach-hayama.com 問い合わせ先:046(854)4046

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海まで徒歩数十秒という立地のアウトドアフィットネスクラブ。目と鼻の先の海と山で、トレラン、サーフィン、ヨガ、MTB、トレッキング、SUP、カヤック……数多あるプログラムで心地よく体を動かせる。

※構成/須藤ナオミ 撮影/亀田正人

(BE-PAL 2023年9月号より)

 

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